日豊本線(宇佐〜別府〜大分〜高鍋)の旅
以下の地図中の駅名・路線名などをクリックしてみてください。
博多・小倉方面 | (八幡浜・四国西部) | |
熊本方面 | ||
宮崎・鹿児島方面 |
日豊本線(宇佐〜別府〜大分〜高鍋)の旅
中津〜大分〜佐伯 146.0km (3時間)、815系で運転されます。増結はないようで、ほとんどが2両での運転です。ラッシュ時には415系(4両)も走ります。この区間を乗り換えなしで移動するのはほぼ不可能で、必ず1度は乗換えが必要になります。大分周辺では毎時2〜3本の運転ですが、離れるほど少なくなり、特に少ない宇佐〜杵築間では日中は5時間ほど普通列車の運転がありません。
佐伯〜延岡 58.4km (1時間20分)。 県境を挟むため特に本数が少ない区間で、1日1・5往復のみの運転です。特急用の787系で運転されますが、乗車できるのは先頭の1両のみです。延岡方面は先頭車両の半室がグリーン席なので、グリーン席を利用する場合はグリーン料金が必要になります。(詳しくは「おいしい列車」参照。)
延岡より南は817・813系が走ります。(「宮崎・鹿児島編」参照。)
車窓(宇佐→高鍋)
中津を出ると、のんびりとした景色が続き、時折海が見え隠れします。宇佐を出ると海はなくなりますが、同じような景色が続きます。別府の市街地を抜けると、別府湾に沿って走るようになり、さらに大きな町になると大分に到着です。
大分を出ると、再びのんびりとした景色が続きます。海側は工場も見かけます。臼杵を出ると、海沿いを走るようになります。
佐伯を出て市街地を抜けると山の中になります。延岡を出ると、しばらくは住宅や工場も見かけますが、やがて海も見えるようになります。そしてさらに進むとリニア実験線(廃止・現在は太陽光パネルが置かれている)が線路に沿って走るようになります。
主な駅紹介(一部駅は観光地なども紹介)
宇佐駅
宇佐神宮(駅からバス)にちなんでか、ホームの柱が赤く塗られているのが特徴です。また、ローマ字表記だと「USA」(アメリカ合衆国)となることから、「ローマ字で書くと国を表す駅はどこ?」とクイズ番組で出題されることがあります。
宇佐神宮
全国に約44,000社ある八幡宮の総本社で、非常に大きな神社です。が、アクセスはかなり不便です。
宇佐駅から四日市行きのバスに乗り7〜8分。1〜2時間に1本程度の運転で、土休日は本数が減ります。
中山香駅
大分方面からの普通列車の一部が折り返します。
杵築駅
大神駅
単線区間にある駅です。狭いホームを特急が高速で通過していきます。
日出駅
築堤上にホームと改札口があり、「日出駅」と書かれた建物は改札と待合室です。日出町の中心駅のようですが、隣の暘谷駅の方が開けている印象です。大分方面から当駅で折り返す列車があります。
暘谷駅
ハーモニーランド(サンリオのテーマパーク)の最寄り駅ということで、あちこちにサンリオのキャラクターが描かれています。サンリオのファンの方は、当駅近くに住めばいいかと思います。
豊後豊岡駅
2020年冬季の青春18きっぷポスターに使われている駅です。
亀川駅
駅自体は橋上駅舎に建て替えられています。別府地獄めぐりのうち、血の池地獄と竜巻地獄の最寄り駅が当駅です。
別府地獄めぐり(亀川エリア・血の池地獄、竜巻地獄)
亀川駅からバスで15分ほどの「血の池地獄前」で下車。血の池地獄は水面が赤く見えることから、竜巻地獄は間欠泉です。2つの「地獄」は隣接していますが、とりあえず「地獄」を見てみたい方は、この2つを訪ねるといいと思います。
他の6箇所の「地獄」はこちら。
別府駅
夜になってから降りると、なんとなく温泉の香りがします。
別府高等温泉
別府駅から海の方へ坂を下っていくとあります。独特の建物です。別府駅から徒歩3分。
別府駅近くには、他にも銭湯タイプの温泉浴場があります。
とりてん
鶏肉の天ぷらで、「唐揚げ」とは異なり衣自体には味はついていません。塩やポン酢(店によって異なる)のようなものにつけて食べます。大分県各地で食べることができます。
下画像は「とり天発祥」という東洋軒(別府駅から徒歩10分ほどのトキハ別府内)でいただいた「とり天」。ノーマルのとり天と、あおさ味と柚子味のとり天のセットです。
下画像は由布院で食べました。
別府地獄めぐり(鉄輪(かんなわ)エリア・海地獄など)
「地獄」だけでなく、温泉を利用して動植物を育て、それが見所になっている所も多いです。
別府駅からバスで20分ほどの「鉄輪」または「海地獄前」で下車。「血の池地獄前」から鉄輪へはバスで10分ほどですが、毎時2本程度の運転です。血の池地獄と竜巻地獄はこちら
東別府駅
別府市街地のはずれにある駅です。ここから大分方面は、別府湾を眺めながらの旅となります。
西大分駅
貨物駅を併設し、駅周辺はコンテナなどを積んだトラックの往来が多いです。神戸へのフェリーが発着する大分フェリーセンターが徒歩圏です。
大分駅
最近、駅が建て替えられ、様々な施設が入った恐ろしい駅になっています。
上臼杵駅
古くからの駅舎が残っている駅です。臼杵石仏へは、この駅が最寄り駅で、駅前や近くのバス停からバスでアクセスできます。
臼杵駅
駅前には臼杵石仏のモニュメントがあります。駅正面の道をまっすぐに歩き、信号交差点を右折すると臼杵港があります。(徒歩15〜20分)
臼杵石仏
平安時代から鎌倉時代にかけて、山肌に掘られたたくさんの仏像群(磨崖仏・まがいぶつ)です。国宝にも指定されています。下画像は、臼杵石仏の中の「古園(ふるぞの)石仏」の大日如来像で、パンフレットなどの表紙によく載せられています。
臼杵駅から大野交通バス又は臼津(きゅうしん)交通バスの三重行きに乗車し「臼杵石仏」で下車。所要時間は15分ほどで、片道310円です。「臼杵石仏」バス停に止まるのは日中だけで、それ以外の時間帯は経由しません。臼杵石仏自体は朝6時から入場できますので、早朝は「臼杵石仏」バス停は経由しない便があるので、その場合は「深田」バス停で降りて徒歩5分です。このバスは、臼杵駅のとなりの上臼杵駅の近くも通ります。
佐伯駅
大分県南部の拠点駅です。当駅から宮崎方面への普通列車は1日3本です。
直川駅
宗太郎駅
大分県と宮崎県の県境の近くにあるこの駅は、利用者が非常に少ないです。駅付近は国道10号と十数件の民家があります。
集札箱(上の「駅舎」の画像で、緑色の箱)のあたりに駅舎があったようです。ホームは3両分しかありません。跨線橋を渡って宮崎方面のホームに行くと、何かの記念碑(肝心な部分が欠けていて、何の記念碑かわからない)があります。裏にある説明に「宗太郎信号場が旅客扱いを始めた・・・」とあるので、駅の開業を記念して建てられたのでしょう。
延岡駅
改装(改築?)のため、上記駅舎は立入禁止になっていて、水戸岡氏プロデュースのデザインになるそうです。
チキン南蛮(宮崎県延岡市)
宮崎県延岡市発祥の料理ということです。いただいた「直ちゃん」様(延岡駅から徒歩数分)では、鶏肉のフライに甘酸っぱいタレ(透明なのでわかりにくいけど)がかかっていました。このタレは、この店で別途売られています。
南延岡駅
土々呂駅
「ととろ」と読み、「となりのトトロ」と関係があるのかが気になって訪ねた駅ですが、私が見た限り、何もありませんでした。一部の病院や介護施設に「トトロ」にあやかっているような表現が見られました。
日向市駅
いつの間にか、高架駅に変わっていました。
久大本線(大分〜由布院)
大分と久留米を結ぶ路線です。当ページでは大分〜由布院間を扱います。
大分〜由布院 42.4km(55分) 、1時間に1本程度。キハ200・125・47で運転。
車窓(大分→由布院)
のんびりとした景色が続きます。由布院に近づくと、由布岳が見えてきます。
主な駅紹介
南由布駅
かつて、「トロQ列車」なる臨時列車が週末を中心に運転されていました。主に南由布〜由布院の1駅だけを走る列車でしたが、南由布駅周辺に車を置いて列車で由布院へ行ってもらおうという試みでした。結果はいかに?
由布院駅
有名な観光地である由布院温泉の下車駅で、終日、観光客などで賑わっています。
金鱗湖
由布院にある池で、畔には混浴の日帰り温泉があるそうです。列車の乗り換え時間の40分の間に訪ねたので、画像は期待しないでください。由布院駅から徒歩20分。
乙丸温泉館(由布院)
由布院のメインストリート沿いにあり、もっとも手軽に入れる温泉だと思います。由布院駅からも最も近いと思います。
単純泉。久大本線由布院駅から徒歩5分。
豊肥本線(豊後竹田〜大分)
熊本と大分を結び、沿線には阿蘇山などの有名な観光地があります。本ページでは豊後竹田〜大分を扱います。
大分〜豊後竹田 60.0km(1時間20分) 毎時2〜3本。キハ200・125・47など。2両が多いですが1両もあります。
車窓(大分→豊後竹田)
のんびりとした景色が続きます。
主な駅紹介(一部駅では最寄の観光地なども紹介)
大分大学前駅
駅周辺は大分大学の施設がたくさんあります。2002年に開業した駅で、改札口からホームへは長い坂を下りていくのですが、「スロープギャラリー」と名付けられ、大分大学の学生らが作品を展示しているようです。
中半田駅
大分方面へ折り返す列車が何本か設定されています。駅周辺は住宅地です。
三重町駅
大分と豊後竹田の中間に位置し、駅前にはスーパーなどもあります。横断歩道そばのフェンスに取り付けられていた「トマレモン」のイラストが面白いです。
緒方駅
地元商工会の建物の端が当駅駅舎になっています。駅裏に「しいたけ発祥の地」のモニュメントがあり、ホームからも見ることができます。
豊後竹田駅
駅の向こうに滝が見えるのが妙に気になります。落門の滝(下木の滝)とかいうそうです。(次項参照)
岩下火伏稲荷神社、落門の滝(下木の滝)
豊後竹田駅の駅舎の反対側の山の中腹にあり、階段を上ってアクセスするようになっています。「岩下火伏稲荷神社」は明治の初め火災が多かったため、火災の根絶を願って造られたそうです。有名ではないようですが、雰囲気ある場所です。豊後竹田駅から徒歩7分ほど。