大阪市には、海に近い地域を中心に今でも8つの公営渡船が運航されていて、地元の皆様の生活の足として活躍しています。このページでは、大正区が関係する7つの渡船をご紹介します。大阪城や通天閣など観光地とは一味違った、普段着の大阪を楽しめる渡船にちょっと乗ってみませんか?
念のため:「渡し舟」と言っても、手漕ぎの船ではありません。大正区が関係していない「天保山渡船場」は、「桜島駅から天保山へ」をご覧ください。
地図(Yahooマップ)にリンクを張っています。ドラッグで表示位置を変えたり拡大縮小ができるので、各渡船にアクセスする際にご利用ください。
アクセス方法は、「最寄のバス停」「そのバス停に駅からアクセスする方法」の順に記載しています。数字は大阪シティバスの系統番号です。「大正橋」とあれば、JR大正駅前、「住之江公園駅」とあれば地下鉄四つ橋線住之江公園駅を示します。
各バスの乗車時間は、長くて15分位です。バスの時刻については「大阪市シティバス」のサイトをご覧ください。
「<次の○○渡船場へは>」には、その渡船を降りた地点(すぐ上に記載)から、次の渡船に乗る地点(すぐ下に記載)へのアクセス方法を述べています。
下のような船で、後(右寄り)が客室です。船体の色が水色だったりオレンジだったりしますが、客室に椅子はありません。(木津川渡船を除く)
尻無川の渡船です。通路を通って堤防を越えると、対岸がすぐ近くに見えています。周辺には工場が立ち並びます。
ここに説明が表示されます。
<港区福崎側>…「福崎1丁目」バス停から徒歩5分。
弁天町駅前から51(天保山行き)に乗車。便少ない。
<大正区泉尾側>…「泉尾4丁目」バス停から徒歩5分。
大正橋から98(大正区役所前行き)、87(鶴町四丁目行き)に乗車。
<次の落合上渡船場へは>
「泉尾4丁目」バス停から98(大正区役所前行き)に乗り、終点下車。徒歩15分。自転車の場合は15分くらいです。
ここも木津川の渡船で、木津川の最も上流にあります。
<西成区北津守側>…「北津守4丁目」バス停から徒歩10分
住之江公園から29「なんばターミナル」行きバスに乗車。又はJR芦原橋駅から29「住之江公園」行きに乗車。(便少ない)
南海汐見橋線「津守」駅から徒歩10分。ややこしいところなので、おすすめできません。
<大正区千島側>…「小林東一丁目」バス停から徒歩5分
大正橋から94(鶴町4丁目行き)に乗車。便少ない。
大正橋から94以外の「鶴町四丁目」又は「西船町」行きに乗り、「千島」で下車。徒歩15分。
<次の落合下渡船場へは>
西成区側出口の前の道を右手に10分ほど歩いてください。道幅の割りに大型車がたくさん通るので、結構恐いです。自転車なら2〜3分です。
ここも木津川の渡船です。工場が多く、日中は利用者は少ないです。隣の「落合上渡船場」とは500〜600メートルくらいしか離れてなく、船が行き来しているのを直接見ることができます。
ここに説明が表示されます。
落合下渡船場の位置(Yahooマップから)
<大正区平尾側>…「小林公園前」バス停から徒歩2分。
大正橋から94(鶴町4丁目行き)に乗車。本数は少ないです。
<西成区津守側>…「津守神社前」バス停から徒歩10分
住之江公園から29「なんばターミナル」行きバスに乗車。又はJR芦原橋駅から29「住之江公園」行きに乗車。
<次の千本松渡船場へは>
直接歩くと15分程度、自転車なら5分程度です。
木津川の渡船で、先述の木津川渡船より上流部を結びます。頭上には千本松大橋がありますが、この渡船を利用する人も多いです。
千本松渡船場の位置(Yahooマップから)
<西成区南津守側>…「南津守2丁目」バス停から徒歩5分
住之江公園から76「ドーム前千代崎」(大正駅方面)に乗車。
<大正区南恩加島側>…「千本松橋西詰」バス停から徒歩2分。
住之江公園から76「ドーム前千代崎」(大正駅方面)に乗車。(「南津守2丁目」の次のバス停になります。)
大正橋から94(鶴町4丁目行き)に乗車。大正〜鶴町間のバスですが、本数が少ないです。
<次の木津川渡船場へは>
上記のバスで一旦、住之江公園駅へ行き、バスを乗り換える必要があります。(次項参照) 自転車があれば、25分くらいです。
木津川の渡船です。他の渡船は大阪市建設局の管轄ですが、ここだけは大阪市港湾局の管轄です。そのためか、船をはじめ関連の施設の雰囲気が他と異なります。船に関してだけいえば、ここだけは簡単ですが椅子があります。また、進むスピードも、どこかゆっくりとした感じです。
ここは本数が少ない(日中45分間隔)ので、注意しましょう。近くには、新木津川大橋があります。
ここに説明が表示されます。
<大正区船町側>…「中船町」バス停から徒歩4分。
大正橋(JR大正駅前)から70(西船町行き)に乗車。
<住之江区平林北側>…「柴谷橋西詰」バス停から徒歩10分
地下鉄住之江公園駅から15(南港南六丁目・フェリーターミナル駅前行き)に乗車、「柴谷橋西詰」で下車。
<次の船町渡船場へは>
「中船町」バス停から「西船町」行きに乗ってください。 徒歩なら10分程度、自転車なら3分くらいです。
木津川運河の渡船です。船町側は工場ばかりだからか、日中は利用者が非常に少ないです。そのためか、以前は日中15分間隔でしたが、現在は20分間隔に減便されてしまいました。
ここに説明が表示されます。
<大正区鶴町側>…「鶴町1丁目」バス停から徒歩4分。
大正橋から「鶴町4丁目」行きバス(系統多数)に乗車。
<大正区船町側>…「西船町」バス停から徒歩5分
大正橋から70(西船町行き)に乗車、終点で下車。
<次の千歳渡船場へは>
「鶴町1丁目」バス停から鶴町4丁目行きのバスに乗ってください。直接歩くと20分程度です。自転車なら10分程度です。
大正内港の入口の部分を結ぶ渡船です。北恩加島側から乗った場合、左側には大正内港が眺められ、さらに向こうには山(?)が見えます。右側は、港大橋などの橋を眺めることができます。はるか頭上に「千歳橋」が架かっていて、歩行者も通れるのですが、長くて急な階段を登ることになるため、通りたい人はほとんどいないでしょう。
ここに説明が表示されます。
千歳渡船の航路は大正内港の入口にあたり、貨物船の往来が多いです。貨物船と衝突しそうになることもあります。
ついでなので、この渡船と並行する千歳橋に登ってみました。階段(とスロープ)しかないので登るのは大変です。
ここに説明が表示されます。
<大正区北恩加島側>…「新千歳」バス停から徒歩10分
大正橋から98(大正区役所前行き)、87(鶴町四丁目行き)に乗車。
<大正区鶴町側>…「鶴町4丁目」バス停から徒歩5分
大正橋から「鶴町4丁目」行きバス(系統多数・便多数)、終点で下車。
<甚兵衛渡船場へは>
自転車で10分程度です。
自転車を持ち込むことができるので、自転車があれば非常に便利です。各渡船のバスでのアクセスも載せていますが、最寄のバス停から歩いて10分以上かかることもあるし、バスの本数も1時間に1〜2本程度の所が多いので効率的とはいえません。
他地域からお越しで自転車がない方は、渡し舟からは少し遠く地図を見るのが好きな人向けですが、JR西九条駅の「駅リンくん」(レンタサイクル)が利用できます。1回400円でレンタルできます。
西九条駅から自転車で周る場合は、西九条駅→安治川トンネル(「大阪の景色」参照)→(弁天町駅)→甚兵衛→落合上→落合下→千本松→木津川→船町→千歳→甚兵衛→安治川トンネル→西九条駅の順で周るのが効率的だと思います。所要時間はおよそ3〜4時間ですが、地図を見るのが好きな人向けです。
また、大正区役所のすぐそばにある「大正区コミュニティーセンター」(1階が図書館の建物で、2階で受け付けているようです。大正橋から鶴町4丁目行きのバスに乗り「大正区役所前」下車)でレンタサイクルをやっています。誰でも300円(貸出時に1000円必要で、返却時に700円返ってくる。)で自転車を借りることができます。
なお、毎週月曜と年末年始は休業だそうです。詳しくは、大正区のホームページ(「大正区」で検索してね)をご覧ください。
とりあえず、1つだけ渡船に乗ってみたいという方は、「千歳渡船場」がおすすめです。大正内港を一望できるなど、景色を楽しめる唯一の渡船です。また、最寄となる「鶴町4丁目」へはバスの本数が多いため、鶴町側から往復するのが便利だと思います。
2008年ごろからは、各渡船場の入口に、イラスト入りの案内表示が取り付けられています。基本的に大正区内のみのようですが、木津川渡船場は住之江区側にもあります。
書くほどのものもないですが、一応書いておきます。
桟橋入口の門は、船がいない(運航しない)時は閉まっています。
運賃は無料。自転車やベビーカーを持ち込んでもOKです。原付やバイクはダメです。
航行中は結構揺れます。出航直後、着岸直前には急旋回することもあるので、必ず手すりなどにつかまっていてください。
船内、待合所にトイレはありません。必要な場合は、乗員に声をかけて詰所のトイレを使わせてもらうことになります。