阪神なんば線快速急行で三宮から奈良へ
運転室の後ろの席からの眺めと阪神なんば線の新しく開業した駅、近鉄奈良線の特徴のある駅を取り上げました。
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ざっくりとした全面眺望(一部車窓もあり)
● 三宮〜尼崎
● 尼崎〜大阪難波
駅探訪
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運転席の右後からの眺め
阪神なんば線を通る快速急行は、全席ロングシートです。このため、先頭車両の運転室の後ろの席からの眺めをご紹介します。午前中なので、逆光で写りが良くないのですが、ご了承ください。
三宮〜尼崎(阪神本線)
三宮駅(阪神)では、快速急行は頭端式の3番線から発車します。
列車がやって来ました。阪神の車両です。この列車で、近鉄奈良へ向かいます。
運転席の右後の席に座り、前方を眺めながら列車は発車します。しばらくは地下を通り、地上に出ると、神戸の町並みや六甲山系を見ながら列車は走ります。そして、御影(みかげ)駅に差し掛かります。
御影駅はカーブの途中にホームがあるため、通過するにもかかわらずポイントを曲がり、低速(35km/hの制限)で通過します。
御影駅は特急・直通特急は停車しますが、奈良方面への快速急行は通過です。ホームの長さが短く、近鉄の車両が停車するとホームからはみ出るために通過となっているようです。
その後も何度もカーブがあります。カーブをかなりのスピードで走るため、ジェットコースターに乗っているような感じがします。
尼崎(あまがさき)駅が見えてきました。ポイントを渡って、なんば線のホームに到着します。
尼崎駅では、4分ほど止まりますので、その間に発車案内などを撮影しました。着いたホームの反対側には、各駅停車が止まっているのですが、各駅停車の両側にホームがあり、両側のドアが開きます。そして、各駅停車の向こうのホームに到着する梅田方面の特急、急行とも各駅停車を通って同一平面で乗り換えることができるようになっています。
尼崎→大阪難波(阪神なんば線)
尼崎を発車すると、すぐに本線(神戸方面)の線路をくぐり、次の大物(だいもつ)駅までは併走します。
大物駅を過ぎると本線と別れ、何度も川を渡ります。周辺は、工場が多いです。
いちばん大きい川は、やはり淀川でしょう。でも、水面近くに線路が敷かれているため、水位が異常に高くなった時が心配です。
こちらもカーブが多いです。
そして、西九条に到着します。
西九条を出ると、新しく開業した区間に入りますが、周辺住民への配慮からか、安治川の鉄橋以外は列車よりも高い防音壁があり景色は見えません。鉄橋の下には、歩行者・自転車専用の安治川トンネルがあります。
安治川を渡ると、一気に坂を下り、地下線に入って行きます。
地下線を九条、ドーム前と進み、桜川駅に到着です。この駅で、阪神の乗務員から近鉄の乗務員に交代します。桜川駅の西側に近鉄の引き上げ線があるため、このような形になっているようです。
そして、大阪難波駅に到着です。たくさんの人が列車を待っています。
大阪難波〜近鉄奈良(近鉄難波線、大阪線、奈良線)
難波駅を出ると、日本橋、大阪上本町と、しばらくは地下線を進みます。上本町を出ると、再び地上に出て、上本町が起点になっている大阪線の線路とご対面し、そのまま鶴橋駅に到着です。
鶴橋駅から布施駅までは、複々線となっていて、進行方向左から奈良線奈良方面、大阪線伊勢方面、奈良線尼崎方面、大阪線上本町方面の順です。
そして、奈良線は上へ、大阪線が下へと別れ、布施駅を通過します。
布施駅を出ると、正面に生駒の山を見ることができ、この先は山を目指して直線的に進んでいきます。
八戸ノ里駅を通過すると、以前は地上に降りていましたが、今は高架線を進んでいきます。
その先、先行列車が見えることがあります。近鉄奈良線は相当な過密ダイヤですが、これがその証拠です。
構内に大きな車庫がある東花園駅を通過すると、生駒の山が間近になっています。
そして、瓢箪山駅を通過後すぐに左にカーブすると、
かなり急な坂をどんどん登っていきます。そして、進行方向左側には、大阪平野が一望できるようになります。昼間も素晴らしい眺めですが、夜もまた、素晴らしいです。
※夜景の画像は、額田(ぬかた)駅で撮影しました。
大阪府内最後の駅となる石切駅を通過すると、府県境の新生駒トンネルに突入です。3000メートル以上あり、トンネルを出るまでに2分以上かかります。
トンネルを出ると、生駒駅に到着です。進行方向左側には「けいはんな線」のホームがあります。写っているのは、大阪市営地下鉄の車両です。
生駒駅を出てしばらくは、駅周辺を除いて緑の中を列車は走ります。
東生駒駅を通過
そして、大和西大寺駅に到着します。奈良線と京都線、橿原線が平面に交差しますので、信号待ちのため、手前で停車することがよくあります。また、この駅で数分停車することもあります。
大和西大寺を出ると、奈良の市街地を走ります。が、しばらくは何もない原っぱを走ります。ここは平城京の跡で、再現された朱雀門(右手に見える)などを見ることができます。
そして、国道24号線の高架橋をくぐると新大宮駅、新大宮を出ると三度地下にもぐり、
終点の近鉄奈良駅に到着です。三宮駅からおよそ1時間20分の列車の旅が終わりました。
沿線の駅探訪
三宮〜奈良間の駅を訪ねてみました。とりあえず、以下の駅をご紹介します。
阪神なんば線
<九条駅>
西九条駅を出て、地下線に入って最初の駅です。駅周辺には町工場が多いことから、それをイメージした内装になっています。
<ドーム前駅>
駅を出たらそこに大阪ドーム(京セラドーム大阪)があります。構内も、球場をイメージした造りになっています。地下深くにホームがあるため、2本のエスカレーターでホームに行くことになり、改札口から遠い印象があります。
<桜川駅>
駅を出てすぐ隣には、南海の汐見橋駅があり、乗り換えもスムーズです。
近鉄線
<河内小阪駅>
駅南側の商店街を「万代」まで歩き、左方向を見ると「小阪城」があります。民家の屋根部分に作られている(おそらく人は住めない)のですが、地元では有名だそうです。
<河内花園駅>
隣の東花園駅との距離が非常に短く、東花園駅構内のいちばん近いポイントまでは100メートルほどしかないと思われます。
そして、駅前にはバス乗り場があるのですが、方向変換するスペースがないため、バス専用の「転車台」があります。バスが到着し乗客を下ろすと、転車台に載せて、運転士が左側にある機械を操作し転車台を回します。(現在は行われていません)