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紀伊半島・伊勢のJR線の旅

以下の地図中の駅名・路線名などをクリックしてみてください。

大阪方面 京都・名古屋方面
路線図・紀伊半島・伊勢のJR線   紀三井寺 紀三井寺(寺) 海南 下津 箕島 湯浅 印南 江住 紀和 三瀬谷> 参宮線 徳和 田丸 宮川 山田上口 伊勢うどん 伊勢竹原 伊勢八知
(太平洋)

本ページの範囲

きのくに線(紀勢本線・JR西日本エリア)

かつては和歌山〜新宮間を直通する普通列車がありましたが、今は下のような区間に分かれていて、乗り通す場合は乗り換えることになります。

和歌山〜御坊 54.6km (1時間)、1時間に2本程度。223・225系(4両)・227系(ロングシート車・4両)で運転されます。

御坊〜紀伊田辺 40.9km (45分) 、1時間に1本。227系2両で運転されます。

紀伊田辺〜白浜〜新宮 105.2km (3時間) 、僅少。105系(ロングシート車)2両。不評な区間です。


きのくに線の車両

車窓

和歌山(わかやま)を発車し、しばらくは市街地を走りますが、やがて田園の中を列車は走って行きます。海南(かいなん)駅を出ると海が近づき、しばらく海沿いを走りますが、地形は険しいためか、山の間から時々海が見えるという程度です。また、下津(しもつ)付近では大きな工場も見かけます。御坊(ごぼう)を出ると、しばらく海とはお別れですが、所々に見えるみかん畑も地域を感じさせてくれます。印南(いなみ)駅付近では、カエルをあしらった道路橋が目を引きます。切目(きりめ)から岩代(いわしろ)付近は太平洋にへばりつくように線路が敷かれ、このあたりは紀伊田辺以北では最も素晴らしい車窓です。やがて海が遠ざかり、市街地が広がってくると紀伊田辺(きいたなべ)に着きます。

紀伊田辺を出ると単線になり、白浜(しらはま)を出て椿(つばき)駅あたりまでは山の中を走ります。椿駅から再び海が見えてきますが、今までにも増して複雑な海岸線を見せてくれます。ここからがきのくに線の車窓のクライマックスです。串本(くしもと)を出ると、ほどなく橋杭岩を眺められ、橋杭岩の向こうには、大島が広がっています。この先も、海の近くを走ることが多く、様々な景色が目を楽しませてくれます。そして、市街地に入ってくると新宮駅に着きます。

 主な駅紹介(一部駅は観光地なども紹介)

和歌山駅


和歌山駅

 

和歌山ラーメン

和歌山駅から徒歩10分の「井出商店」が有名ですが、和歌山駅の駅ビルでも食べることができます。

しょうゆ味のこってりとしたスープが特徴です。下画像にあるように少な目の量で出て来ます。

和歌山ラーメン

 

紀三井寺駅


紀三井寺駅

桜で有名な紀三井寺の最寄り駅です。(次項参照) 激安スーパーの「ラムー」も徒歩圏です。

紀三井寺


紀三井寺

近くの山の山腹にあります。紀三井寺駅から徒歩10〜15分です。桜の名所です。

海南駅


海南

和歌山マリーナシティーの最寄り駅です。

下津駅


下津駅

海へは正面の道を歩いていきます。

箕島駅


箕島駅

山側にはみかん畑が広がります。近くには度々甲子園を沸かせる箕島高校もあります。

湯浅駅


湯浅駅

醤油の産地として知られます。駅周辺はごちゃごちゃしていて、スマホにナビゲーションさせるととんでもない道(家と家の間の狭い通路)に誘導されます。

広川ビーチ駅


広川ビーチ駅

 「駅舎」のボタンを押して表示された画像に写っている建物は、実は駅舎ではなく「広川町ふれあい館」とかいうドライブインのような施設です。手前に写っている階段を上ると、直接ホームに出ます。駅名に「ビーチ」とありますが、海岸には15分くらい歩かなければならない上、途中の道も歩道がないところがありますので、小さな子ども連れの方には向かないでしょう。

御坊駅


御坊駅

日中、紀伊田辺方面へは多くの場合、2両の列車に乗り換えになります。町の中心へは紀州鉄道に乗り換えです。

印南駅


印南駅

駅すぐそばのかえる橋(車窓参照)が目立ちます。

紀伊田辺駅


紀伊田辺駅

新宮方面へはさらに乗り換えになりますが、本数が非常に少ないです。和歌山県南部の中心都市です。

さんま寿司

和歌山県南部・熊野地方の料理で、新宮駅では駅弁にもなっています。下画像は、紀伊田辺駅近くのスーパーで買ったものです。この付近のスーパーでは、「紀州名物」としてさんま寿司が売られているようです。

さんますし

朝来駅


朝来駅

 

白浜駅


白浜駅

白浜温泉の玄関口となる駅ですが、温泉街を始めとする白浜の中心部へはバスで15分くらいかかります。

円月島(えんげつとう)・白良浜

白浜へ行けば、絶対に訪ねたいスポットです。円月島を眺めながら楽しめる足湯や公衆浴場もあります。

「白浜バスセンター」で下車。臨海方面(右・東の方)へ5分ほど歩くと見えてきます。白良浜も同バス停から歩いて行けるし、「白良浜」というバス停もあります。


円月島

 

千畳敷と三段壁

白浜の代表的な観光地です。千畳敷はなだらかな景色ですが、三段壁は断崖絶壁で飛び降りる人もいるようです。そのため、この手の団体の案内板を見かけました。白浜駅から三段壁行きのバスに乗り、それぞれ「千畳口」「三段壁」で下車。


三段壁と千畳敷

 

牟婁の湯・崎の湯(白浜温泉の共同浴場)

有名な白浜温泉の温泉街にある共同浴場で、地元の人や海水浴客も利用します。石鹸などの備え付けはなく、ロッカーは銭湯によくあるタイプのものです。近くには露天風呂の「崎の湯」もあります。

含硫黄-ナトリウム−塩化物泉(牟婁の湯)。牟婁の湯は白浜駅から三段壁行きのバスに乗りおよそ20分の「まぶ湯」又は「湯崎」下車、徒歩2分。この2つのバス停のほぼ中間にあります。崎の湯は「湯崎」で下車し、徒歩5分ほどです。このバスは、1時間に3〜5本運転されています。


白浜温泉

白浜には、この他にも共同浴場がありますが、白浜駅に最も近いのは「綱の湯」(画像なし)だと思います。白浜駅からバスに乗って「白浜桟橋」で下車すぐです。

 

椿駅


椿駅

 

周参見駅


周参見駅

静かな駅です。1番のりばの駅名標の隣の駅ですが、なぜか和歌山方面のものしか書かれていません。

江住駅


江住

駅から2〜3分歩くと海沿いの道(国道42号)に出て、そこにあるローソンにはベンチがあって海の景色を眺めることができます。さらに西方向に10分ほど歩くと道の駅があります。

串本駅


串本駅

スタンプにもあるように本州最南端の駅です。

潮岬灯台

本州最南端にあり、灯台からの眺めは最高です。灯台の中の階段が狭いので、上るのは多少困難かもしれません。串本駅から潮岬行きのバスに乗り、「潮岬灯台」下車。徒歩3分くらい。灯台に上れるのは16時まですが、諸事情により入れないこともあります。


潮岬灯台

 

橋杭岩(はしくいいわ)

串本駅の東にあり、弘法大師が作ったという伝説があります。線路沿いにあり、一瞬ですが、列車から眺めることもできます。串本駅から東方向(新宮方面)に徒歩15分くらい。


橋杭岩

 

太地駅


太地駅

太地町の端にあり、町の中心部へはコミュニティバスでアクセスします。駅周辺に店舗は少ないですが、歩いて7〜8分のところに後述の鯨カツを食べた道の駅があります。

くじらの博物館


くじらの博物館

当地の捕鯨の歴史を紹介、くじらやイルカのショー、「太地マリナリュウム」(他の水族館と同じ)の主に3つから成る施設です。くじらやイルカのショーは間近から見れるので迫力があります。

鯨カツ(鯨料理)


鯨カツ

くじら肉は脂身が少ないためか、あっさりとした味わいでした。

紀伊勝浦駅


紀伊勝浦駅

勝浦温泉の玄関口であると同時に那智大社・那智滝へのバスが発着します。温泉のホテルへは船でアクセスする所が多く、その船の乗り場が歩いて10分ほどにあります。

まぐろ丼(マグロ料理)

このエリアはまぐろで有名ですが、まぐろの刺身がのせてあるどんぶりがこれです。駅前の飲食店で食べることができました。


紀伊勝浦のまぐろ丼

勝浦温泉はまゆ

漁港の一角にある公衆浴場で、地元の漁師さんなどが多く利用していると思います。入口を入る(男は左、女は右)と、すぐ右(左)側に番台があり、番台にいるおばちゃんにお金を払います。脱衣場も浴室も10人も入ると窮屈になると思います。

泉質は画像をご覧下さい。紀伊勝浦駅から海方向に徒歩13分くらい。石鹸などは一切なし。


勝浦温泉はまゆ

勝浦温泉はまゆ(家のマークのある場所)(yahoo map より)

 

那智駅


那智駅

那智大社を意識したのか、社殿風の駅舎です。紀伊勝浦駅から出る那智大社・那智滝へのバスはこの駅も通ります。青春18きっぷを利用して那智大社などへ行く場合は、那智駅を利用した方がいいと思います。

丹敷(にしき)の湯

きのくに線の那智駅の隣にあります。駅からは那智山方面へバスが出ていますので、乗り換え時間に利用してみてはいかがでしょう。浴場からは、太平洋や那智駅を通り過ぎる列車を眺めることができます。シャンプー・石鹸は備え付けてあり、貴重品を入れるだけの小さなロッカーがあります。(100円ですが、利用後にお金は戻ります。)

単純泉で無色透明ですが、わずかに硫化水素のにおいがあります。

那智駅横の丹敷の湯

 

熊野那智大社と那智滝

那智山にある有名な神社です。世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成遺産でもあります。紀伊勝浦駅、那智駅からバス。那智駅からの方がバス運賃は安いですが、紀伊勝浦駅からは往復割引きっぷがあります。


那智大社と那智滝

新宮駅


新宮駅

JRの境界駅になっていて、広い構内を持ちます。

徐福公園(じょふくこうえん)

新宮駅前の道を歩いていて、突然現れる不釣合いな雰囲気の公園です。「徐福」とは、中国の人で、2200年前に「不老不死の薬」を求めて渡来し、この地に定住して土地を拓き、農耕、漁業の技術をこの地に伝えたそうです。そんな徐福の功績をたたえた公園です。新宮駅の左正面の道を1〜2分歩いてください。


徐福公園

 

速玉大社(はやたまたいしゃ)

新宮市内にある大きな神社で、世界遺産に登録されています。新宮駅から徒歩20分くらい。レンタサイクルを借りることができるのなら、こちらが便利です。


速玉大社

 

紀勢本線(和歌山〜和歌山市)

紀勢本線の末端部分ですが、全列車が和歌山〜和歌山市間を折り返すだけなので、いわゆる「名無し支線」のような感じです。

和歌山〜和歌山市 3.3km(7分) 、1時間に1本程度。227系(1000台)の2両編成です。

 主な駅紹介

紀和駅


紀和駅

少し前までは、重厚な駅舎があったということですが、高架化され取り壊されました。周辺は住宅地です。

和歌山市駅


和歌山市駅

ここは南海電車の駅で、ここの一角に和歌山駅からの列車が到着します。「JRの駅」という雰囲気はまったくありません。

紀勢本線(亀山〜多気)・参宮線

亀山〜津間は普通列車のみ、津〜鳥羽間は名古屋から伊勢鉄道を通ってやって来る快速「みえ」が加わります。路線的には亀山〜多気間が紀勢本線、多気〜鳥羽間が参宮線となりますが、基本的に亀山〜鳥羽間を直通しています。

亀山〜津 15.5km 20分 毎時1本の運転。キハ25で運転。

津〜多気〜鳥羽 56.1km 1時間30分 快速「みえ」も含めて1時間に2本程度の運転。キハ25・75で運転。(快速「みえ」がキハ75)


キハ25ロング

車窓

亀山駅を出ると、左手に名古屋への線が分かれていき、その後は山の間の田んぼの中を列車は進みます。津の町を過ぎると、平野を進むようになりますが、田んぼが多い印象です。松阪を出ると山に入って行き、小さな川を渡ると多気(たき)駅に到着です。多気駅で鳥羽方面と新宮方面に別れます。

多気駅を発車すると、田んぼ中心ののんびりとした風景が続き、宮川という大きな川を渡ると伊勢市(いせし)に到着です。伊勢市を出ると、川を渡る橋からは小船見え、海が近くなっていくのがわかります。海沿いを走るようになると夏場だけ営業する「池の浦シーサイド」駅があり、そして近鉄が近づくと、終着の鳥羽(とば)駅です。


池の浦シーサイド付近

 主な駅紹介

一身田駅


一身田駅

木造駅舎が残る駅です。高田本山専修寺(次項)という巨大な寺が近くにあり、そこが運営すると思われる学校の生徒さんが主な利用客です。

高田本山専修寺


高田本山専修寺

文化財に登録されている建物が多くあり、最近注目されています。寺自体も巨大ですが、周辺には古い町並みが続きます。車窓からも眺めることができます。

津駅


津駅

日本一短い文字数の駅として有名です。すぐ横には近鉄の津駅もあり、改札口を出ずに乗り換えることが可能です。

阿漕駅


阿漕駅

今はこの駅舎は取り壊され、小さな駅舎に変わっています。

松阪駅


松阪駅

津駅と同じように、近鉄の駅がすぐ隣にあり、改札口を出ずに乗り換えることが可能です。

松阪城址


松阪城址

天守閣はなく、春は桜の名所として有名なようです。周辺には本居宣長の資料館などがあります。松阪駅から徒歩20分。バス便は不明。

徳和駅


徳和駅

駅周辺は静かな住宅に地になっています。スタンプにある文言がどこのことを言っているのか不明です。

多気駅


多気駅

駅前はひっそりしています。当駅からは参宮線が分岐しているためか、鉄道関係の建物が駅前に目立ちます。

田丸駅


田丸駅

木造駅舎が残ります。駅から歩いて10分ほどの所にはスタンプにも描かれている田丸城址があります。当駅と下の宮川駅、山田上口駅のスタンプは伊勢市駅にまとめて置いてありました。

宮川駅


宮川駅

駅舎の反対側(ホームから直接出られる)には、「離宮院跡」というたいそうな史跡があります。

山田上口駅


山田上口駅

近くに学校があるため、高校生の利用が多い駅です。

伊勢市駅


伊勢市駅

伊勢神宮の最寄り駅ですが、参拝する人の多くは近くにある近鉄の宇治山田(うじやまだ)駅を利用するようで、こちらはひっそりとしています。

伊勢神宮

「お伊勢さん」などと呼ばれ、毎年多くの人が訪れます。内宮(ないくう)と外宮(げぐう)がありますが、京都にある神社と比べると飾り気がないんですが、そこが荘厳さを感じるところでもあります。

内宮:伊勢市駅からバスで20分くらい。外宮:伊勢市駅から徒歩15分くらい。内宮と外宮の両方を訪ねる場合は、先に外宮を訪ね、外宮にあるバス停から内宮を目指した方が無難です。(バスに座れる可能性が高い)

内宮:
外宮
内宮

 

二見浦駅


二見浦駅

 長い島式ホームが印象的です。

夫婦岩

「二見興玉神社」の中にある景勝地です。参宮線の二見浦駅から徒歩でアクセスできます。

夫婦岩

 

鳥羽駅


鳥羽駅

 すぐそばに近鉄の駅があり、そちらの方が利用者が圧倒的に多いです。

伊勢うどん

太いもっちりとしたうどんを濃い醤油だしで食べるシンプルな料理で、三重県伊勢地方の名物です。この地域の様々な店で食べられますが、下画像のは、近鉄の鳥羽駅(JR鳥羽駅とは通路でつながっている)の待合室にある軽食コーナーで食べました。

伊勢うどん

紀勢本線(多気〜新宮)

紀勢本線の東側・JR東海部分です。西側(JR西日本部分)よりもひなびた雰囲気があります。

多気〜新宮 137.7km(3時間〜4時間)僅少。キハ25の2両編成が多いです。ロングシート車になり、大変不評なようです。


キハ25ロング

車窓(多気→新宮)

多気を発車してしばらくは同じような雰囲気ですが、やがて山の中に入って行きます。その後、山肌に所々、茶畑を見かけるようになり、三瀬谷(みせだに)駅を出ると、渓谷を渡ることもあります。さらに山の中を走ると、遠くに町が見えてくるようになります。この先にある紀伊長島(きいながしま)の町並みです。紀伊長島から先は、しばらく海の近くを走るようになりますが、すぐに山の中に入っていきます。

尾鷲(おわせ)〜熊野市(くまのし)間は、多気〜新宮間で最も景色が素晴らしいところです。地図をご覧になる(細かい地図は未記載)と分かるかと思いますが、この付近の海岸線が非常に複雑(いわゆるリアス式海岸)なため、線路は主な集落を最短距離で結び、それ以外はトンネルでショートカットするよう敷かれています。熊野市を出ると、線路は海岸線近くを通りますが、道路や建造物が多く、眺めは良くありません。その先の鵜殿(うどの)駅付近では、不釣合いな大きな工場を眺めることができ、熊野川を渡ると終点の新宮(しんぐう)駅に着きます。

 主な駅紹介

三瀬谷駅


三瀬谷駅

大台町の中心駅で、特急列車が止まります。駅周辺は住宅地で線路の向こうには大きなスーパーがありますが、直線距離では近い(100メートルほど)ものの、踏切を渡らなければならないため歩いて10分くらいかかります。

紀伊長島駅


紀伊長島駅

亀山方面から来た場合は、初めて海が見える町です。多気〜新宮間の運転上の主要駅で、当駅が始終着となる列車がいくつかあります。

尾鷲駅


尾鷲駅

このあたりでは大きな駅で、特急も停まります。

大曽根浦駅


大曽根浦駅

駅舎はなく、直接ホームに入ります。目の前には尾鷲湾が広がります。

新鹿駅


新鹿駅

駅前の坂道を下っていくと、大きな砂浜(海水浴場)があります。車窓からは全体を眺められますが、こちらはそうではないので、ちょっと残念です。

大泊駅


大泊駅

駅前の坂道を下っていくと国道に出ます。鬼ヶ城(後述)へは当駅から歩いて行けるかもしれません。

熊野市駅


熊野市駅

鬼ヶ城(次項)の最寄り駅です。

鬼ヶ城


鬼ヶ城

太平洋の荒波によって作られた景勝地です。東側と西側とがあり、西側は熊野市駅から徒歩でアクセス可能です。(片道20分くらい) また西側と東側は遊歩道でつながっているのですが、訪問時(2018年12月)は通行止になっていました。画像は東側の画像です。東側は熊野市駅からバスで10分の「鬼ヶ城東口」で下車し徒歩5分くらい。

名松線

松阪と名張を結ぶ路線として建設されましたが、松阪〜伊勢奥津間のみで建設は終わってしまいました。災害のために家城〜伊勢奥津間が長期間運転できませんでしたが、2018年3月以降は全線で運転されています。

松阪〜伊勢奥津 43.5km 1時間30分。2〜3時間に1本程度の運転。キハ11の1〜2両編成。


キハ11

車窓

松阪駅を亀山方面に発車し、紀勢線としばらく併走します。やがて分かれると、田んぼや畑を見ながらのんびりと進んでいきます。近鉄駅が近くにあるという一志(いちし)駅を出ると両側から山が迫ってきて、次の伊勢大井(いせおおい)駅を出ると川も近づいてきて渓谷を見ながら走るようになりますが、その後も田んぼや畑が車窓の中心となり家城(いえき)駅に到着です。その先は川はさらに流れが急になり、先ほどにも増して様々な姿を見せてくれます。

 主な駅紹介

一志駅


一志駅

駅周辺は住宅地で、近鉄の川合高岡駅が近く、乗り継ぐ人がいるそうです。

家城駅


家城駅

名松線内で唯一、交換設備のある駅で、スタフや票券の交換が見られます。気になる方は駅員さんの動きに注意してみては? 一時期「下剋上」で有名になった白山高校の最寄り駅で、この学校の生徒さんが名松線の主なお客様です。

伊勢竹原駅


伊勢竹原駅

近くにダムがあり、ダムをバックに走る列車を撮影することができるようです。

伊勢竹原駅


伊勢八知駅

駅の大部分は地元の研修施設で、そこの職員が切符を売ったりしています。かつての美杉村の中心で、近くにスーパーがあるなど生活に必要な施設がある他、プールや温泉ホテルもあります。

伊勢奥津駅


伊勢奥津駅

駅舎の一部には名松線関係のセレクトショップがあり、名松線グッズなどを買うことができます。この先はバスで名張に抜けられるようになっていますが、運転は1日1本でかなり厳しいです。

おまけ・奈良交通八木新宮線

近鉄大和八木駅(奈良県橿原市)と新宮駅を結ぶ日本一長い距離を走る路線バスです(一般道のみを走行)。紀伊半島を縦断し、八木から新宮まで6時間半かかります。八木駅から新宮駅までの片道運賃は5250円ですが、片道運賃で途中下車が可能の「168バスハイク乗車券」(奈良交通の窓口で発売。八木駅では朝9時から入手可能)がおすすめです。青春18きっぷでは乗れません。

1日3往復運転。途中、五条バスセンター、上野地、十津川温泉(営)で15〜25分の休憩があり、その間にトイレなどを済ますことができます。


八木新宮線のバス

 沿線の観光地など

谷瀬の吊り橋

奈良県十津川村上野地(うえのじ)にある長い吊り橋です。川からの高さは54メートルあり、人が渡ったり風が吹くと揺れるのですが、地元の方々は自転車やバイクで橋を渡って行きます。橋の途中から眼下を眺めると、川の水量の割に川幅が広いことに気付くかと思います。ここにはかつて民家や畑があったそうで、明治22年の大水害ですべて流されてしまったそうです。自宅や畑を失った人々は、北海道に新天地を求め移住しました。そして作られた町が「新十津川町」です。


谷瀬の吊橋

最寄り駅は五条駅(和歌山線)だと思います。五条駅から十津川・新宮方面のバスで2時間くらいです。上記バスの休憩中に渡ることも一応可能です。(出発時刻は確認を!)

熊野本宮大社


熊野本宮大社

熊野三山の一つで世界遺産に登録されています。長い階段を登るので結構疲れます。新宮駅からバスで1時間半くらいです。

湯の峰温泉


湯の峰温泉

熊野大社から山道を進んだところにある古くひなびた温泉街です。含硫黄炭酸水素塩泉(ナトリウム)。共同浴場と「つぼ湯」がありますが、すべて石鹸などの備え付けはありません。新宮駅、紀伊田辺駅などからバス。または熊野本宮の観光案内所で自転車を借りてアクセスできます。

サイトマップ

2021/1/16 更新