旭川・富良野付近のJR線の旅
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函館本線(深川〜旭川)
札幌と旭川を結ぶ重要幹線です。本ページでは深川〜旭川間を扱います。
深川〜旭川 30.2km 25分 僅少。721系(3両)、キハ40(1〜2両)、キハ54(1両)で運転。
車窓
深川駅を発車すると、複線ながらも両側に山が迫る険しい地形を走るようになります。景色が開けてくると近文(ちかぶみ)駅があり、進行方向左側には旭川の市街地が広がります。そして効果になると旭川に到着です。
主な駅紹介
近文駅
駅周辺は市街地で、正面の道を7〜8分歩くとイオンがあります。ホーム上の年代物の待合室が旅情を感じさせる駅です。
旭川駅
現在は高架駅として生まれ変わりましたが、他の駅と同様、駅から市街地までの距離が長くなりました。一方で駅前にはイオンができ、便利になりました。
旭川駅の駅そば
東西の改札口のほぼ中間にあります。3人くらいが入ると満員になりそうな狭い店舗です。特に可もなく不可もなく、という感じです。
旭山動物園
旭川市の郊外にある「行動展示」を目指しているという動物園です。道内でも屈指の観光地になっています。旭川駅から旭山動物園行きのバスで40分。
旭川ラーメン
しょうゆ味が中心のラーメンです。旭川駅から徒歩4分くらいの「梅光軒」さまでいただきました。
ジュンドッグ
旭川市周辺で食されているというホットドッグのような食べ物です。が、ホットドッグと大きく異なるのは、パンの代わりにご飯を圧着したものの中に具(ソーセージやエビフライなど)が入っている点です。こんな食べ物、北海道の人以外は思いつかないと思います。
食べ方は、電子レンジで1分程度温め、その後5分程度蒸らして(放置して)から開封するということです。
根室本線(滝川〜帯広)
▲滝川〜富良野 54.6km (1時間15分)、僅少。キハ40が1〜2両で運転されます。
▲富良野〜新得 81.7km (1時間30分)、僅少。キハ40が1〜2両で運転されます。2016年8月の台風被害のため、東鹿越〜幾寅〜新得間が不通です。元々利用の少ない区間だったこともあり、復旧はしない可能性があります。
新得〜帯広 43.8km (1時間10分)、1〜2時間に1本程度。キハ40が1〜2両で運転されます。
車窓
滝川駅を発車すると、空知川に沿って沿線の町を通りながら進んで行きます。富良野駅を出ると空知川も幅が狭まりますが、金山駅を出たあたりからは大きな湖に沿って走るようになります。これは金山ダムのダム湖になります。このダム湖が終わると農地が広がり、このエリアの最後の町である幾寅を過ぎ、落合を出るとトンネルに入り、トンネルの中で石勝線と合流します。
トンネルを抜けると下り坂になり、山々の稜線や牧場などを見ながら大回りしながら新得の町に入って行きます。新得を出ると十勝平野に入り、畑や牧場が現れ、市街地に入ってくると帯広駅に着きます。
主な駅紹介
赤平駅
お城みたいな建物の1階部分が駅舎です。この建物は赤平市の様々な施設が入っていて、訪問時にはそこの利用者がたくさんいました。
芦別駅
駅から見える白い巨大な観音様が目を引きますが、現在は一般の人は近付けないとのことです。
富良野駅
ドラマ「北の国から」の舞台になったところで有名です。富良野は緯度的に北海道の中心ということで、それを示す表示がホームにもあります。
富良野駅の駅そば
待合室にあります。「天ぷらそば」を注文しました。北海道独特(?)の天かすを固めたようなえび天が特徴でしょうか?
富良野オムカレー
オムライスにカレーがかけられている料理です。店ごとに異なるサイドメニューも特徴です。(下画像は「くんえん工房」でいただきました。)
東鹿越駅
金山湖畔にたたずむ駅です。ホームの向こうにはセメントを作る工場が見えますが、それ以外、建物はほぼありません。現在は当駅〜新得間がバス代行となっていて、当駅が列車との接続駅になっています。
幾寅駅
映画「鉄道員(ぽっぽや)」の舞台になった駅で、当時のセットがそのまま残されていたり、駅舎の中は映画の資料が展示されています。(次項参照) この駅が映画に使われることになった決め手は、改札口からホームへと続く階段だったそうです。(「ホームへ続く階段」を参照)
「鉄道員」のセット
1999年に公開され、大ヒットした映画のセットが駅前に保存されています。今でも来るまで訪れる人が多いです。
落合駅
訪れる前は、余程の田舎かと思っていましたが、駅前には集落があり、ちょっとした町という感じです。
新得駅
こちらは「北海道の重心」ということで、駅前に碑があります。(「北海道の中心2」を参照)
新得駅の駅そば
新得は、有数のそばの産地ということで、そのそばを手軽に味わえるということで人気らしいです。「天ぷらそば」を注文しましたが、麺にはしっかりとコシがあり、天ぷらがなくてもおいしいかと思いました。待合室にありますが、1番線ホーム側からも注文可能です。
十勝清水駅
NHKの朝ドラ「なつぞら」の舞台になったそうです。駅周辺は静かな住宅地です。
芽室駅
駅の隣にはスーパーなどが入る「めむろーど」というショッピングビルがあり、生活には便利です。
帯広駅
豚丼(ぶたどん)
帯広市で食べられている歴史ある料理です。ご飯の上に豚の生姜焼きがのっかっているという印象です。店によっては、グリーンピースが入っていたりします。
富良野線
旭川などへの通勤通学はもちろん、美瑛の丘やラベンダー畑が沿線にあり、観光客の利用が多い路線です。夏期には「富良野美瑛ノロッコ号」も運転されます。
●旭川〜富良野 54.8km 1時間20分 1〜2時間に1本程度の運転。キハ40・150が1〜3両で運転。時刻表には書かれていませんが、旭川〜富良野間の列車には「ラベンダー」、旭川〜美瑛間の列車には「しろがね」の愛称があります。
車窓
旭川を発車すると、しばらくは住宅や田んぼが混在する中を走ります。美瑛を出て美瑛川を渡ると、進行方向左側に美瑛を象徴するような丘の眺めが広がります。そして、美馬牛(びばうし)小学校のとんがり屋根を見て美馬牛駅に到着、次の上富良野あたりからはラベンダー畑が点在し、中富良野にかけて進行方向右側にいくつかを見ることができます。その後は左側に十勝岳を眺めながら、田んぼが中心の景色になります。そして根室本線が近づいて来ると終点の富良野です。
主な駅紹介
西神楽駅
駅周辺は市街地になっています。朝夕の「富良野美瑛ノロッコ号」が運転停車しますが、利用できないことを知らせる掲示が妙に目立っていました。
美瑛駅
「丘」で有名な美瑛(びえい)の中心駅です。駅周辺の建物は、用途を問わずとんがり屋根があり、その部分に建てられた年が書かれています。
美瑛の丘
「丘」で有名です。有名な写真家の被写体になったり、CMで何度も取り上げられ、その商品名が丘や立っている木の名前になっていることがあります。美瑛駅とは少し離れているので、レンタサイクルかツインクルバスなどの周遊バスがおすすめです。
青い池
青っぽい水面に立ち枯れた木々が立っているのが幻想的ということで、最近注目されるようになった場所です。美瑛駅からバスで25分くらいですが、本数が少ないのでおすすめはしません。
美馬牛駅
人気のない駅ですが、このエリアに来ると何かを感じる駅です。
上富良野駅
待合室にはソフトクリームなどを売っている店があります。ちなみに「ノロッコ号」のアテンダントさんもこのソフトクリームが大好きなようです。
ラベンダー畑(臨)駅
夏季のみに営業する臨時駅で、「なかふらのラベンダー祭り」の時期以外は「ノロッコ号」のみが停車します。次項の「ファーム富田」利用者のためだけにある駅です。
ファーム富田
ラベンダー畑を始め、季節の花々を楽しむことができます。軽食(有料)も楽しめます。入場は無料です。最近は中国人が多く、息苦しい場所になってしまいました。ラベンダー畑駅から徒歩7分。
中富良野駅
「ノロッコ号」以外を利用して「ファーム富田」へアクセスする場合は、ここが下車駅となります。「ファーム富田」へは歩いて25分かかりますが、その途中に中富良野町営のラベンダー園などもあり、ちょっとしたウォーキングコースとなるでしょう。駅周辺には、それ以外にもラベンダー畑があります。
彩香(さいか)の里、町営ラベンダー園
ファーム富田以外にもラベンダー園が多いことで有名です。いずれも中富良野駅でから徒歩で。坂道があってちょっと大変かと思います。
鹿討駅
駅周辺は田んぼや玉ねぎの畑が多いようで、民家は少ないです。利用者が少ないようで、普通列車の一部も通過します。
学田駅
踏切から線路の上を少し歩いてホームに上がるという感じの駅です。富良野ワイン工場が近くにあるようですが、歩いて行くには少し遠いようです。
石勝線(新夕張〜新得)
新夕張〜新得 89.4km 1時間 僅少。この区間は普通列車が運転されていないので、特急列車の普通車自由席を利用することができます。が、新夕張に停車する列車が少ない上に、新夕張駅にアクセスする列車も少ないので利用は困難です。
車窓
新夕張駅を発車すると、すぐに民家はなくなり山奥の様相です。駅間も長いですが、列車によっては交換のために信号場に停まることがあります。トマム駅を出て長いトンネルを抜けると下り坂になり、勾配をゆるくするために相当大回りして新得の町に入って行きます。
主な駅紹介
占冠駅
占冠村の中心駅ですが、町の中心部(村役場や道の駅などがある)へは20分くらい歩くか、駅前から路線バスでアクセスします。駅前から中心部までのバス運賃は50円(2020年9月現在)です。周辺の富良野市・南富良野町・日高町へバス便があり、主に新千歳空港へ向かう人が利用しているようです。が、車両は上画像にあるようにどれもハイエース程度のサイズです。
占冠村物産館
占冠駅前にあります。2階建てで1階は休憩室で、2階に郷土資料室(入場無料)とレストランがあります。レストランは周辺に飲食店がないため、昼食時は大盛況です。列車の待ち時間に時間をつぶせる場所です。
トマム駅
周辺に大きなリゾート施設があり、新得寄りの跨線橋でつながっています。(「この通路は?」参照) ここを利用する人がこの駅のお客様です。
始め、駅の中央部にあるログハウス風の建物が駅の入口だと思った(「もう1つの入口」参照)のですが、後で立派な駅舎(誰もいませんが…)を発見し驚きました。