青春18きっぷと大阪からの普通列車の旅〜Local Train Trip.
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なつかしの列車・路線 北海道・東北

快速「あいづライナー」
宗谷本線臨時快速 9461D・9462D
江差線(木古内〜江差)
岩泉線
快速「深浦」
快速「リアスシーライナー」
特急「まりも」
特急「利尻」「はなたび利尻」
特急「ライラック・すずらん」781系
下北交通(下北〜大畑)

快速「あいづ」「あいづライナー」

磐越西線の郡山〜会津若松間には、かつては上野から特急列車(485系など)が乗り入れていましたが、新幹線開業後は郡山〜会津若松間のみの運転となり、2005年ごろからは快速列車に格下げされました。(車両は特急車両のまま) 特急車両の快速列車は運転されない時期もありましたが、車両の老朽化により2015年3月で運転終了となりました。


あいづライナー

宗谷本線臨時快速 9461D・9462D

特急「サロベツ」号の車両(キハ183)と同タイプの車両がエンジン火災を起こし、火災の原因が特定できるまで使用できないために代わりに運転されていました。車両がキハ40ということで快速列車として運転されるため、青春18きっぷでも利用可能でした。

普通列車だけで稚内へ到達するには、従来は札幌5:55発の列車に乗らなければなりませんでしたが、この列車のおかげで札幌をゆっくりと出発できるようになり、青春18きっぷ利用者への思わぬプレゼントになりました。

運転区間・時刻 (9461D) 旭川 14:05 → 稚内 18:14
(9462D) 稚内 13:42 → 旭川 17:52
車両・編成 キハ40の2両。札幌方にはお座敷車両が連結されています。下画像参照。
運転日 2013年8月1日から2014年7月31日までの毎日。


臨時快速・旭川〜稚内

 車内について

2両編成のうち1両はお座敷車両になっていました。でも、座席配置の関係で景色を楽しむには向いていません。地元の人は、お座敷を避けているみたいです。一般車両も、札幌近郊で見かけるような2×1シートですので着席定員は少ないです。


臨時快速・旭川〜稚内の車内

 座席確保について・旭川駅での乗車位置

旭川駅では、一般車両が6・7番、お座敷車両が10番が乗車位置でした。

江差線(木古内〜江差)

函館と江差を結ぶ路線でしたが、末端区間(木古内〜江差)が2014年5月11日運行終了となりました。

 江差駅


江差線(木古内〜江差)

 江差線に使われていた車両、江差線(木古内〜江差)の車窓など

キハ40が1両で走っていました。途中の湯ノ岱駅では、スタフを受け渡しする様子を楽しめました。


江差線(木古内〜江差)

 

岩泉線(茂市〜岩泉)

岩手県の山の中を走る「日本一の秘境路線」ともいわれた路線で、18きっぷ利用期間にはかなり混雑していました。(本項の画像はすべて2008年撮影)

2010年の水害で崖崩れなどの被害を受け、その後は代行バスでの運転となり、2014年3月でJR路線としては姿を消しました。(東日本大震災は無関係)その後も一部のJR乗り放題きっぷでは、転換後のバス路線が乗り放題エリアに含まれています。

終点の岩泉駅近くには龍泉洞という日本有数の鍾乳洞があります(画像は「東北の景色」にて紹介)が、運転本数が少ないことから、観光利用はできませんでした。

 岩泉駅の様子と岩泉線に使われていた車両

末期はキハ110が1両で運転されていました。岩泉駅は結構な規模の建物で、地元の施設が入居していましたが、全体的にがらーんとしていました。


岩泉駅と岩泉線の車両

 岩泉線の車窓

山の中を走る区間が多く、途中には民家がまったく無いところもありました。


岩泉駅と岩泉線の車両

 その他

起点の茂市駅には岩泉線のコーナーがありました。岩泉駅近くで泊まったホテルにも岩泉線関連の展示物があり、岩泉線が舞台になっている絵本なども紹介されていました。


その他岩泉線関連

快速「深浦」

青森から五能線に入り、五所川原・鯵ヶ沢・深浦といった沿線の町を結ぶ快速列車でした。しぶとく運転されてきましたが、2014年3月の改正で姿を消しました。

姿を消す直前の運転状況。

※ 深浦発は、深浦発車時点では弘前行き3両のみを連結し、鯵ヶ沢で青森行き2両を増結します。

青森行き →
深浦行き →
快速「深浦」

 

快速「リアスシーライナー」 

東北本線、石巻線、気仙沼線、大船渡線、三陸鉄道南リアス線、山田線、三陸鉄道北リアス線、八戸線を通って、仙台から八戸までおよそ10時間かけて走る列車で、東日本大震災が起こるまでは夏季の1日〜1週間くらい運転されていました。

三陸鉄道は青春18きっぷでは乗れませんが、青春18きっぷを提示すると割引きっぷを買うことができました。このきっぷは、三陸鉄道内に限り車掌さんから買うこともできました。

三陸鉄道内では詳細な観光案内があったり車内販売もあり、「リアスシーライナー」限定のお弁当を買うこともできました。一方でJR線内では次の駅の案内だけのそっけない車内放送でした。全線乗り通す人は、全ててっちゃんであったことは言うまでもないでしょう。

東日本大震災の被害のため運転できなくなりました。

 運転日と主な駅の時刻

最後に運転された2010年のものです。

<仙台から八戸へ>

仙台 気仙沼 盛(着) 釜石(着) 宮古(着) 久慈(着) 八戸
10:14 13:12 14:15 15:09 16:21 17:56 19:52

八戸行きは仙台→盛間に指定席があったことがありましたが、晩年は全車自由席でした。

<八戸から仙台へ>

八戸 久慈 宮古 釜石 気仙沼 仙台
8:15 10:17 12:17 13:45 15:05 16:33 18:56

仙台行きの気仙沼→仙台間は、快速「南三陸4号」と併結での運転でした。(年によって異なる)


快速「リアスシーライナー」

 車両

三陸鉄道の車両にJRの車両が連結されるという編成でした。JRの車両には、「Kenji」「こがね」といったジョイフルトレインが連結されることもありました。

以下画像は2004年乗車時のものです。


快速「リアスシーライナー」
2004年8月に撮影しました。

特急「まりも」

 札幌と釧路を結ぶ夜行列車でキハ183に寝台車を挟み込んだ編成です。以前は急行列車として運転され、特急格上げの際に「おおぞら○号」となりましたが、いつの日からか「まりも」という愛称に戻りました。利用者が減っていたことから、週末だけの運転になり、それも2008年8月で終了しました。

特急「まりも」

 

特急「利尻」「はなたび利尻」

 札幌と稚内を結んでいた夜行特急ですが、利用者が少なくなったため夏季のみの臨時列車となり、その時に「はなたび利尻」という列車名に変更されました。が、2008年運転開始前に運転終了との衝撃のアナウンスがありました。JR北海道さんは、JR他社と比べて夜行列車がらみの割引切符を多く設定するなど、夜行列車の運転に熱心だった印象もありましたが、ここが運転を諦めたことで夜行列車の置かれた現実をまざまざと見せ付けられた感じがします。

 普通車と寝台車が連結された他、夏季を中心にお座敷車両を使用した「ゴロ寝カー」(枕と毛布付き)も連結されました。主に稚内到着後、船で利尻島に渡る人々に利用されました。

特急「利尻」「はなたび利尻」

 

特急「ライラック」「すずらん」(781系電車)

北海道で最初に登場した特急用電車を使って運転されていました。「ライラック」は札幌〜旭川間、「すずらん」は札幌〜室蘭間を走っていましたが、新型車量が登場したため引退しました。


ライラック、すずらん 781系電車

 

下北交通(下北〜大畑)

下北半島中ほどにある下北駅から、太平洋沿いに大畑駅までを結んでいました。国鉄の大畑線を地元のバス会社が運営を引き継いでいましたが、おそらく利用者が減ったため、廃止されました。2001年3月のことです。

私が行ったのは、廃止のおよそ1ヶ月前でしたが、下北駅から列車に乗ると大きな「がま口」を持った人が立っていて、その人が切符を売っているようでした。その人に行き先を告げて切符を買うと、渡されたのは硬券で、それだけで嬉しかったのを覚えています。ちなみにその人は運転士でした。

ただ、記念きっぷ位ならまだしも、マグカップやTシャツといった「廃止グッズ」が多数売り出されていて、ちょっと複雑でした。


下北交通のキハ85

 

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2020/4/29 更新