![]() 2013/5/1 更新 02/05/15 開設 |
青春18きっぷの旅の創る安いけど時間がかかりすぎる青春18きっぷですが、旅程作りや旅を楽しむための個人的な考え方を書いてみました。 青春18きっぷに向いている旅、向いてない旅青春18きっぷの特性をフルに活かせる旅や、お勧めできない旅を自分なりにまとめてみました。 向いている旅1日中、列車に乗って移動するような旅魅力あるローカル線に乗ったり、観光列車やスイッチバックを通る路線など、列車に乗るだけで目的を達成できるような旅がいちばん向いているはずです。 でも、途中で改札口を一度も出ないのも悲しいと思うので、何か楽しみを見つけてくださいね。 駅から近いところ(徒歩圏)で観光などができる旅とはいっても、そういうところは少ないです。
とはいえ、観光案内にある最寄り駅は、特急などが停まる駅が書かれていることが多い(観光案内を記述する役所の人たちも、鉄道を利用する人は少ないと思われます)ため、よく調べてみれば、その駅の隣の駅からなら歩いて行けたり、駅からの交通費も少なくて済む場合があります。こちらで把握しているものは当サイトに載せていますが、趣味や嗜好は人それぞれですので、頑張って調べていただくしかありません。 向いていない旅目的地への2次アクセスが貧弱、あるいはそのような場所に途中に立ち寄る旅※2次アクセス…駅からの交通手段のこと。 有名な観光地(例:大分県の「九重"夢"大吊橋」)でも、アクセスが不便なことが多いです。ガイドブックなどに「○○駅からバスで10分」「○○駅から車で30分」などと書かれていることがありますが、バスで所要時間は10分でも、運転時刻が列車と合わなかったり、タクシーで30分も走れば、料金は軽く5000円は行くはずです。
その場合は、目的地・訪問地を対象にした割引きっぷ(特急が利用可能)や、その方面に向かう団体旅行にでも参加する方が効率がいいかと思います。 鉄道以外のことが主な目的の旅例えば「○○ホテルに泊まる」とか「カニ食べ放題」がそれに当たります。単に目的地まで最短経路で行く場合も含まれます。 前者であれば、それを目的にした団体旅行を利用する、後者であれば、行先によってはさらに安価で行けたり、費用は同等でも乗り継ぎが少なかったり快適な手段がある可能性があるので、探してみることをおすすめします。 小さなお子さんを連れた旅小さな子ども(おおむね就学前)には長距離・長時間の移動は身体的な負担が大きいこと(医師も指摘している)、列車の中を一人でウロウロする小さな子どもも見かけますが、転倒する恐れがあり危険ですので、おすすめはしません。自動車なら、小さな子どもはチャイルドシートに乗せますが、電車にはそれに相当するものがありません。周囲には様々な目的で電車に乗っている人がいる中、じっとしていられないお子さんの相手をする親御さんも大変だと思います。「そのうちに寝るからいい」という方もいらっしゃいますが、靴を脱がせずに子どもを座席に上げる方も散見されます。これも間違っています。 それでも小さなお子さんを連れて旅行しなければならないこともあると思います。その場合はお金はかかりますが、新幹線・飛行機・在来線特急など、最短時間で行ける交通手段をご利用下さい。 どうしても青春18を使いたいのなら、京阪神の方なら新快速や大阪駅を通る○○快速が運転される範囲、東京周辺の方なら東京駅・上野駅・新宿駅を通る定期運転の普通・快速列車の運転される範囲にとどめていただきたいと思います。が、それでは元が取れません・・・。
青春18きっぷの旅は旅程(プラン)作りから始まる人によって作り方はいろいろあると思いますが、だいたい次の1〜3のようなことを繰り返す中で、旅のプラン(行程)が出来上がってくると思います。 1.行先(旅の目玉)を決めるまず最初に行先を決めなければなりません。 帰省や友人知人を訪ねるだけでしたら行先は決まっているはずですが、そうでない場合は、いろんな情報をもとにして行先を決めましょう。 有名な観光地はもちろんですが、小さなことでもOKです。例えば、「テレビで見た絶景を見たい」「○○寺に行きたい」「名古屋のきしめんを食べたい」とか「ちょっと遠いけど、おいしいスイーツの店に行きたい」「宝くじのよく当たる店に行きたい」etc. 鉄道好きなら「○○線に乗る」「○○駅に行く」「観光列車の○○号に乗る」「引退間近(or新型)の車両に乗る」なんてのも十分です。
当サイトでも、各路線とそこを走る車両や車窓、変わった駅や観光地などを一部紹介していますので、参考にしていただけると幸いです。 泊りがけの場合は、宿泊先を「行先」として2・3を考えてください。日帰りの場合は、往復で2・3を考えてください。 2.その行先への所要時間や乗り継ぎを調べる時刻表や時刻検索サイト(詳しくは「いろいろFAQ」で)を参照の上、その行先までの経路や所要時間を調べてみましょう。出発駅との位置関係がわかりにくい場合は、路線図を見て経路を確認した上で、時刻表などで調べてみましょう。 時刻表で調べる場合、最初に「行先」に到達する列車を決めて、前に列車をたどって行く方法が便利だと思います。 当サイトでも、京阪神の主な駅から主要駅までののりつぎ検索を設けていますので、行先によっては活用できると思います。 最寄り駅から離れている場合は、最寄り駅からのアクセスについても調べておきましょう。 3.途中で楽しめることはないかも調べる例えば、上記で調べて、朝10時に出発すれば午後7時ごろに行先に到着できるとします。 もし、朝8時に出発すれば2時間ほど時間ができ、途中でどこかに立ち寄ることができますよね。途中に有名な観光地があったり、それ以外で気になる場所があるようなら、途中下車してぜひ訪ねてみてください。この点が、新幹線・飛行機・高速バスではできない、青春18きっぷ旅行の醍醐味だとも思います。
☆ 「待ち時間」を敵に回さない運転本数の少ない地域へ行くと、何時間も待ち時間ができることがあります。都市部でも、接続の都合で数十分の待ち時間ができることがあります。 それで旅行自体を諦めてしまう人もいるようですが、始めからわかっているなら、その駅の近くで観光地などがないか調べてみてはいかがでしょうか? ちょうどお昼時なら、その地域でしか食べられないものを探してみるのも一案です。 なかなか見つかることはないですが、ふらっと立ち寄った店で食べたものに感動することはあるかもしれません。 以上から旅の予定を決めましょう。時刻表などを調べてプランを作ってみましょう。 立ち寄る場所をあれこれ入れ過ぎると、「行先」に到達できなくなる可能性もありますが、その時は立ち寄る場所を減らしたり、出発時刻を見直すなどしてやり直しです。 また、「行き」と「帰り」では、異なる経路を通ることをおすすめします。 あてもなく出かける人がいます。もちろん、目的もなく出かけるのも有だとは思いますが、効率良く旅するなら徹底的に調べるのがベストです。「青春18きっぷの旅は調べるが勝ち」なのです。 実際例として上の書き方では抽象的過ぎるので、実例を挙げます。2012年10月に「秋の乗り放題パス」を使って出かけたときのものです。 1日目は高山本線を通って(高山・富山経由)、宿泊先(北陸本線の森本駅が最寄)へ行く予定でしたが、その時の行程創りについて述べてみます。(次の日には白川郷を訪ねました。) 上に当てはめると、1.の「行先」は森本駅(北陸本線 金沢市)です。 2.高山本線は、美濃太田駅を出て高山駅まで行く列車が7時台の後は12時台までありません。12時台の列車に合わせると、大阪駅発の最短接続では朝9時に出発ことになりますが、朝のラッシュに巻き込まれるのが嫌なので、大阪駅を朝6時ごろに発車する列車に乗っています。結果として途中駅(下の乗り継ぎ例では岐阜駅)で3時間近く時間ができます。
3.途中の待ち時間を埋めるため、今回は気になる駅であった「定光寺駅」(中央本線 愛知県)を訪ねることになりました。つまり、大阪→岐阜→美濃太田→高山→富山→森本と行く所を、大阪→名古屋→定光寺(中央本線)→多治見→美濃太田→高山→富山→森本と行くことになります。
それでも美濃太田駅で47分待ち時間がありますが、出発当日にネットで検索すると「美濃加茂焼きそば」なるものを発見し、駅近くの喫茶店でいただくことができました。(昼飯として)
時刻表は列車の旅のバイブル知らない所に行く時は、地図を持参する方が多いと思いますが、鉄道で知らない所に行く時は「時刻表」を持参しましょう。時刻表には列車の時刻はもちろん、路線図など様々な情報が記載されており、まさに「列車の旅のバイブル」という感じです。携帯やスマホで乗継を検索を見ている人や、ネットで検索したものを印刷して持参する方をよく見かけますが、列車の旅を楽しむためには、ぜひ時刻表を1冊用意いただくのがベストかと思います。 時刻表にも色々ありますが、代表的なものをご紹介します。(交通新聞社発行分で定価は2011年6月現在。JTBも同趣旨の時刻表を発売しています。)
JR以外の会社線の時刻について各会社とも、自社のホームページが充実して来ていてます。中には複数の会社が共同で特定のエリアの時刻表サイトを立ち上げていることもあります。それには上記時刻表より詳しく書かれていて、時刻表には記載されてない路線や便もあります。とはいえ、行き先だけではバスなどの会社名がわからないことが多いので、運行会社を調べるためには上記時刻表が役に立つと思います。 で、目的地への時刻が把握できたら、そのページを印刷して時刻表に挟むなどして持参すればいいでしょう。
ループバスで効率的に観光地を回るループバス(名称は地域によって異なる)という観光客向けのバスが運行されています。これらはおもな観光地を巡回し、一定の間隔で運転されています。レトロ調の特別車両が使用されることが多く、運賃は均一で100〜300円くらいのところが多いですが、1日乗り放題のきっぷ(多くはバスの車内で販売)もあり、これを利用すれば割安で観光できるでしょう。これらのバスで、町並みを見るだけでも行った価値はあるかもしれません。 このようなバスをいくつか挙げると・・・。(カッコ内はおもな巡回地)
移動する日と移動しない日はメリハリを青春18きっぷを使った旅でいちばん効率的なものは、早朝から深夜まで列車に乗って移動するような旅だと思います。となると、青春18きっぷを使う日は徹底的にJRで移動し、使わない日はJR以外の交通機関で移動したり、その地域を歩き回ったりする方が効率がいいでしょう。 一例として、九州の長崎へ行ってみましょう。
大阪は早朝に出発、長崎には夜遅くの到着となり疲れますが、1日でアクセス可能です。
一区間だけ特急に乗る(ワープ)特急列車は多くても、普通列車が非常に少ない地域もあります。(特に九州や東北北部、北海道) そういう時は、一区間だけでも特急に乗りましょう。(「ワープ」とかいうらしい) 特急券はもちろん、乗車券を別に買わなければならず割高にはなりますが、その先の接続がうまくいくようなら、これも一つの選択肢です。 地域によっては、細かい区間で割り引ききっぷが設定されていることがあります。往復での利用を前提としたものが多いのですが、九州では「2枚きっぷ」「4枚きっぷ」という往復利用を前提としないきっぷがあり、「2枚きっぷ」の場合は2人で使うと片道で使い切れます。
その他、旅費を安く上げる知恵青春18きっぷとは関係ありませんが、多少は旅費を浮かす方法でも・・・。 コインロッカー代を安く上げる大きな荷物がある場合、コインロッカーを利用することになるんですが、駅の中にあるコインロッカーはおおむね300〜400円で、何度も預けるとなるとかなりの出費です。 が、駅ビルや駅前に大きなスーパーがある場合は、そこに買い物客向けのコインロッカーがあることが多いです。その店の営業時間内しか利用できませんが、1回につき100円程度、無料の場合もあります。ただ、買い物客向けのサービスなので、利用した際はその店で弁当や飲み物、お土産など買うようにしてください。 駅ビルやスーパーの入り口にレイアウト図がありますので、どこにあるかはそこで確認するといいでしょう。 ※ 最近は、駅の中にも「1時間100円」という課金方法のロッカーもありますので、この方法が常に有効とは限りません。 100円均一の店、大きなドラッグストアーせこい話ですが、100円均一の店や大きなドラッグストアー(薬屋)があると大助かりです。特に助かるのは、500mlのペットボトルに入ったお茶です。冷えている必要はありません。自販機で買うと150円ですが、これらの店なら100円以下です。これらの店は、駅(ビル)の中にあることも多いです。
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