鹿児島本線(大牟田〜熊本〜八代)などの旅
鹿児島本線ほか、熊本県を中心としたJR線のご紹介です。以下の地図中の駅名・路線名などをクリックしてみてください。
博多・小倉方面 | (長崎方面) | 大分方面 |
鹿児島・宮崎方面 |
鹿児島本線(大牟田〜熊本〜八代)他の旅
大牟田〜熊本 49.1km (50分)、1時間に2本程度。815・817系が2両で運転されます。ラッシュ時には4両になったり、415系が来ることもあります。
熊本〜八代 35.7km (40分) 、1時間に2本程度。車両は同上です。
車窓
大牟田〜熊本間は、山の中が多いです。熊本〜八代間は田んぼが中心になります。海の近くを走ることがありますが、海を直接眺めることはありません。
主な駅紹介(一部駅は観光地なども紹介)
荒尾駅
万田坑も最寄り駅です。当駅は一応博多エリアの南端にあり、博多方面からやって来た列車の多くが当駅までの運転です。
長洲駅
駅から徒歩25分くらいの長洲港からは、島原半島の多比良へのフェリーが出ています。
有明フェリー
熊本県の長洲と長崎県の多比良を結ぶフェリー航路です。カモメが餌付けされていて、餌やりができるのも面白いです。「旅名人の九州満喫きっぷ」利用中に熊本方面から島原へ渡るのに便利だと思います。青春18きっぷ利用でも、島原へ行くには当フェリーと島原鉄道を乗り継ぐのが最も安価です。
毎時1〜2本運航で所要時間は45分、片道440円。長洲駅から長洲港フェリー乗り場まで徒歩25分、多比良町駅(島原鉄道)から港まで徒歩10分。
玉名駅
当駅から2キロほど離れたところに「蓮華院誕生寺」という大きな寺があり、その寺の鐘のレプリカが駅前に置かれています。
田原坂駅
静かな農村にあり、普通列車の一部も通過する駅ですが、明治時代の初め、西南戦争の戦場になったところとして有名です。駅は高い所にあり、さらに下り(熊本方面)のホームはさらに跨線橋を渡るため大変疲れます。
上熊本駅
JRの駅のすぐ近くに熊本市交通局(路面電車)、熊本電鉄の駅があるというターミナル駅です。かつてのJRの駅舎が路面電車の乗り場になっています。
熊本駅
以前は構内が広く、様々な列車が止まっていましたが、そこに新幹線の駅ができ、在来線の駅も高架になるようです。
熊本駅の立ち食いうどん店
1番乗り場(在来線の改札口を入ってすぐ)にあります。「吉祥うどん」という店名です。
「丸天うどん」を食べてみましたが、予想に反して、魚のすり身を丸い形にして揚げたもの(当方は「ひら天」と読んでいる)が入っていてびっくりしました。あと、「ネギと天かすを入れるか」と聞いて来るのも変わっています。
なお、新幹線口の待合室にもうどん屋があります。
熊本城
熊本のシンボルで、たくさんの観光客が訪れます。天守閣の最上階からは、熊本の町を眺めることができます。熊本駅から熊本城周遊バス「しろめぐりん」(日中のみ30分間隔で運転)で15分くらい。熊本市電(路面電車)にも「熊本城前」という電停がありますが、相当歩かなければなりません。
熊本ラーメン(熊本駅)
熊本駅構内の「まるうまラーメン」で食べることができます。熊本駅の改札口を出て左手へ。1番ホームからも利用できます。
とんこつスープのこってりとした味わいです。
熊本市電(熊本の路面電車)
田崎橋(熊本駅)・上熊本駅と健軍町(けんぐんまち)を結びます。「♪あんたがたどこさ ひごさ ひごどこさ・・・」という手まり歌に登場する洗馬橋駅には、タヌキの像が置かれています。洗馬橋駅へは、上熊本駅からは乗換なしでいけますが、熊本駅からは途中(辛島橋・からしまばし)で乗換になります。
川尻駅
宇土駅
かつてはレトロな駅舎だったんですが、今は橋上駅となり随分と変わりました。
有佐駅
氷川町(現在は八代市の一部)という所にありますが、氷川町の中心部へは2キロ離れています。
新八代駅
九州新幹線開業と同時に開業した駅です。「駅舎」の画像で、左側が在来線の駅、前方が新幹線の駅です。
八代駅
かつての0番線が、「肥薩おれんじ鉄道」の駅になっているようです。市街地は少し離れていて、駅前は少しさびしい雰囲気です。
豊肥本線(熊本〜豊後竹田)
熊本と大分を結び、沿線には阿蘇山などの有名な観光地があります。本ページでは熊本〜豊後竹田を扱いますが、豊後竹田駅の駅の画像は大分編でご覧ください。
熊本〜肥後大津 22.6km(40分) 毎時2〜3本運転。815系の2〜4両。
肥後大津〜宮地 30.8km(1時間) 1〜2時間に1本程度運転。キハ200・47。2両編成が多いです。キハ125の1両もあります。
宮地〜豊後竹田 34.6km(50分) 僅少。キハ125など。1両が多いです。
車窓
熊本駅を発車すると、しばらくは熊本の市街地を走ります。電化区間の末端である肥後大津(ひごおおつ)駅を出ると登り勾配になり、立野駅からはスイッチバックで阿蘇の外輪山を越えます。その後、進行方向右側に阿蘇山本体を眺めながら阿蘇、宮地と進んできます。
宮地駅を出ると外輪山を再び越えるため登り勾配になり、やがて宮地の町を見下ろすようになります。しばらくは山の中を走り、下り勾配になると豊後竹田駅です。
主な駅紹介(一部駅では最寄の観光地なども紹介)
南熊本駅
2面2線の駅ですが、2番乗り場の反対側には熊延(ゆうえん)鉄道が乗り入れていたらしく、ホームの形から当時をしのぶことができます。またかつては、駅前に路面電車も乗り入れていたそうです。その頃からの駅舎が今も現役です。
水前寺駅
駅舎の上にはマンションが建ちます。庭園で知られる水前寺公園は、隣の「新水前寺」駅が最寄です。
武蔵塚駅
列車の停車時間にバタバタと撮影しました。
肥後大津駅
熊本からの電化区間は当駅までで、多くの場合、その先へは乗り換えとなります。熊本空港の最寄り駅で、当駅から無料のバスでアクセスできるようです。(2020年12月現在)
瀬田駅
駅周辺は静かな住宅地です。
立野駅
JRと南阿蘇鉄道の駅で、JRの方にのみホームの直前に駅舎があります。駅入口付近にあるお店(「売店?」の画像)を駅舎と間違えそうです。←2020年現在、この建物はありません。
駅自体は、3段式スイッチバックの一部になっています。
赤水駅
かつてはどっしりとした駅舎がありましたが、熊本地震の被害を受け取り壊されたそうです。現在は待合室だけの小さな駅舎になっていてトイレはありません。トイレは300メートルほど離れた「阿蘇西ふれあい市場『あかみず』」を利用するよう案内されています。
阿蘇駅
阿蘇山への下車駅です。阿蘇山の火口へは、バスとロープウェイを乗り継ぐことになります。
阿蘇山
ロープウェイで頂上へ行くと、火口を直接覗くことができます。周辺にも見所が多く、阿蘇駅からバスに乗ると牧場があったり、米塚や草千里などを車窓から楽しむことが出来ます。
※ロープウェイは現在は廃止になっています。
阿蘇坊中温泉「夢の湯」
阿蘇駅近くにある温泉浴場です。料金の割にはサウナがあるなど、結構お得な施設だと思います。列車の待ち時間にも利用できます。
ナトリウム・マグネシウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉(低張性 中性 高温泉)。阿蘇駅から徒歩3分。石鹸のみ設置。コインロッカーは脱衣所のものを使用しますが、1回10円必要です。
ここに説明が表示されます。
宮地駅
近くにある阿蘇神社をイメージした感じの駅舎です。普通列車の多くがこの駅までです。
阿蘇神社
宮地駅の北にある大きな神社です。豊肥本線宮地駅の正面の道を歩いて15分くらい。道路に案内標識があるので、それにしたがって歩いてください。
豊後荻駅
本数が少ない宮地〜豊後竹田間では利用が多い駅です。駅舎内には図書館などもあります。
三角線(宇土〜三角)
宇土半島を縦断する路線です。半島の幅が狭いので、半島の両側で海に沿って走ることがあります。全列車が鹿児島本線の熊本〜宇土間に乗り入れ、熊本まで運転されます。
熊本〜三角 36.5km(55分) 、1時間に1本程度。キハ40・47で運転。
車窓
のんびりとした景色が続きます。
主な駅紹介
住吉駅
交換可能駅で、2つのホーム両方に出入口があります。上画像は上り(熊本方面)ホームへの通路です。
網田駅
開業時からの駅舎が残る駅です。三角線の途中駅で駅舎があるのは当駅のみとなっています。周辺は古くからの住宅地で、その中には江戸時代にあったという津波の供養塔があります。
三角駅
かつては、駅前から島原行きのフェリーが運航されていましたが、今は廃止になったそうです。しかしながら、駅前には当時のフェリー乗り場の建物(「駅前」を参照)がそのまま残っています。かつては天草への玄関口として天草(本渡)行きのバス快速「あまくさ号」も停車していましたが、今は停車しなくなってます。
三角西港
明治時代に造られたという港湾設備と当時の建物が保存されています。前者は「明治日本の産業革命遺産」の構成遺産になっています。三角駅からバスで7分、または徒歩30分。
天草五橋
九州本土と天草の島々を結ぶ5つの橋です。最初の橋は三角と大矢野島を結び、2〜5番目の橋は大矢野島と天草上島を結んでいます。橋からは、天草の島々の眺めを楽しめます。
上天草物産館さんぱーる
大矢野島にある「道の駅」のような施設で、鉄道駅から最も近い「天草」です。有明海も眺められ、晴れた日には夕焼けが素晴らしいと思われます。この周辺の路線バスのターミナルの機能もあります。三角線三角駅前の「三角産交」から「さんぱーる行き」のバスに乗り20分くらい。終点下車。
殉教公園
本渡(天草市)の町並みを見渡せます。天草島原の乱では、ここで1000人ものキリシタンが亡くなり、公園の中心にある「殉教戦千人塚」に祭られていて、「殉教公園」の名前の元になっています。公園内には天草キリシタン館もあります。春には桜が咲き乱れ、天草の桜スポットにもなっているようです。本渡バスセンターから富岡行きなどのバスに乗り、「船の尾」下車。5分ほど歩いて坂を上ります。本渡バスセンターから歩いてでも20分くらいで行けます。
肥薩線(八代〜人吉)
八代から人吉を経て隼人(日豊本線・鹿児島本線)に至る路線で、出水経由の路線が開通するまではこちらが鹿児島本線でした。当ページでは「川線」と呼ばれる八代〜人吉間を扱います。
2020年7月の球磨川の大水害のため、八代〜吉松間が不通になっています。
■八代〜人吉 51.8km 1時間25分。2〜3時間に1本程度の運転
■人吉〜吉松 35km 1時間〜1時間20分 僅少 この区間については「いさぶろう・しんぺいの旅」をご覧ください。
肥薩線で見かける車両
快速列車にはキハ47の2両、普通列車にはキハ40・220が1両で運転します。おすすめはキハ220で、展望スペースや特急並みの座席を備えています。(「おいしい列車」を参照ください。)
車窓
八代駅を発車すると肥薩おれんじ鉄道と併走しますが、肥薩線は海側の線路を走ります。やがて球磨川(くまがわ)が近づいてくると球磨川に沿って人吉まで走ります。
主な駅紹介
坂本駅
古い木造の駅舎です。
瀬戸石駅
かつては駅舎があったそうですが、水害で流されてしまったそうです。
白石駅
開業以来の木造駅舎が残る駅です。
球泉洞駅
球泉洞(次項)の最寄り駅ですが、特急は止まらないなど非常に不便です。駅周辺には数件の民家が並びます。
球泉洞
昭和48年に愛媛大学(なぜ熊本大学じゃないのか?)の探検部より発見されたそうです。一般コースと探検コースがあり、料金も異なります。
球泉洞駅が最寄ですが、2019年現在では途中の道が通行止めになってたりして、歩けば40分くらいかかります。そのためか、駅から送迎してもらえるそうです。(駅に掲示してある)
または、白石駅、一勝地駅、渡駅から路線バスがあります。(100円均一。本数は少ない・球泉洞駅は通らない)
一勝地駅
八代〜人吉の中間駅では最も規模の大きい駅と思われ、利用者は結構多いです。「一勝地」という駅名から入場券が人気です。
渡駅
球磨村の東端に当たり、「もうすぐ人吉」という印象ですが、駅前から出ているバスは人吉とは逆方向(一勝地、白石方面)へ向かいます。
人吉駅
駅前にはからくり時計があり、毎正時に作動するようです。
青井阿蘇神社(人吉市)
人吉駅近くにある立派な神社です。人吉駅から徒歩5分くらいなので、列車の待ち時間にでも訪ねてみては?
人吉駅の裏手には「大村横穴群」もあります。古墳だそうです。
中央温泉 (熊本県人吉市)
地元の人に愛されている感じがする温泉です。人吉駅から最も近いので、列車を待つ時間に入ることもできます。人吉市内には、この手の日帰り温泉が他にもあります。
炭酸泉。肥薩線・人吉駅から徒歩10分。
肥薩おれんじ鉄道(八代〜出水)
かつて鹿児島本線の一部だった八代〜川内間を新幹線開業と引き換えに第3セクター化した路線です。青春18きっぷでは利用できませんが、当日日付が入った18きっぷを窓口で見せると専用の割引きっぷを購入できます。(「青春18きっぷで鹿児島・宮崎へ」を参照) 出水駅・阿久根駅・川内駅の駅舎画像は「鹿児島編」でご覧ください。
八代〜川内 116.9km 2時間40分 1時間に1本程度の運転
肥薩おれんじ鉄道で見かける車両
開業時に用意された車両が今も走りますが、下のように「くまモン」など、多くの車両が何らかのラッピングを施されています。
主な駅紹介
水俣駅
水戸岡氏プロデュースの駅舎です。駅にはレンタサイクルがあり(きっぷ売り場で受付)、水俣の町を散策することができます。