函館・長万部周辺のJR線の旅
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(青森方面) |
函館本線(函館〜長万部・姫川経由)
函館〜長万部 112.3km 3時間 函館〜長万部間通しの運転は僅少。キハ40で運転。函館〜森間は、勾配緩和と複線化のために造られた藤城支線と砂原周り(後述)があります。藤城支線は七飯駅で分岐し、大沼駅で合流します。札幌方面の貨物列車と一部の普通列車(時刻表で他線経由を示すマークがついているのですぐにわかります。)が経由します。
車窓
函館市の市街地を抜けると、やがて原野となり、七飯駅あたりで再び市街地となります。上り勾配緩和のために造られた藤城支線が右に分かれると程なく新函館北斗駅で、この駅を出ると再び山に入ります。山を抜けると左側に大沼に沿って走るようになると大沼駅で、砂原周りが右に分岐し、大沼を渡ると大沼公園駅です。
大沼公園からは山の中に入り、所々で牧場が見られ、また遠くには駒ケ岳を眺めることができます。下り勾配になると大沼で別れた砂原周りが再び合流し森駅に到着です。と同時にすぐそばに内浦湾が現れます。
森以北は内浦湾に沿って走る部分が多くなり、市街地になってくると長万部です。
主な駅紹介
函館駅
以前とは、ずいぶん雰囲気が変わりました。コインロッカーは最低でも400円で、かなりきついです。
函館山
函館の夜景を見ることができます。霧が大敵です。函館駅よりバスで30分くらい。ロープウェイでも登れます。
函館朝市
函館駅のすぐそばにあり、朝早くから営業している市場です。飲食店もあり、函館ラーメンなどを食べることができます。
函館ラーメン
塩味のラーメンになります。函館駅構内の店でいただきました。
五稜郭駅
五稜郭という駅名ですが、タワーのある五稜郭公園とは相当離れています。
七飯駅
駅周辺は住宅地になっていて、一部列車は当駅で折り返します。
新函館北斗駅
かつては「渡島大野」という駅名でしたが、新幹線開業とともに改名されました。
大沼駅
函館からやってきた列車は、この駅で大沼公園方面と池田園方面(砂原回り)に別れます。かつては特急停車駅だったためか、構内は広いです。
大沼公園駅
大沼公園の玄関口で、駅周辺にはお土産屋やレンタサイクルがたくさんあります。大沼・小沼へは歩いていけます。
大沼
沼の向こうに見える駒ヶ岳の眺めがおすすめですが、天気が悪かったので写っていません。
森駅
晴れていれば、跨線橋から駒ケ岳を眺めることができます。また、ホームの向こうは海になっています。「いかめし」という駅弁でも有名です。
いかめし
森駅の駅弁です。駅の売店で購入できます。イカの中には炊き込みご飯が入っています。
八雲駅
森と長万部の間では大きな町です。周辺にビジネスホテルが数件ありますが、北海道新幹線の工事の人でどこも大盛況のようです。
黒岩駅
国縫駅
かつては瀬棚線が分岐し、その頃からの古い駅舎が今も使われています。跨線橋も古く、跨線橋目当てにやって来る人もいるようです。地元のお年寄りがきれいにしてくれています。
長万部駅
「おしゃまんべ」と読みます。アイヌ語に強引に漢字を当てたため、こういう訳のわからない読みの駅が多いです。3方向に分岐する駅ですが、列車運行上では3方向(函館・小樽・東室蘭)からの終着駅という印象が強いです。
かにめし
長万部駅の駅弁にもなっています。私は駅で自転車を借りて「かにめしバイキング」(長万部物産センター)でいただきました。
函館本線(大沼〜森・砂原周り)
大沼〜池田園〜森(砂原周り) 35.3km 50分 僅少。キハ40で運転。複線化と勾配緩和を目的に造られました。今でも函館方面の貨物列車(南行き)や一部の臨時列車がこの区間を通過していますが、普通列車は極限までに本数が減らされました。
車窓
大沼駅で本線(姫川経由)と分かれ、大沼の東側を進みます。やがて右側に内浦湾を眺めるようになり、左側には駒ケ岳を眺めるようになります。
主な駅紹介
池田園駅
すぐ近くに大沼があります。
渡島砂原駅
大沼〜森(砂原周り)の中では、利用の多い駅です。とはいっても、駅前には建物はありません。
函館本線(長万部〜小樽)
長万部〜小樽 140.2km 3時間10分 通しでの運転は僅少。小樽に近づくにつれて本数が増えてきます。キハ40・150で運転。
このエリアの車両の車内は3列が多く、キハ40も3列に改造されています。
車窓
長万部を出るとすぐに室蘭本線と分かれ、山に入って行きます。このさき、多くの区間が民家がないか、ぽつんとあるような原野を進んでいきます。ニセコあたりからはニセコアンヌプリや羊蹄(ようてい)山が見え、余市あたりからは日本海を眺めるようになります。
主な駅紹介
ニセコ駅
ニセコ観光の拠点ですが、駅周辺には何もありません。
倶知安駅
このあたりは、晴れていれば車窓からも羊蹄山が見えます。将来は新幹線の駅もできるようです。
然別駅
一応駅舎はありますが、駅舎を通らなくても、ホームに出ることができます。周辺は、静かな集落です。
仁木駅
立派な駅舎ですが無人駅です。周辺には住宅が立ち並び、子供たちが遊ぶ声が響いていました。
余市駅
ウィスキーの工場があることで知られ、最近ではNHK朝ドラでも取り上げられました。
室蘭本線(長万部〜東室蘭)
長万部〜東室蘭 77.2km (1時間30分)、僅少。キハ40・150が1〜2両で運転されます。
車窓
こちらは多くの区間で内浦湾に沿って走ります。函館から室蘭へ行く場合、内浦湾をほぼ1周することになります。
主な駅紹介
小幌駅
両方向がトンネルで、2両編成だと後の車両がトンネルの中に止まることもあります。駅周辺のわずかな平地にJRの管理用の建物があるだけで、民家はありません。利用者は魚釣りやハイキングの人、そして好奇心だけでやって来た鉄道好きです。
駅ホームから続いている自然に帰る寸前の獣道(「駅前?」の画像を参照)を少し歩くと海が見え、かなりの絶景です。とはいえ、道なき道を歩くことになるので、あまりおすすめはできません。
洞爺駅
洞爺湖への乗換駅です。
伊達紋別駅
伊達氏がこの地に入植したことからこのような駅名になったそうです。
北舟岡駅
宮城県の船岡の人たちが入植したことから、この駅名になったそうです。付近には新しい住宅地があり、ここに住む高校生らが多く利用します。
黄金駅
今は「こがね」という駅名ですが、開業時は「おこんしべ」という駅名だったそうです。
道南いさりび鉄道
JR江差線だった路線です。青春18きっぷでは「北海道オプション券」で乗車可能ですが、木古内と五稜郭以外の駅では下車できません。北海道&東日本パスは通用しません。
五稜郭〜木古内 37.8km 1時間30分 2〜3時間に1本程度。JR北海道から譲渡されたキハ40で運転。全列車が函館駅に乗り入れます。
車窓
多くの区間で津軽海峡に沿って走ります。しばらくは海の向こうに函館の町を眺めることができます。
主な駅紹介
木古内駅
北海道新幹線が開業し、雰囲気が随分変わりました。