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関門海峡を歩いて渡る

関門海峡を隔てた下関と門司の間には関門トンネルがありますが、歩行者や自転車の人向けの「関門トンネル人道」(以下、単に「人道」と書くことがあります。)もあります。鉄道でなら6分くらい(下関→門司)のところ、人道を通ると1時間半くらいかかりますが、このエリアの観光をかねていかがでしょうか?

関門トンネル付近の地図(ヤフー地図より)
拡大縮小、ドラッグで表示範囲を変更できますので、道順を調べる際にご利用ください。

関門トンネル人道を歩く

下関と門司を結ぶ関門国道トンネルの一部です。車が通る「車道」に対し、歩行者・自転車が通る人道があります。

下関側から門司側に行くと仮定してご紹介します。

 下関側の入口

人道入口の周辺は、御裳川(みもすそがわ)公園となっています。このあたりは古くは壇ノ浦の戦い、近世には薩英戦争があった場所で、そのモニュメントも見かけます。


関門トンネル人道 下関側入口

 エレベーターで地下へ

入口から中に入るとエレベーターが2台あり、エレベーターで地下に降ります。地下に降りるまでは2〜3分かかります。また、入口を入ったところに「料金箱」があり、自転車や原付を持ってトンネルを通る人はここに料金(20円)を入れます。歩行者は無料ですので、お金を入れる必要はありません。


トンネルに入ります

エレベーターを降りたところはちょっとした広場(「エレベーターホール」という感じです。)になっていて、椅子が置いてあり休憩することもできます。また、記念スタンプもあります。(後述)

 人道を歩く

「門司」の矢印の方向に歩きます。壁は水色に塗られ、さらに海藻や魚のイラストが描かれていて、「海底」の雰囲気があります。ちょうど中間あたりが山口県と福岡県の県境になり、その表示もあります。

2015年に撮影したものには「*」をつけています。



トンネルを歩いて通る

始めはゆるい下り坂でしたが、県境を過ぎたあたりからゆるい上り坂になり、さらに進みます。普通に歩いて所要時間は12分くらいです。

門司側も下関側と同じく、エレベーターのあるところはちょっとした休憩スペースになっています。

 門司側の入口

エレベーターで地上に出ると、海の向こうに下関が見えています。


門司側入口

 記念スタンプ

下関・門司両側とも、地下のエレベーターホールにあります。どちらも半円のような形で、両側で押して1つのスタンプになります。

関門トンネル人道 記念スタンプ

 

関門トンネル人道へのアクセス

右側リンクの地図も参照ください。(歩いてアクセスされる方)

関門トンネル人道周辺のいい加減な地図

 下関駅から

基本的にバス(サンデン交通)でのアクセスとなります。下関駅前(駅を出て前方右側の1・2のりばが無難)から城下町長府方面のバスに乗って御裳川(みもすそがわ)で降ります。所要時間は10〜15分で片道260円です。


サンデン交通

バスの時刻などはサンデン交通(外部)でご覧ください。本数が非常に多い(1時間に10本ほどある)ので、調べるほどもないと思います。なお、下関駅から歩くと、45〜60分くらいかかります。

 門司港駅から

バスや観光トロッコ列車(後述)でアクセスできます。歩いても20分くらいです。

バスでアクセスする場合、門司港駅の右側にあるバス乗り場から「和布刈(めかり)」行きのバスに乗って「関門トンネル人道口」で降りてください。10分くらいです。(経由地によってはもっとかかることもあります。) 運賃は230円です。人道入口から門司港駅へ向かう場合は、人道入口の前方左側のバス停から乗ってください。通常の路線バスは全便が門司港駅を経由します。

バスの時刻は西鉄バスのホームページ(外部)でご覧ください。こちらは本数が少ない(1時間に1本程度)のため、旅行に関門トンネル人道を組入れる場合は、本数の少ない門司側のバスの時刻を最初に調べ、その時刻にあわせて下関側のバスの時刻を調べるといいでしょう。


門司港側のバス

※ 門司港駅へ行く場合のバス停は、道の反対側になります。

 門司港駅から人道入口まで歩く

門司港駅を出て右方向(海側の反対)にある門司港レトロ観光線が通る踏切を渡ると、2〜4車線の割と大きな道との交差点に出ます。この道を左に曲がるとやがて道は2車線となり、ひたすらまっすぐ歩くと山が近づいてきます。やがて、「和布利(めかり)神社」の鳥居を通ります。ここは、壇ノ浦の合戦の前夜に、平家一門が最後の酒宴を開いたといわれています。さらに関門橋の下を通ります。

トンネルへの道

さらに歩くと、関門人道トンネルの入口が見えてきます。

 

門司港レトロ観光トロッコ列車「潮風号」

かつて貨物線だった線路を使用してトロッコ列車が走っています。運転は週末が中心です。関門トンネル人道の門司側入口へのアクセスにも使えます。青春18きっぷでは乗れません。

「九州鉄道記念館駅」(門司港駅から徒歩2分)と「関門海峡めかり駅」間の2.1`をおよそ10分で結びます。


潮風号

 運転日と運転時刻、編成など

※ 最新の情報は公式サイト(外部)でご覧下さい。

冬季は運休します。基本的に3月中旬〜11月の土休日に運転されます。ただし、春休み、GW、夏休み中は曜日に関わりなく運転されます。

九州鉄道記念館駅発は、10:00〜16:40の間に40分間隔で運転。(異なる時間帯あり)

関門海峡めかり駅発は、10:20〜17:00の間に40分間隔で運転。(異なる時間帯あり)

多客期には臨時便が運転されます。


潮風号の編成表

2両とも自由席で、並んだ順に乗車となります。よほど混雑していない限りは、発車の20分くらい前から並んでいれば確実に座れます。

運賃は大人片道300円です。九州鉄道記念館駅、関門海峡めかり駅にある自動券売機で買うことができます。

 トロッコ列車「潮風号」からの眺め

九州鉄道記念館駅から関門海峡めかり駅まで、所要時間は10分ほどです。ゆっくりと列車は走ります。九州鉄道記念館駅を発車し、しばらくは門司港レトロ地区をゆっくり走ります。駐車場の向こうに「ブルーウィングもじ」(詳細は後述)が見えます。


車窓

やがて、海の近くを走るようになります。関門橋が見え、対岸の下関も見えます。


車窓

道行く人は、列車に手を振ってくれます。


車窓

そして、踏切を渡ると、トンネルに入ります。ふと天井を見上げると…、


車窓

関門海峡に棲んでいるという魚のイラストが浮かび上がってきます。子どもたちは大喜びです。

トンネルを抜けると、まもなく終点関門海峡めかり駅です。関門海峡めかり駅から関門トンネル人道入口へは、歩いて5〜7分です。(およそ500メートル。案内板あり。)


人道入口にあるトロッコの案内板

船で関門海峡を渡る

下関と門司の間には船も運航されています。一味違った下関と門司の移動を楽しんでみてはいかがでしょうか? この航路は「関門汽船」によって運営されています。

所要時間は5分ほど。日中は20分間隔で運転。片道400円です。

 門司港の乗り場

門司港→下関と移動するとしてご紹介します。門司側の船の乗り場は門司港駅の左手、徒歩3分くらいのところにあります。切符は自動券売機で買うことができます。


門司港桟橋

この船を詳しくご紹介すると・・・。


 出航すると…

出航すると、関門橋、門司港レトロ、下関の町並みを眺めながら下関(唐戸)を目指します。非常に揺れますので、立っているのはお勧めできません。


およそ5分で下関の唐戸(からと)桟橋に到着です。唐戸周辺は、ガイドブックにも多く登場する人気のエリアです。

下関側の待合室

待合室の近くには「唐戸バス停」があり、10分ほどで下関駅に着きます。(運行便多数・運賃は220円)

関門トンネル人道周辺の観光地

 赤間神宮(下関側)

周辺は壇ノ浦の戦いの戦場になったところで、関連する史跡がいくつかあります。真っ赤な建物が印象的です。壇ノ浦の戦いでわずか8才で入水した安徳天皇を祀っているそうです。

連絡船と宮島の様子

みもすそ川公園から下関駅方向へ歩いて5〜7分くらいです。(みもすそ川〜赤間神宮は、バスに乗るには距離が短すぎます…) 「赤間神宮前」というバス停もあるので、下関駅からアクセスする場合は、まず赤間神宮を訪ね、その後歩いて関門トンネル人道へアクセスすることもできます。

 門司港レトロ(門司港側)

門司港駅を周辺は、レトロな雰囲気です。

門司港駅

海寄りに歩いていくと、歩行者専用の跳ね橋(ブルーウィングもじ)があります。が、行った時は、橋が上がっていて渡れませんでした。仕方なく、橋が降りるのを待つことにしました。

門司港の跳ね橋

この橋の周辺にも、いくつかのレトロな建物があります。


門司港レトロ

2018/4/15 更新