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「いさぶろう・しんぺい」の旅

「いさぶろう」「しんぺい」とは、肥薩線の人吉〜吉松間を走る観光列車です。この列車が走る人吉〜吉松間は、2か所のスイッチバックにループ線、日本一の車窓と言われる景色もあり、鉄道の旅を満喫できる区間です。


人吉駅の「いさぶろう」の乗り場

「日本一の車窓」とは、かつて国鉄が選定したという「日本三大車窓」のことで、このうちの1つを「いさぶろう」「しんぺい」から眺めることができます。

「いさぶろう・しんぺい」について

特に利用の少ない人吉〜吉松間の利用者アップのため運転されている観光列車です。運転自体はワンマン運転(3両以上で運転される時は車掌が乗務)ですが、女性の客室乗務員が乗務し、沿線の案内や車内改札を行います。

途中駅で数分の停車時間があり、駅施設などを見学できたり、車窓の素晴らしいところで停車し、客室乗務員の案内があります。

いさぶろう・しんぺい

ここに説明が表示されます。

*の付いた画像は2015年4月に、△は2016年4月に撮影しました。

「いさぶろう・しんぺい」の編成と座席配置


座席配置図

車内の座席の番号は上のようになります。日本一の車窓は、進行方向左側(いさぶろう・人吉→吉松の場合。以下同じ)ですので、奇数番号の座席から直接眺めることができます。全体的にみても、左側の方が景色はいいと思います。

最大で3両編成(1〜3号車)で運転されます。SL人吉が運転される日に3両で運転されるようです。通常は2両での運転です。

座席はほとんどが指定席(座席番号のある席はすべて指定席です。)で、申し訳程度に自由席(2号車に7席、3号車に6席)があるだけですので、乗車前に指定席券、特急券(特急区間にまたがる場合)をお求めになることをおすすめします。

指定席を持たずに乗り、自由席もすべて埋まっている場合は、3号車の展望スペースなどに1人分の座席(ベンチタイプ・合計6席ある)がありますが、個人的にはおすすめしません。また、1号車の吉松寄りにも、ベンチタイプの座席があり、自由席なので空いてれば座っても構いません。

※ 十分に調査しましたが、間違っていたらごめんなさい。

「いさぶろう・しんぺい」の運転時刻

「いさぶろう1号」「しんぺい4号」は熊本発着となり、熊本〜人吉間は特急となります。(下表の赤字部分) 停車駅は新八代、八代、坂本、一勝地、渡です。「やませみかわせみ」は仕方ないにしても、当列車まで特急化するのは疑問です。まさに「ぼったくり特急」だと思います。

途中駅の上段は着時刻、下段は発時刻です。大畑、矢岳、真幸駅停車中に車外に出られる方は、発車に遅れないようにしましょう。

基本的に毎日運転ですが、2018年6月27日、9月26日、12月26日、2019年3月27日(いずれも水曜日)は運休です。

● 「いさぶろう」(熊本・人吉→吉松) ●
熊本(発) 人吉 大畑 矢岳 真幸 吉松(着)
いさぶろう1号 8:31 10:01
10:08
10:24
10:27
10:50
10:55
11:08
11:13
11:22
いさぶろう3号 - 13:22 13:39
13:44
14:10
14:15
14:33
14:38
14:48

○ 「しんぺい」(吉松→人吉・熊本) ○
吉松(発) 真幸 矢岳 大畑 人吉 熊本(着)
しんぺい2号 11:49 12:02
12:07
12:27
12:32
12:49
12:54
13:05 -
しんぺい4号 15:16 15:29
15:34
15:53
15:59
16:17
16:23
16:35
16:43
18:18

 

「いさぶろう・しんぺい」の旅(人吉〜吉松)

 人吉→大畑(おこば)

 人吉を発車した列車は、しばらく「くまがわ鉄道」と併走します。そして、くまがわ鉄道の最初の駅が見えたあたりで、大きく右にカーブし、球磨川を渡り、八代からの車窓の友に別れを告げます。


球磨川を渡る

 その後、左側に高速道路が近づき、しばらく併走しますが、やがて森の中に入り、水無第一、水無第二、立石第一、立石第二、そして横平トンネルを抜け、最初のスイッチバック駅である大畑駅に到着です。なお、列車からは見えませんが、横平トンネルの上には、これから通るループ線が走っています。

 大畑駅の駅舎を出ると、舗装された道が左右に延びるだけで、民家はありません。土讃線の坪尻駅をほうふつとさせます。

大畑駅の駅舎

 大畑→矢岳(やたけ)〜スイッチバックとループ線


大畑駅を発車直後

 さて、大畑駅を逆方向に出発です。スイッチバックを登るべく、右側の線に移ります。ちなみに、左側は今来た人吉からの線です。しばらく行くと、再び止まり、逆方向に進み出すと、ここからはループを登ります。やがて、テープの案内があり、駅でもないのに列車は停止します。ここが大畑ループの頂上で、ループを1周したことになるのです。



 ループが終わると、さらに山を登ります。その途中、大野第一〜第四トンネルを抜け、矢岳駅に到着です。矢岳駅は、かつては行き違い設備があったようですが、現在はなくなっています。駅前にはSL資料館があり、停車時間の間に客室乗務員の案内で見学することもできます。


SL資料館


SL資料館の中

もともとはもう1台あったそうですが、もう1台は現在「SL人吉」として肥薩線・川線区間で活躍中です。


矢岳駅

矢岳駅に戻り、駅舎から眺めると集落が見えます。ここに住む方々が、この区間の貴重なお客様です。

 矢岳→真幸(まさき)〜日本一の車窓をどうぞ

 矢岳を出ると、まもなく矢岳第一トンネルに入ります。(トンネルの前で一時停止し、案内があります。)このトンネルは肥薩線でいちばん長いトンネルで、このトンネルの完成で青森〜鹿児島が1本のレールで結ばれました。このトンネルの人吉側入口には、工事の最高責任者・逓信大臣 山縣伊三郎(やまがたいさぶろう)の「天険若夷」、吉松側には鉄道院総裁 後藤新平(ごとうしんぺい)の「引重致遠」という石碑が掲げてあります。これらは、「いさぶろう」「しんぺい」の愛称の由来ともなっています。(下のいい加減な画像で説明。)


矢岳第一トンネルと「いさぶろう・しんぺい」の愛称の由来について

天険若夷(てんけんじゃくい):厳しい地形が平地のようになった。

引重致遠(いんじゅうちえん):重いものを遠くに運べるようになった。

これらの言葉は、難所を克服し鉄道を建設した喜びを表しています。

天険若夷と引重致遠

ここに説明が表示されます。

 トンネルを抜けると、左側に雄大な景色が広がります。この地点の車窓は、「日本一の車窓」(厳密には「日本3大車窓」の一つ)といわれ、列車はしばらくの間停車し、客室乗務員の案内があります。

日本一の車窓(その1)

 天気のいい日には、右の方の山がくぼんだあたりに桜島が見えます。下画像には、桜島がうっすらと写っています。


桜島が見える

 「日本一の車窓」を過ぎると、どんどん山を下っていきます。矢岳第二、第三など5つのトンネルを超えると、左側に真幸駅のホームが見えますが、ここを通りすぎて列車は止まります。ここもスイッチバック駅です。


真幸駅を見下ろして…

 そして逆方向に動き出したかと思うと、吉松からの線が現れ、ようやく真幸駅に到着です。真幸駅は肥薩線の中で、唯一宮崎県にあります。この駅も、色々楽しめる駅です。

真幸駅

ここに説明が表示されます。

 真幸→吉松(よしまつ)

真幸を出ると、「山神第二トンネル」の手前で停車し(停車しないこともあり)、昭和20年にあった大事故についての案内があります。終戦直後、復員兵を乗せて満員状態の列車がトンネルに入ったのですが、先頭の機関車が坂を登れずに立ち往生しました。一部の乗客が車外に逃げ出したところへ機関車がバックを始め、逃げた人を次々に轢いて行ったというのです。トンネルの入口付近には、この事件の慰霊碑が立っています。

「山神第二トンネル」事故の慰霊碑

ここに説明が表示されます。

ここを通るとラストスパートです。左から都城からの吉都線が近づき、終点の吉松駅に到着します。「いさぶろう」は折り返し「しんぺい」となって人吉を目指します。

吉松駅は、今では1〜2両の列車が発着するローカル線の駅ですが、かつては鹿児島本線(現在の肥薩線)と日豊本線(同じく吉都線)が合流する駅として賑わっていました。2本の島式ホームと長いホームが当時を物語っています。


吉松駅の構内
ここに説明が表示されます。

 次の日は、ぜひこちらへ

日本最南端のJR駅である西大山駅へお越しください。「青春18きっぷで西大山駅へ」(リンクはページ上部)で詳しく紹介しています。

 

人吉駅、吉松駅の駅弁

人吉駅、吉松駅では駅弁が売られています。お昼時に運転される列車もありますので、弁当を持って乗ってみてはいかがでしょう?



人吉駅・吉松駅の弁当
人吉駅には鮎すし以外に「栗めし」というのもあります。

吉松名物 汽笛まんじゅう

車内で配布されるパンフレットにも触れられている「汽笛まんじゅう」が吉松の名物の一つです。駅近くの「みやした菓子舗」で売られています。

店の人が感じ悪かった(高圧的・横暴な態度)ので、おすすめはしません。

汽笛まんじゅう

ここに説明が表示されます。

「みやした菓子輔」は、入口は普通のお店ですが、旧型客車を模した調理室(?)があります。それ以外にも、鉄道を意識した飾りがあり、バックに写真を撮る人もいるようです。

みやした菓子舗

みやした菓子舗へは、右向いに「サカイダ」という散髪屋さんがある駅前の交差点をまっすぐ進んだところにあります。(下画像参照) 吉松駅から歩いて3分くらいなので、次の列車まで時間がある時にでもいかがでしょうか?

サカイダ

ご利用について

当列車は「列車に乗ることそのもの」を楽しむ列車です。本ページで述べているスイッチバックやループ線を期待しないのであれば、利用しない方が賢明です。博多や熊本と鹿児島を移動したい方は、九州新幹線をご利用ください。人吉と鹿児島を移動する場合も、新八代に出て新幹線に乗った方が所要時間は早いはずです。

中国人・韓国人はご遠慮ください。ベビーカーを持ち込む人を見かけますが、ベビーカーに乗せるような子供が乗る列車ではありません。

Chinese and Korean, please don't board Isaburo and Shinpei train.

サイトマップ

関連ページ

指定席に乗る時は
スイッチバックにループ線

2018/1/26 更新