宮崎・鹿児島JR線の旅
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日豊本線・宮崎空港線(高鍋〜宮崎〜宮崎空港)
延岡〜宮崎 83.7km 1時間40分 毎時1本程度運転。
宮崎〜宮崎空港 6km 12分 毎時1〜2本運転。この区間は普通列車だけでなく特急の自由席も利用できます。
817・713系が走ります。多くが宮崎空港駅に乗り入れます。713系は「サンシャイン」という愛称があります。
車窓(高鍋〜宮崎〜宮崎空港)
高鍋から宮崎は、時折海の近くを走ります。
宮崎駅を発車し、南宮崎を出ると日南線を走り、田吉駅から「宮崎空港線」に入り、飛行場が見えてくると高架になって宮崎空港駅に到着です。
主な駅紹介(一部駅は観光地なども紹介)
佐土原駅
「さどわら」と読みます。貨物駅が併設されています。
宮崎駅
宮崎県の代表駅です。
宮崎空港駅
駅を出ると、すぐに空港ターミナルビルがあります。
日豊本線(宮崎〜鹿児島中央)
宮崎〜鹿児島中央 125.9km(2時間45分) 、2〜3時間に1本程度。都城駅などで乗り継ぎになることもあります。
817・713・415系が走ります。713系は西都城以東、415系(画像は鹿児島本線の項で)は国分以西の運転です。宮崎〜西都城、国分〜鹿児島中央間を運転する列車がたくさんありますが、この中には気動車(キハ40・47)で運転される列車があります。
車窓(宮崎→鹿児島中央)
宮崎駅を出るとしばらくは高架を走り、地上に降りたあたりが南宮崎駅です。南宮崎を出ると住宅はまばらになり、山の中に入っていきます。そして、山を抜けると都城駅があり、高架になると西都城に到着。その後は再び山奥を走るようになり、県境を越えて鹿児島県に突入、山を抜けると国分駅で、市街地を進むと隼人に到着です。その後は平坦な地形になり、左手には桜島が見えてきて、さらに海に沿って進むようになります。そして市街地になってくると鹿児島駅に到着し、その先は複線になって鹿児島中央に到着です。
主な駅紹介(駅によっては最寄の観光地も記載)
南宮崎駅
ホームの向こうには大きな車庫が広がり、宮崎地区で活躍する列車が出番を待っています。
都城駅
国鉄時代の雰囲気が残る駅です。撮影時(2010年)は国鉄時代の駅名標が使われていました。
西都城駅
国鉄時代に高架化された駅で、高架下にきっぷうりばや待合場所がありますが、今ではそのスペースを持て余しているようで寂しい雰囲気です。駅前には「せとやま弁当」という弁当屋があり、名物の「かしわめし」などを買うことができます。
霧島神宮駅
霧島温泉の入口になる駅ですが、駅周辺は何もありません。駅名になっている霧島神宮も、バスで15分位かかります。
国分駅
鹿児島中央からやって来た列車の半数以上が当駅で折り返します。鹿児島都市圏の東端に当たる駅です。
隼人駅
駅舎は竹で覆われています。
隼人塚
石塔のようなものが3つ並んでいます。「史跡」らしいですが何のために造られたのか不明です。隼人駅を出て左手線路沿いに7〜8分歩いた所にあり、車窓から眺めることもできます。
竜ヶ水駅
日豊本線の鹿児島駅の一つ手前の駅ですが、駅周辺は何にもありません。通過する普通列車もあるくらいです。
鹿児島駅
日豊本線・鹿児島本線の終着駅ですが、当駅を始終着とする列車は非常に少ないです。駅前に路面電車の駅があり、天文館など鹿児島の中心部へ向かうことができます。また桜島へのフェリー乗り場もここが最寄り駅です。とはいっても、賑やかさの面では、鹿児島中央駅に遠く及びません。構内にはコンテナが積んであるので、貨物駅という感じです。
桜島
桜島へは、フェリー(桜島)で渡ります。所要時間は15分ほどです。埋没鳥居や一部の展望台へは路線バスでアクセスできますが、効率よく周るには、1人でも乗れる定期観光バスが一番いいと思います。ただ、途中立ち寄る「旅の里」は気を付けた方がいいです。
桜島へのフェリーが出る桜島桟橋は、鹿児島駅から歩いて10分、路面電車なら水族館口電停で下車し徒歩5分くらいです。時間はかかりますが、「鹿児島シティービュー」なら桟橋前(停留所名は「ドルフィンポート前」)に直接乗り入れます。
桜島桟橋から桜島へは15分ほどです。上にあるうどんを食べたい方は出航してすぐに注文しなければ、食べているうちに桜島に着いてしまいます。
埋没鳥居へは、桜島のフェリー乗り場1階にあるバス乗り場から鹿児島市営バス(東白浜行き)に乗り、東白浜でさらに黒神口行きか塩屋ヶ元行きに乗換え、黒神中学校で下車、すぐです。桜島フェリー乗り場から40〜50分くらいかかります。鹿児島市営バスの1日乗車券を利用するとお得です。下記定期観光バスからも見ることはできますが、窓から眺めるだけです。
有村展望所へは、同じく桜島のフェリー乗り場1階にあるバス乗り場から鹿児島交通バス(桜島口、垂水方面行き)に乗り、「溶岩展望所前」で下車、すぐです。桜島フェリー乗り場から20分くらいかかります。
定期観光バスは、鹿児島市営バスやJRバスなどが運行していますが、料金が安く予約もいらない鹿児島市営がおすすめです。
桜島マグマ温泉
桜島港から徒歩7分にあり、「国民宿舎レインボー桜島」と同一地点にあります。周辺には世界一長い足湯などがあって、いろいろ楽しめるところです。
ナトリウム塩化物泉。石鹸などの備え付けはあり、ロッカーは脱衣所のものを使用(別途100円必要)。
日南線(宮崎〜志布志)
■宮崎〜志布志 91.5km(3時間) 、2〜3時間に1本程度。油津駅、南郷駅で乗り継ぎになることもあります。キハ40・47で運転。下のようなオリジナルデザインの車両もあります。
車窓(宮崎→志布志)
宮崎の次の南宮崎で日豊本線と別れると、田んぼ中心の景色が続きます。やがて大きな道が沿うようになり、道の向こうにヤシの木が見え南国を感じさせます。青島を出ると海沿いを走るようになり、しばらくは日南線随一の絶景が続きます。その後、海から離れることもありますが、海沿いを走ることが多く、大きな港が見えてくると終点の志布志駅です。
主な駅紹介(駅によっては最寄の観光地も記載)
田吉駅
宮崎空港線との分岐駅となっています。待合室を兼ねた駅舎と細い島式ホームがありますが、宮崎空港行きの特急は高速で通過していきます。そのためか、日南線の宮崎方向への列車が田吉駅に着く際、「宮崎空港へお越しの方は南宮崎駅で乗り換えてください」というアナウンスがあります。載せている画像は暗くなってから撮影しましたが、「ホーム」の画像で、向こうに見える明るい部分は、宮崎空港のものだと思います。
風来軒(宮崎ラーメン)
とんこつスープが特徴ですが、下画像でスープが茶色かかっていて、スープが非常に濃いのが特徴です。駅から近い店を探すのに苦労しましたが、日南線と宮崎空港線が分岐する田吉駅から徒歩5分ほどにある「赤江店」で食べることができました。
青島駅
有名な観光地である青島へは歩いて12分くらいですが、最近は訪れる人が少なく、シャッターの閉まっているお土産屋も少なくありません。
青島
宮崎県の代表的な観光地です。青島とは、周囲1.5キロの小さな島で、島の中には青島神社があります。橋を歩いて渡ってアクセスしますが、橋の下には「鬼の洗濯岩」と呼ばれる波の侵食による奇勝があります。
飫肥駅
城下町飫肥の玄関口です。
南郷駅
「海幸山幸」号の終着駅ですが、駅周辺には観光地らしくものはなく、静かな住宅地となっています。また、周辺に学校があるためか、学生の利用が多い印象です。
志布志駅
日南線の終着駅で、こじんまりとした駅舎を持ちます。
志布志 鉄道記念公園
志布志駅は、かつては志布志線、大隈線に接続する広い構内を持つターミナル駅でした。が、日南線以外は国鉄時代に廃止され、その後駅は移転縮小され、構内の一部に作られたのがこの公園です。公園には、かつて使われていた車両が保存されています。志布志駅の正面の道を歩いて5分くらい。
吉都線(都城〜吉松)
■都城〜吉松 61.6km(1時間30分) 、2〜3時間に1本程度。キハ40・47で運転。
車窓(都城→吉松)
のんびりとした景色が続きます。進行方向左側には霧島連山を眺めることができます。
主な駅紹介(駅によっては最寄の観光地も記載)
京町温泉駅
その名のとおり、京町温泉の入口駅です。駅周辺の地名は「真幸」なんですが、肥薩線の真幸駅はすごく離れています。
観光温泉(宮崎県の京町温泉)
「観光温泉」という名前ですが、古い民家を改築して温泉にしているような感じです。お湯がすごく熱いため、ホースで水を入れて温度を下げてから入ります。
弱アルカリ単純泉。吉都線・京町温泉駅から徒歩10分。
小林駅
吉都線で最も規模の大きな駅ですが、現在の駅舎は2本の線路に挟まれた所にあり、随分と小さくなった感があります。
肥薩線(吉松〜隼人)
■吉松〜隼人 37.4km(55分) 、2〜3時間に1本程度。キハ40・47で運転。
車窓(吉松→隼人)
のんびりとした景色が続きます。車窓よりも、大隅横川や嘉例川といった古い駅舎がポイントになる区間です。
主な駅紹介
真幸駅の画像は「いさぶろう・しんぺいの旅」でご覧ください。
吉松駅
肥薩線と吉都線が合流する駅で、結構な規模の駅です。待合室にある畳の座敷が印象的です。
大隈横川駅
築100年以上の駅舎が出迎えてくれます。懐かしい鉄道設備も残されています。
霧島温泉駅
かつては「霧島西口」と呼ばれていた駅で、スタンプもその頃のものですが、押したのは吉松駅だったと思います。
嘉例川駅
大隈横川駅と同じく、古い駅舎で有名です。特急「はやとの風」はこの駅で5分ほど停車し、駅舎を見学することができます。その時は、語り部のおじいさんが駅の紹介をしてくれます。
鹿児島本線(川内〜鹿児島中央)
川内〜鹿児島中央 46.1km (55分) 毎時1本程度運転。817・415系で運転。
主な駅紹介(駅によっては最寄の観光地も記載)
川内駅
JRの在来線ホーム上に「肥薩おれんじ鉄道」の駅舎ときっぷ売り場があるので、乗り換え時間が短くても安心です。
伊集院駅
鹿児島中央から出発した場合、最初に通る「町」です。新幹線が開業する前はすべての特急が停車していました。
鹿児島中央駅
鹿児島市の中心駅で、駅ビルであるアミュプラザには観覧車もあって、遠く桜島などを見渡すことができます。鹿児島でいちばん賑わっている天文館へは、歩いて行くにはちょっと遠い距離です。
鹿児島市内の観光
鹿児島市内の有名な観光地(以下に記載)へは、「鹿児島シティービュー」で周ることができます。鹿児島市でいちばん賑わっている天文館へは、路面電車や路線バスで行くことができます。
ざぼんラーメン(鹿児島ラーメン)
こちらもとんこつスープが特徴で、キャベツの千切りが入っています。その他、たくあんのような漬物と一緒に食べるようです。鹿児島中央駅内のアミュプラザで食べました。
「ざぼん」とは果物の名前だと思うんですが、お店の名前だけのようです。
白熊(天文館むじゃき)
鹿児島の名物スイーツで、練乳が入ったカキ氷にみかん、パイナップル、レーズン、さくらんぼなどがトッピングされています。「上から見ると目目鼻口(目と口はレーズン、鼻はさくらんぼ?)で白熊の顔となっております」という店員さんの説明も面白いです。女の子向けのメニューかと思いますが、量がやたらと多く、2人で一つの白熊を食べている人も見かけました。(最近は小さいのもあり)鹿児島中央駅併設の「アミュプラザ」内の「天文館むじゃき」で食べることができますが、天文館にある本店で食べるのもおすすめです。
ここに説明が表示されます。
「天文館むじゃき」(天文館)のアクセス
鹿児島中央駅から路面電車(鹿児島駅前方面)に乗り、「天文館」で下車。(所要時間は5分くらい) 天文館の商店街を海方向に2〜3分歩いてください。
みょうばんの湯(鹿児島市内の温泉銭湯)
鹿児島市内には、たくさんの温泉銭湯があるのですが、鹿児島中央駅に最も近いのが「みょうばんの湯」だと思います。石鹸などの備え付けはありません。
塩化物泉(ナトリウム塩化物・炭酸水素塩泉)。鹿児島中央駅・西口から徒歩8分。
指宿枕崎線(鹿児島中央〜山川〜枕崎)
鹿児島中央〜山川 50.0km (55分) 毎時1本程度運転。キハ200、40・47で運転。2両での運転が多いです。キハ40・47は主に枕崎へ直通する列車に使われます。キハ200には一部ロングシート車があります。
▲山川〜枕崎 37.8km (1時間10分) 僅少。キハ40・47で運転。
車窓(鹿児島中央→枕崎)
鹿児島中央駅を発車すると、しばらくは鹿児島の市街地を進みます。時折、建物の向こうに桜島を眺められるポイントがあります。やがて海沿いを走るようになり、並行する道路にはヤシの木が植えてあったりします。その後も山川あたりまでは海の近くを走ることが多いです。
山川駅を発車すると海からは離れ、開聞岳の北側を進んでいき、その後は海とは少し離れたところを進みます。市街地になってくると終点の枕崎です。
主な駅紹介(駅によっては最寄の観光地も記載)
郡元駅
鹿児島中央を発車して最初の駅になります。いわゆる棒線駅で、狭い場所に無理やり駅を造った印象です。
南鹿児島駅
鹿児島市電(路面電車)の駅がすぐそばにあり、乗り換えることが可能です。指宿枕崎線の駅は市電の一段上にあり、山の中腹に設置されています。
谷山駅
現在は高架駅になっていますが、駅前は現在工事中のようです。鹿児島市電にも同名の駅がありますが、10分くらい歩いた所にあります。
指宿駅
指宿温泉の中心地へは、歩いて15分くらいです。
砂蒸し会館 砂楽(さらく・指宿温泉)
普通に温泉を楽しめる他、海岸に寝転がり、暖かい砂をかけてもらう「砂蒸し」で有名です。が、システムがわかりにくいです。砂蒸しの際に使用するタオル(髪に砂がかからないようにするために使う)は、持参せずに現地で有料でレンタルするのをおすすめします。(砂まみれになって使い物にならなくなるため。) 鍵付きロッカーの設備や、石鹸などの備え付けもあります。
弱アルカリ性食塩泉。指宿駅からバスで5分くらい(本数は少ない)の「砂蒸し会館前」で下車すぐ。または指宿駅から徒歩20分。
山川駅
駅前には建物はまばらですが、山川の町の中心は、駅から歩いて30分くらいのところにあり、漁港がある他、大規模な住宅地になっています。
カツオのたたき
鹿児島県の名物で、鹿児島県の山川(指宿市)の「くりや旅館」で食べた自慢のカツオのたたき定食です。タマネギが多すぎて、カツオが見えないのが残念です。
区営鰻温泉
指宿市の山間にある西郷隆盛が湯治をしたという逸話の残る温泉です。源泉の温度は高く、温泉に入っていると係員が「熱くないですか?」と聞いてくることがあります。地元の皆様に親しまれている温泉です。温泉もすごいですが、周辺の民家ならも湯気が上がっていて、本当に「温泉地」という感じのする所です。なお、「鰻」というのはこの付近の地名のようで、近くに鰻池があります。
硫黄泉(低張性、中、性、高温泉)、石鹸などの備え付けはなし、ロッカーは脱衣所のものを使用。アクセスは後述。
ここに説明が表示されます。
※ アクセスについて
公共交通機関でのアクセスは非常に困難です。
指宿駅(駅前の鹿児島交通の営業所の前にバス停がある)か山川駅(駅前)から「イッシーバス」(指宿市のコミュニティバス)の尾下行きに乗り「鰻温泉」で下車、徒歩3分くらいですが、このバスは月・水・金曜のみの運転で、利用できるのは指宿駅発11時のみです。そして鰻温泉発13:08発のバスで帰ることになります。指宿駅からの所要時間は22分ほどで、運賃は全線均一で200円です。指宿や山川駅とは高低差があるため、徒歩や自転車でのアクセスはおすすめしません。
西大山駅
言わずと知れたJRでいちばん南にある駅です。下画像では何も写っていませんが、現在は駅前に観光施設ができていて、車で来るやつらがたくさんいて迷惑です。
ホームと菜の花と開聞岳と
写真を撮る場合は、日差しの関係から午前中がお勧めです。菜の花が咲くのは1〜3月くらいになります。
枕崎駅
JR最南端の終着駅ですが、少し前まではドラッグストアの裏手の狭い道を通ってアクセスするようになっていました。(終端点の画像参照)今は駅舎(待合室)が造られ、曲がりなりにも駅らしくなっています。スタンプは、駅近くの民家に置かれています。
枕崎駅から徒歩10分ほどの「片平山公園」からは、市街地を一望できますので、列車の折り返し時間があれば、いかがでしょうか?
肥薩おれんじ鉄道(出水〜川内)
車両や運転状況は「熊本編」をご覧ください。
主な駅紹介(駅によっては最寄の観光地も記載)
出水駅
出水のツル飛来地
夏場はシベリアで過ごしたツルが、冬の間はここで過ごします。出水駅から「ツル周遊バス」(冬季のみ運行)で30分ほど。
阿久根駅