道東のJR線の旅
以下の地図中の駅名・路線名などをクリックしてみてください。
旭川方面 | (北方領土) | |
富良野・旭川方面 |
根室本線(帯広〜釧路)
帯広〜釧路 128.3km (3時間)、2時間に1本程度。キハ40が1〜2両で運転されます。
車窓
帯広駅を発車し、市街地を抜けると牧場を度々見かけます。やがて太平洋沿いに出てしばらくは海の眺めを楽しめます。白糠付近で海とは離れ、大楽毛駅あたりからは住宅も目立つようになり、工場地帯を過ぎると釧路駅に到着です。
主な駅紹介
池田駅
この駅に着いたのは朝3時45分ごろでしたが、もう夜が明けていました。北海道は朝が早い・・・。(夏季のみ)
浦幌駅
浦幌町の中心駅で、特急列車も止まる駅です。
厚内駅
北海道らしい無人駅です。駅前は山だけですが、東側に集落があります。
大楽毛駅
釧路市の住宅地にある駅です。釧路空港や阿寒湖へのバスに乗り継げます。
釧路駅
歩いて15分ほどの所に幣舞橋(ぬさまいばし)があります。その横には釧路フィッシャーマンズワーフ(MOO)があり、タラバガニなどの魚介類や各種お土産を買うことができます。
幣舞(ぬさまい)橋
釧路のシンボルで、釧路駅から歩いて15分のところにあります。近くには、釧路で水揚げされた鮭やタラバガニやお土産を売っている「MOO」という施設があります。
スパカツ(釧路市)
スパゲティーの上にトンカツを載せ、その上からミートソースをかけるという料理で、この地方のご当地グルメだそうです。個人的には、パン粉とソースが良く絡んで良かったと思っています。
釧路駅から徒歩15分くらいの幣舞橋の近くにある「泉屋」さまでいただきました。訪問日は雪がかなり降っていて大変でした。
阿寒湖
阿寒湖畔は、大きなホテルやお土産屋さんが立ち並んで賑やかです。「アイヌコタン」(アイヌの居住地)と呼ばれる場所は、独特の雰囲気があります。少し歩くと、「ボッケ」と呼ばれる別府の坊主地獄の小さくしたような場所があり、飽きさせません。
アクセス: 釧路駅からバスで2時間。片道2700円くらいしますので、定期観光バスなどの利用をおすすめします。時期によっては摩周駅からもバス便があるようです。
根室本線(釧路〜根室 愛称「花咲線」)
●釧路〜根室 135.4km (2時間30分)、3時間に1本程度。キハ54が1両で運転されます。ほとんどの列車は札幌からの「スーパーおおぞら」と接続しています。この区間には「花咲線」という愛称があります。
車窓
釧路駅を発車すると釧路川を渡り、東へ進みます。やがて駅周辺以外は民家は見られなくなり、畑でもないような所を進むようになります。時折太平洋が顔を覗かせますが、それ以上にシカなどの動物を見かけるようになります。線路上にいる時は変な音がして急ブレーキがかかることもあります。やがて市街地になってくると東根室駅で、西へ向きを変えて根室駅まで走ります。
主な駅紹介(一部駅は観光地なども紹介)
東釧路駅
網走への釧網本線が分岐します。駅舎とホームの間が結構離れていますが、かつては線路が敷かれていたことがしのばれます。駅前にはコープ札幌(スーパー)の駐車場が広がります。
厚岸駅
茶内駅
厚床駅
当駅から根室市に入り、根室へ向かう人が乗ってきます。かつては標津線が分岐していました。
東根室駅
日本でいちばん東にある駅です。駅周辺は北海道らしい住宅地となっています。駅から歩いて10分位の所にある「月が丘分岐点」バス停からは、納沙布岬や根室市中心部へのバスが発着します。
根室駅
いちばん東にある駅(有人駅)です。正面の道を歩くと根室市役所や町の中心部へ行くことができます。(歩いて10分ほど)
エスカロップ
竹の子が入ったバターライスにとんかつが載っている根室のソウルフードです。味は想像通りで、竹の子は目立ちませんでした。いただいたのは市街中心部にある「ドリアン」で、「弥栄町1丁目」で下車し、イオンの店の中を通り抜けたあたりにあります。
納沙布岬
根室駅からバスで40分ほど。バスの時刻は、根室駅発着の列車にほぼ接続しています。駅前のバスターミナルで往復乗車券や根室市周辺の1日・2日乗車券を発売しています。
現在ロシアに不法占拠されている北方領土を眺めることができる場所です。今まで何度となく返還を求めているわけですが、21世紀になっても実現していません。
「不法占拠」というのは、日本がポツダム宣言を受諾後(昭和20年8月15日の終戦後)に、ソビエト社会主義共和国連邦(現在のロシア)が千島列島を侵略し始めているためです。サンフランシスコ講和条約で、日本は千島列島の領有を放棄したことになっていますが、放棄した中には北方四島(国後・択捉・歯舞・色丹)は含まれていません。そのようなことが、納沙布岬のすぐそばにある施設で取り上げられています。まともな日本人であれば、これらの展示物を見れば腹が立つはずです。
ここに説明が表示されます。
北方領土についてもっと知りたい方は、その関係のサイトをご覧下さい。
石北本線(遠軽〜網走)
石北本線の後半部分です。
●遠軽〜網走 113.1km 1時間15分 2〜3時間に1本程度の運転。キハ40・54で運転。
車窓
山の中が中心です。駅周辺に市街地が広がっているという感じです。網走湖に沿って走るようになると網走はもうすぐです。
主な駅紹介
遠軽駅
市街地の高台にあり、階段を登って駅に入ります。この駅では、すべての列車が方向を変えます。ホームにある発車案内には、かつて接続していた「紋別・名寄方面」への案内が残っています。
遠軽駅の駅そば
駅舎とは独立した建物で、おばあさんが一人で切り盛りしているようです。下画像にも写っている1人分のテーブルも特徴でしょうか。メニューを見て気になった「あいがもそば」を食べてみました。あいがもの味とだしがよく合いました。改札内からも利用可能のようです。
※ 2019年7月現在営業しているか不明。
生田原駅
町の規模にしては大きな駅舎を持ちますが、駅としての機能はごくわずかで、大部分は図書館や「オホーツク文学館」が占めています。有人駅である遠軽駅や北見駅以外の特急停車駅は、どこも図書館などがエキナカにあります。
オホーツク文学館、生田原温泉他(生田原駅周辺)
オホーツク文学館は駅舎の2階にあり、オホーツクエリアが登場する小説などが紹介されています。駅近くにはノースキングというホテルがあり、日帰り温泉があります。
西留辺蘂駅
おそらく分割民営化後に設置された駅です。すぐそばに留辺蕊中学校があり、駅前の道を右手に進んだ国道39号沿いにある「留辺蕊中学校」バス停からは、山の水族館へ行くことができます。
山の水族館
主に淡水に生きる魚類などを展示しています。滝つぼの底から眺めた感じの水槽や、日本最大の淡水魚である「イトウ」が見所です。
留辺蕊駅
駅前には北見駅と温根湯温泉を結ぶ路線バスが停車し、山の水族館などへ行くことができます。
北見駅
このエリアでもっとも大きな町である北見市の中心駅です。
愛し野駅
おそらくJR化後に設置された駅です。近くに高校があることから、通学生の利用が多いようです。駅名が気になって訪ねました。
美幌駅
美幌町の中心駅で、駅周辺は市街地が広がります。大昔の映画「君の名は」のロケが行われたそうで、駅前にはそれに関する碑があります。
美幌峠
いわゆる阿寒パノラマコースの最後にあたる場所で、ここからは屈斜路湖を眺めることができます。
アクセス:最寄り駅は美幌駅ですが、定期の路線バスなどはないようです。(詳細は不明)
女満別駅
駅周辺は静かな住宅地になっています。歩道橋を渡って駅舎の反対側に出て数分歩くと網走湖畔(女満別湖畔)に出ます。
網走駅
駅入口は、刑務所の門を真似たそうです。
網走の刑務所
アクセス: 網走駅前の4車線の道路を左方向に歩いて20分くらい。
釧網本線
釧路湿原を始め、阿寒湖・摩周湖・屈斜路湖、知床などの有名な観光地が沿線にあり、冬も流氷を楽しめるなど北海道屈指の観光路線になっています。が、観光地へのアクセスは決して便利とはいえない状況です。
●釧路〜網走 169.1km 3時間30分 僅少。キハ54が1両で運転。キハ40は少ないです。
車窓
東釧路駅で根室本線と別れると、釧路川に沿って北東に進みます。その先、塘路くらいまでは進行方向左側は釧路湿原になります。塘路を過ぎると普通の山の中になり、摩周、川湯温泉といった温泉地を通っていきます。その後は支庁境の峠越えがあり、緑駅辺りからは知床半島の付け根を行くようになります。知床斜里からはオホーツク海に沿って走るようになり、冬場は流氷を見ることができます。やがて市街地になると桂台駅があり、さらにトンネルを越えると終点の網走です。
主な駅紹介
釧路湿原駅
駅から歩いて15分に「細岡展望台」があり、釧路湿原を眺められます。それ以外、駅周辺には何もありません。
釧路湿原(細岡展望台からの眺め)
釧路湿原駅から徒歩15分ほど。途中には釧路湿原を紹介するビジターセンターもあります。
塘路駅
「くしろ湿原ノロッコ」号の終着駅です。
茅沼駅
周辺はツルの生息地で、冬場はツルの姿を見かけることができます。
標茶駅
冬季はSL列車がこの駅で折り返します。
摩周駅
かつては弟子屈(てしかが)という駅名でしたが、観光客にわかりやすいように駅名を変えたそうです。摩周湖への路線バスが発着していますが、本数は僅少です。
泉の湯
摩周駅から15分くらい歩いた所にある温泉銭湯です。誰でも利用できますが、地元の人向けの施設のようです。ナトリウム-塩化物泉、石鹸などの備え付けはありません。あと、番台にいるおばさんから脱衣所が丸見えです。
川湯温泉駅
駅舎内には「オーチャードグラス」という飲食店があります。温泉の入口駅ですが、川湯温泉の温泉街はバスで10分ほどです。(列車の時刻に合わせて運転。)
硫黄山
無数の火口から水蒸気が噴出していて、「地球は生きてるんだ」と感じさせます。岩が黄色く染まっているのは、噴出する水蒸気に硫黄が含まれているためで、あたりはイオウの臭いがすごかったです。
アクセス: 川湯温泉駅からバス(詳細は不明)、または徒歩45分。
屈斜路湖
釧路市で太平洋に注ぐ釧路川の源流ともいえる湖です。「クッシー」という怪物を見た人がいるそうで、それの模型が湖畔に置かれていました。
アクセス: 川湯温泉駅、摩周駅からバスでもアクセスになりますが、いずれも本数が少ないです。
緑駅
網走方面からの一部の列車は、この駅で折り返します。
知床斜里駅
世界遺産知床の玄関口で、知床観光の拠点となるウトロへはバスに乗り換えになります。が、ウトロとは50キロくらい離れていて、本当に「北海道広し」と感じます。
知床
知床斜里駅から路線バスでアクセスしますが、あまりにも高額になるので定期観光バスで周るのが無難かと思います。駅に最も近いのが「オシンコシンの滝」だと思いますが、そこだけ訪ねるのて終わりにするのは悲しい気もします。
止別駅
駅前は北海道らしい集落が続きます。駅舎を利用したラーメン店が有名です。
止別駅構内のラーメン喫茶「えきばしゃ」
釧網本線の止別駅の駅舎を利用したラーメン店で、テレビの旅行番組でよく登場します。塩・しょうゆといったオーソドックスなものから独特のメニューまであり、可能ならすべてのメニューを完食してみたいものです。
下画像の「塩味ツーラーメン」は、横方向に刻んだ白髪ネギ(白ネギ?)が大量に入っていて、ネギ好きにはおすすめです。(チャーシューも入っています。)
浜小清水駅
道の駅の一部が浜小清水駅になっています。
原生花園駅(臨)
5〜10月のみに営業する臨時駅です。駅周辺は小清水原生花園になっています。
原生花園(浜小清水原生花園)
原生花園駅周辺に広がり、海岸沿いの砂丘にいろんな花が咲きます。時期によって、咲く花も変わってきます。
北浜駅
駅舎横に展望施設があり、オホーツク海や知床連山、冬は流氷を眺めることができ人気のスポットです。待合室には切符や名刺などがびっちりと貼り付けてあり、テレビでもよく取り上げられています。
桂台駅
網走から釧路方面への最初の駅で、網走市の中心に近いです。そのためか利用は結構多いようですが、通過する列車もあり冷遇されている駅です。
流氷いろいろ
冬から春にかけて、オホーツク海側で見ることのできる自然現象です。釧網本線の網走〜知床斜里間で流氷スポットの一つになっています。
オーロラ号からの眺め(網走)
遊覧船のオーロラ号からの眺めです。氷を割って先に進んで行きます。オーロラ号乗り場へは網走駅前からバスで10分、または桂台駅から徒歩10分。
斜里にて
知床斜里駅近くの漁港で撮影しました。漁に出れないためか、漁船は陸に上げてあります。
北浜駅横にある展望施設から
北浜駅は、釧網本線の知床斜里と網走のほぼ中間にあります。