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「SL人吉」の旅

「令和2年7月豪雨」により長期運休中です。車両自体は他路線でイベント的に走っているようです。


人吉駅構内の機関庫で出番を待つ86


こんな列車です

50系客車を改造した3両編成の客車を「58654」(8620形式、愛称「はちろく」)という蒸気機関車が牽引します。以下で画像を紹介していますが、黒い車両というのは元々光の反射などにより思い通りに写らないのと、客車については室内は照明がやや暗いので、同様にうまく写っていませんのでご了承ください。

 機関車

大正時代に作られ、九州各地で活躍した後、昭和50年に廃車。その後は人吉市SL展示館(「いさぶろう・しんぺいの旅」参照」)で静態保存されていましたが、昭和63年に「あそBOY」の牽引機として復活しました。が、不調のため一度は引退したものの、懸命の努力で2009年春に復活を遂げました。


8620

 客車(外観)

各所に「SL人吉」「86」「58654」などの文字が書かれています。


客車(外観)

 客車(客室内)

各車両、客室は基本的に2つに分かれていて、その仕切りにはSLの模型などが置かれています。また、3号車にはSL文庫(絵本などが置いてある)や展望車には小さな子ども用の椅子が置かれています。デザインを手がけた水戸岡さんの心遣いだそうです。





客室内

 

「SL人吉」の編成と座席配置


座席配置図

車内の座席の番号は上のようになります。2人席と4人席があります。4人席は2人ずつが向かい合って座るボックス席です。2人席はクロスタイプの座席ですが、座席の向きを変えることはできません。そのため、人吉行きの場合は上図の水色の座席、熊本行きの場合は黄緑の座席に座ると、バックするような形で列車は走ることになります。各座席には大きめのテーブルが付いています。

車窓ですが、熊本〜八代間は、熊本平野を走り、両方向とも田んぼの向こうに山が見える、という感じの眺めです。

肥薩線に入ると、しばらくは進行方向右側(偶数番号)に球磨川を眺めますが、25分くらい進んだところ(鎌瀬〜瀬戸石間)で第一球磨川橋梁を渡ると球磨川は左(奇数)になります。その後、球磨川の流れが激しいところ(「瀬」といいます)を何度も見ながら列車は走りますので、球磨川の眺めを楽しみたいなら、左側(奇数番号)がおすすめです。

とはいえ、車窓を楽しみたいなら、一番後ろ(人吉行は3号車、熊本行は1号車)の展望ラウンジに行くことをおすすめします。パノラマビューを楽しめますし、同じように旅をしている人とのおしゃべりも楽しいですよ。

※ 十分に調査しましたが、間違っていたら申し訳ないです。

 

運転日と主な駅の時刻

 熊本→人吉

駅名 熊本(発) 八代(発) 人吉(着)
時刻 9:45 10:34 12:09

その他の停車駅(往復とも):新八代、坂本、白石、一勝地、渡。入場券でおなじみの一勝地駅で10分停車します。

 人吉→熊本

駅名 人吉 八代(着) 熊本
時刻 14:38 16:23 17:14

 運転日

基本的に3月〜11月の土休日です。月曜・金曜日に運転されることもあります。GW、夏休みは、それ以外の日にも運転されます。

2020年の運転日は以下のとおりです。下記のボタンをクリックしてください。運転日がカレンダー表示されますので旅行計画に使ってください。(背景がピンクの日に運転されます。)

 

指定席券の入手について

乗車する際は、指定席券(840円)が必要です。

指定席券は乗車日の1ヶ月前の朝10時から発売ですので、可能な限りその時間に窓口に行って買うようにしてください。乗車当日は、指定席券が売り切れていることが多いと思います。

詳しくは右記「指定席に乗る時は」をご覧ください。


熊本駅に置いてあった空席案内(2009年9月4日 17時30分ごろに見ました。

 

「SL人吉」の旅(車窓紹介など)

人吉から熊本まで乗車したとしてご紹介します。なお、最後部の展望室から後方向を撮影した画像については、進行方向と逆を写していることになりますので、文章では「右側から」となっていても、画像(※がついた画像)は反対の左側に写ることになります。

人吉駅を発車すると、しばらくは人吉の町並みを見ながら列車は走ります。黒煙が見えると、「SLに乗ってるんだ」と実感します。やがて、列車は球磨川に沿って走るようになり、球磨川下りの舟を列車から見かけることもあるそうです。また、季節によっては、鮎釣りをしている人も見かけます。


鮎つり

一勝地(いっしょうち)駅付近は、球磨川の流れが急なところです。


肥薩線の車窓

途中の白石(しろいし)駅は、駅前に対岸との渡し舟があり、船着場への階段などを列車から眺めることができます。


階段

この後、八代に着く直前まで、球磨川に沿って走ります。トンネルや鉄橋を渡ることもありますが、その多くは開業時のものを今でも使用しています。


トンネルや鉄橋

やがて、九州新幹線や肥薩おれんじ鉄道の線路をくぐると、球磨川と別れ、右側から肥薩おれんじ鉄道の線路が近づき、沿うように走ります。そして、八代(やつしろ)駅に到着です。


球磨川と別れて・・・

人吉駅からは鹿児島本線に入ります。複線をゆっくり走ります。次の新八代(しんやつしろ)駅を発車すると、左から「リレーつばめ」が使用する線路が近づき合流します。


新幹線ホームから降りてくる線路

その後、進行方向右側には、田んぼの向こうに山々が広がります。


列車からの眺め(八代〜熊本)

そして、市街地になってくると熊本駅に到着です。2時間40分の旅が終わりました…。お疲れ様でした。熊本駅に着くと、最後部にディーゼル機関車が連結され、SL(58654)も含めて車庫まで引っ張っていくようです。


熊本に到着

 

停車時間中には

途中、一勝地駅、坂本駅では数分の停車時間があり、その時間に列車や駅舎を撮影することができます。

 一勝地駅にて

一勝地(いっしょうち)駅では10分の停車時間があり、列車を撮影したり、日によっては地元の人たちがホームで売っている農産品を買うことができます。


一勝地駅

また一勝地駅は、その駅名から、入場券が人気です。


一勝地駅の入場券

一勝地駅のほか、人吉駅でも買うことができます。(上画像のは、人吉駅で買ったものです。)

 坂本駅にて

坂本駅でも5分の停車時間があります。少し離れたところから撮影できるので、写真を撮るなら一勝地駅よりおすすめです。


坂本駅で撮影
ここに説明が表示されます。

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2021/2/13 更新