青春18きっぷと大阪からの普通列車の旅〜Local Train Trip.
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鎧駅と餘部駅

香住〜浜坂間は、海沿いを走ることが度々ありますが、その中にある鎧(よろい)駅と餘部(あまるべ)駅は、一度は降りていただきたい駅です。

鎧駅
餘部駅
 ▼ 空の駅、エレベーター
余部→香住間のバス時刻
マイカーで来られる方へ
かつての「余部橋梁」

鎧駅

海側のホームの向うは絶壁になっていて、その下はすぐ海です。山側に小さな駅舎があり、あたりには10件ほどの民家があります。ホームには、NHKのドラマ「ふたりっ子」のロケ地になった、という表示が残っていました。



鎧駅
ここに画像の説明が表示されます。

 

餘部駅

餘部駅は、大阪方面からだと余部鉄橋を渡ってすぐのところにあります。が、地上から41メートルの高さにあるため、利用者は急な坂を登らなければなりません。余部の集落から一気に駅に行くと、息切れがします。(この項の画像は、断りがない限り2013年に撮影したものです)

余部鉄橋を渡る列車からの眺めは、「山陰本線の車窓・城崎温泉〜鳥取」をご覧でください。

 ホームと待合室

片面ホームの小さな駅です。待合室には「駅ノート」が置かれています。


余部鉄橋

 「空の駅」

旧橋を利用した展望施設です。高い柵があるので、眼下の眺めはあまり良くありません。床にガラスをはめ込んだ所があり、真下が見えるようにもなっていますが、こちらも眺めは良くありません。


空の駅

エレベーターが設置されていました。(2017年12月)

地上と「空の駅」を結びます。所要時間は45秒ほどです。そのまま列車に乗ることも可能です。


餘部駅のエレベーター

エレベーターからの眺めもご覧ください。(動画・都合により音は消してあります)

右をクリックし再生ボタンを押してください → 動画を見る

 橋を見渡せる場所(展望台)

かつては駅からすぐにアクセスできたのですが、今はホームが海側に設置されているので、かなり大回りとなります。坂道をかなり下って、余部鉄橋をくぐり、さらに階段を登らなければなりません。


 駅と集落を結ぶ急な坂道

路面が濡れていたり、凍結時や積雪時は大変滑りやすいです。またキイロスズメバチの巣もあるようなので気をつけましょう。


集落から駅への坂道

 地上から橋を眺める

建設中の時期に撮影したものです。


餘部鉄橋(地上から)

 

余部→鎧駅・香住駅間のバス時刻

「空の駅」が最寄となり、空の駅〜鎧駅間の所要時間は9分で運賃は220円、空の駅〜香住間の所要時間は23分で運賃は340円(JRより高いです)。全便土休日運休。ご利用の際は最新の情報を確認ください。

空の駅発香住方面行き 7:55 , 9:39 , 12:21 , 16:39

香住駅発余部方面行き 9:10 , 11:26 , 15:50 , 17:55

香美町町民バスにより運行(リンクは外部)

 

マイカーで来られる方へ

駅ノートに「(道の駅から)頑張って登ってきました!」と自慢げに書かれていた方もいらっしゃいましたが、無人駅であっても、見送りなどでホームに出る場合は入場券が本来必要です。法的には不法侵入に当たる可能性もあります。したがって、餘部駅を発車する列車を見るためだけにホームに立ち入るのは止めて頂きたいと思います。(「空の駅」は兵庫県の管理らしいので、見たいなら「空の駅」から見てください)


餘部駅を通る列車を見に来た人

この周辺の鉄道は年々利用者が減っていて、運転本数も減らされています。そのあたりを勘案いただき、本当に見たいのなら鉄道を利用して来てください。

上述のエレベーターも、列車に乗る人が優先です。

鉄道でアクセスするのが無理な場合でも、餘部鉄橋を渡る区間だけ鉄道を利用するなど、利用者を増やすことには協力いただきたいと思います。以下に案を述べておきます。

 地上の道の駅に車を置いて、餘部駅から鎧(香住)駅まで往復する

餘部駅ホームにも案内がありますので、その画像を載せておきます。(現在はなくなっています。) 


餘部駅から鎧駅まで往復

餘部駅に停車するほとんどの列車がワンマン運転です。餘部駅では所定の位置で待ち、乗車時には整理券を忘れずに取ります。鎧駅に着いたら先頭車両の運転席寄りに運賃箱があるので、そこに整理券と運賃を投入してから降りてください。帰りも同じです。何らかの方法で乗車券を入手した場合は、乗車券を運賃箱に投入してください。

 香住駅、鎧駅に車を置き、餘部駅まで往復する。

香住駅周辺に車を止め、列車で餘部駅まで往復します。香住〜餘部間の片道運賃は200円です。

香住駅ではきっぷは券売機で購入し改札口を通ります。鎧・餘部駅では先述の通りです。

 運転手以外が香住駅(or鎧駅)から餘部駅まで列車に乗る(島根県方式)

家族連れにおすすめです。だいたいの流れを以下に示します。

ドライバードライバー以外(列車で移動)
列車に乗る人を香住(鎧)駅で降ろしてください。香住駅の場合は列車が出る5分前には出発。鎧駅の場合は列車が出る10分前には出発。 香住駅できっぷを買い、列車に乗ります。鎧駅から乗る場合は先述。
国道178号線を走って、余部鉄橋のすぐ海側にある公園(国道沿いなので、すぐわかるはず)まで行く。 列車に乗ったら、必ず海側(進行方向右側)の座席に座ってください。
連れが乗っている列車が来たら、列車に向かって「オ〜〜〜〜イ!!!」と叫びながら手を大きく振ってください。 ドライバーを見かけたら、窓の上側から手を振ってください。(くれぐれも、窓から手を出さないように) ついでに写真も撮りましょう。
列車に乗った人を待っていてください。 餘部駅で列車を降り、坂を下って車まで歩いて移動してください。

※ 「奥出雲おろち号」に乗った時に、このようなことをやって喜んでいる人を多く見かけましたので、「島根県方式」と勝手に呼んでいます。

団体旅行(ツアー旅行の参加者全員が列車に乗るなど)の場合は、地元のお年寄りや中高生などが座れなくなるので普通列車は辞めてほしいです。どうしてもというなら、いつも空気を運んでいる状態の特急「はまかぜ」をご利用下さい。(餘部駅には停車しない。餘部鉄橋を渡る香住〜浜坂間の運賃料金は990円。(自由席の場合))

 

旧「余部橋りょう」と餘部駅

鉄製の赤い橋脚が印象的でした。ホームは現在とは反対の山側にあったので、ホームからも眼下を楽しめました。



餘部駅と余部の集落。

新しい橋が完成し、旧橋(上記)の撤去工事が行われていた頃の画像です。


新しい餘部鉄橋

新橋への切り替えのため、香住〜浜坂間の列車の運行を中止し、代行バスが運転されていたこともありました。


代行バス

2020/6/12 更新