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北陸本線・湖西線と周辺路線(福井以南)の旅

以下の地図中の駅名・路線名などをクリックしてみてください。

福知山・城崎温泉方面金沢・和倉温泉方面(SL北びわ湖)
路線図 北陸本線・湖西線と周辺路線(福井以南) 虎姫 志賀 近江舞子
大阪方面奈良・柘植方面名古屋 東京方面

本ページの範囲

北陸本線(米原〜敦賀〜福井)

古くからの路線です。現在は敦賀以南が直流化されていて、大阪から新快速や快速が乗り入れています。

米原〜敦賀 45.9 km(50分)
敦賀〜福井 54.0km (1時間)

 主な車両

521系が2〜4両(当項の全区間で。4両は敦賀以北の一部の列車)、223・225系、221系で運転されます。新快速は北陸本線内(米原以北)は多くが4両になります。


北陸本線の車両

 SL北びわこ

年に数日運転されるSL列車です。C56-160(異なる場合あり)が12系客車5両を牽引し、湖北の眺めをゆっくりと楽しめます。木ノ本行きのみの運転です。


SL北びわこ

 車窓

米原(まいばら)を出ると、田んぼの中を列車は走り、進行方向右側には伊吹山が広がります。木ノ本(きのもと)を過ぎると、いよいよ山越えの始まりです。次の余呉(よご)駅を出ると左手に余呉湖が広がり、それが終わるとトンネルを何度も通りますが、一瞬、琵琶湖が見えるところもあります。左から湖西線が近づくと近江塩津(おうみしおつ)に到着、この先は敦賀まで山の中で、トンネルを何度もくぐり抜けたり、上下線がすごく離れたりします。

 主な駅紹介(一部駅は観光地なども紹介)

坂田駅


坂田駅

米原を発車して最初の駅ですが、国鉄時代はホームが短く、当駅を通過する普通列車がありました。今はすべての普通列車が停車します。

田村駅


田村駅

この駅はかつて、電化と非電化の境目の駅で、機関車を交換するため構内は複雑な配線でした。今はほとんどの線路が撤去されていますが、2つのホームの間が大きく離れているあたりに当時を偲ぶことができます。田村駅の構内配線については、長浜駅近くの長浜鉄道文化館(長浜鉄道スクエア)に展示があります。

この駅付近では、敦賀方向右手に伊吹山が、左手には琵琶湖が眺められます。

長浜駅


長浜駅

 駅の近くには、現存する最古の駅舎(駅舎として使用されているわけではない)があり、「長浜鉄道スクエア」の一部として一般公開されています。とはいえ、最近作られた駅舎は、「最古の」駅舎を真似ているのは明らかです。

長浜城


長浜城

駅から数分歩いたところにあります。

虎姫駅


虎姫駅

おみくじの元祖という「元三大師」(良源)の故郷だそうです。また「虎姫」という駅名から、阪神タイガース優勝祈願の神社もあります。

高月駅


高月駅

大阪にも同じ読みの駅があり、当駅を通って大阪方面へ行く列車は、同じ読みの駅を2度通ることになります。

木ノ本駅


木ノ本駅

SL北びわこ号は当駅までの運転です。

木之本地蔵院


木之本地蔵院

木ノ本駅から10分くらい歩いたところにあります。眼の地蔵菩薩として知られているそうです。

余呉駅


余呉駅

 近くには余呉湖という小さな湖があり、この駅から敦賀方面に行くと左手に見ることができます。

近江塩津駅


近江塩津駅

 滋賀県の最北の駅です。山の中の小さな集落の中に駅があり、今は「海道・あぢかまの宿」という立派な駅舎になっています。改札を通り、ホームへと続く通路は、夏でもひんやりとしています。

新疋田駅



新疋田駅

何にもないところにある駅ですが、かなり最近まで駅員がいました。今は無人駅となり、駅舎も建て替えられています。当駅は「愛発」(あらち)という所にあり、「愛が発つ」に通じることから、この方面からもPRされています。

敦賀駅


敦賀駅

駅前の道路はよく整備され、向かって右手の歩道には「銀河鉄道999」関係の像が、左手の歩道には「宇宙戦艦ヤマト」関係の像が置かれています。構内には車庫もあり、交通の要衝になっています。

敦賀駅の駅そば

福井駅と同様、「かけそば」を注文すると、かつお節が入ったそばが出てきます。


敦賀駅 気比そば

 

敦賀ラーメン

その名の通り、福井県敦賀市のラーメンです。しょうゆ味のややこってりとしたスープでした。なお、下の店舗は、アルプラザの通りを右に進んだところ(敦賀駅から12〜13分)にあります。


敦賀ラーメン

店舗でも食べることができますが、夜になると、駅正面の道を数分歩いた所にあるアルプラザ付近にラーメンの屋台が集まり、そこで食べるのを好むファンもいるようです。敦賀から大阪への最終接続は21:56(2012年3月現在)ですので、実際に屋台で食べる方は気をつけてください。


敦賀ラーメン

南今庄駅


南今庄駅

北陸トンネルを抜けて、さらに小さなトンネルを抜けて、隣の敦賀駅から13分かかってようやく到着する駅ですが、無人駅で隣のホームへは踏み切りで行き来するという、北陸本線ではもっとも簡素な部類に入る駅でしょう。駅前には1本の道(おそらく杉津周りの旧北陸本線と思われる)があり、この道を左手に300メートルほど進んだところの集落に住む皆様がこの駅のお客様です。また、この道の向こうには「南今庄休憩所」と呼ばれる駐車場やトイレを備えた施設があり、人気(ひとけ)はないものの、駐車場だけはいつも満車のようです。

ホーム上には小さな待合室があり、その中には「旅ノート」が置かれています。

今庄駅


今庄駅

 

武生駅


武生駅

撮影した時刻は16時40分ごろ。なのに、あたりは真っ暗でした。

武生駅の駅そば

待合室にあり、福井駅と同じ業者が運営しているようです。「かけそば」を注文すると、かつお節が入ったそばが出て来るようです。が、今回食べたのは「天ぷらそば」でしたので、かつおぶしは入っていませんでした。


武生駅の駅そば

 

鯖江駅


鯖江駅

めがねの町として有名で、めがねを模したオブジェが駅前などにあります。

越前花堂駅


越前花堂駅

「えちぜんはなんどう」と読みますが、簡単な漢字ながら、初めての方には読めないのでは? 今は無人駅ですが、かなり立派な駅舎で待合室もあります。駅周辺は、住宅よりも会社が多い印象です。この駅からは、越美北線(九頭竜線)が分岐しますが、越美北線のホームは跨線橋を渡り、さらに通路を通ってやっとホームに出ます。

福井駅


福井駅

2005年に高架化が完成しました。駅の中にある立ち食いそば屋の名前は、なぜか「今庄そば」です。

福井駅の駅そば

各ホーム、改札口の横にあり「今庄そば」という店名です。下画像ではわかりにくいですが、「かけそば」を注文すると、かつお節が入ったそばが出てきます。結構いけます。


福井駅の駅そば店とかけそば

 

福井ソースカツ丼

ソースをたっぷりとかかった薄っぺらいとんかつがご飯の上に乗っかっているというシンプルな料理で、福井市が発祥の地といわれています。

福井駅近くの「小川屋」さんで食べることができました。この店ではトンカツにはソースがかかってなく、ご飯の方にかかっているようです。西口(改札口を出て右側の出口)を出て左方にある商店街の中にあります。


福井ソースカツ丼(福井駅近く)

湖西線

京都〜敦賀 94.1 km (1時間30分)

1974年に開業した路線で、京阪神と北陸エリアとの所要時間が大幅に短縮されました。今もこの線を経由する特急が運転される他、新快速も運転されています。

 主な車両

223・225系(主に新快速・近江今津以北は4両)が走る他、521系(近江今津以北・2両)、113系・117系・221系(いずれも永原以南)が使われています。


湖西線の車両

 車窓

湖西線は、その名の通り琵琶湖の西側を走り、ほぼ全区間が高架線なので、多くの区間で琵琶湖を眺めることができます。早朝の列車に乗れば、琵琶湖の向うから日が昇るのを眺めることもできます。途中の堅田(かただ)駅以北は住宅も少なくなり、田んぼの向こうに琵琶湖がストレートに見えることもあります。また反対側は、比良山系の山並みが続きます。カタカナ駅のマキノ駅を過ぎると、長いトンネルをいくつか通り、近江塩津(おうみしおつ)に到着です。

 主な駅紹介(一部駅は観光地なども紹介)

大津京駅


大津京駅

かつては「西大津」という駅名で、大津市の西の中心駅となります。駅周辺にはマンションやショッピングモールが立ち並びます。

比叡山坂本駅


比叡山坂本駅

世界遺産である延暦寺への下車駅です。門前町である坂本へも徒歩圏で、その先、延暦寺へのケーブルカー乗り場へのバスも出ています。

堅田駅


堅田駅

このあたりは、琵琶湖の東西方向の距離が最も短いため、湖東エリアとを結ぶ琵琶湖大橋が架かっています。この橋を通って対岸のピエリ守山へ行く送迎バスも運転されています。(東海道線・大阪〜米原の項参照)

志賀駅


志賀駅

かつての志賀町の中心駅で、それらしき建物も駅前に見かけます。

近江舞子駅


近江舞子駅

琵琶湖を代表するビーチである「近江舞子水泳場」の最寄り駅で、夏場はたくさんの人が訪れます。

安曇川駅


安曇川駅

当駅の周辺は、江戸時代の陽明学者である中江藤樹の出身地で、彼に関する資料館もあります。

近江今津駅


近江今津駅

湖西線の北部では、いちばん大きな町だと思います。短いながらも、駅前には商店街もあります。

マキノ駅


マキノ駅

珍しいカタカナの駅です。駅周辺は静かな住宅地です。

永原駅


永原駅

かつては、京都以西からの普通・快速・新快速はすべてこの駅止まりで、湖西線の終着駅という感じでした。ログハウス風の駅舎で、周辺は小規模ながらも市街地になっています。

小浜線

敦賀〜東舞鶴 84.3km (2時間)

かつては北陸本線と山陰本線を結ぶ役割がありましたが、今は線内利用が多いようです。沿線には原発があり、その作業員の利用も目立ちます。

 主な車両

125系で運転されています。単行での運転もあります。


小浜線の車両

 車窓

若狭湾沿いに走る路線ですが、海岸線が複雑なこともあって、海沿いに走るところは少なく、田んぼや山が車窓の中心です。

 主な駅紹介(一部駅は観光地なども紹介)

美浜駅


美浜駅

駅前には関西電力の原子力事業本部の大きな建物があります。駅周辺には大きな建物は少なく、結構威圧感があります。

三方駅


三方駅

三方五湖の最寄り駅ですが、歩いて行ける距離ではないようです。駅舎には喫茶店のような店が入っています。

上中駅


上中駅

近江今津〜小浜間を走るJRバスが当駅にも乗り入れます。上中〜小浜間は小浜線とも併走します。

小浜駅


小浜駅

若狭の小京都として知られ、徒歩圏に古い町並みもあります。

小浜の古い町並みなど


小浜の古い町並み

駅の西側に広がります。鯖街道資料館は駅から徒歩10分程度、上画像の古い町並みへは駅から徒歩20分程度です。レンタサイクルで行くことも可能です。

若狭本郷駅


若狭本郷駅

現在の駅舎は、かつての「花の万博」で使われていた駅舎を移築したものだそうです。「大飯原発」の最寄り駅で、高校生らに混じって、従業員らしき人の利用も度々見かけます。

あみーシャン大飯

大飯原発を抱える福井県おおい町にある温泉施設です。左右にあるドームが特徴ですが、ここは地元の人向けの体育館のような施設があり、温泉は真ん中の展望台のような建物にあり「湯ったり温泉」という愛称もあります。入口はエレベーターで上がった4階にあり、浴室からは周辺の景色を眺めることができます。料金は300円と割安で、いかにも「原発マネー」で維持されている感じのする施設です。

ナトリウム・塩化物冷鉱泉。ロッカーはあり、石鹸もあり。若狭本郷駅前からなごみ行き、子生谷行き、川上行きのバスに乗り3〜6分くらい。1〜2時間に1本程度の運転です。または徒歩20分。


アミーシャン大飯

 

越美北線(愛称 九頭竜線)

福井〜九頭竜湖 55.1km (1時間30分)

かつては「越美南線」という路線もあり、名古屋エリアと福井を結ぶ路線として計画されていましたが、全線開業できず、「南線」は3セク化し、こちらも厳しい状況に置かれています。

 主な車両

キハ120で運転されています。本数や両数が少ないこともあり、列車によっては日中でも殺人的な混雑になります。現在は越美北線用の車両は何らかのラッピングが施されています。


九頭竜線のキハ120

 車窓

福井駅を出てしばらくは田園地帯を走り、越前大野駅を過ぎると山の中に分け入って行きます。

 主な駅紹介

越前東郷駅


越前東郷駅

かつては大災害のため、この駅と下で取り上げている美山駅との間に代行バスが運転されていました。

美山駅


美山駅

 

越前大野駅


越前大野駅

駅構内にはかつて使われていた腕木式信号が残されています。小京都で有名な町ですが駅からはちょっと遠いです。が、駅周辺に湧き水があるなど滞在時間が短くても楽しめます。

越前大野駅の周辺

駅前には湧き水があり、そのそばには「芋車」があります。


越前大野駅前

越前田野駅


越前田野駅

田んぼの中にあり、踏切からホームに出る形になっています。

勝原駅


勝原駅

かつては当駅が終着駅で、そのせいか構内がやや広くなっています。線路の向こうには桃の木が多数植えてあり、4月後半〜5月ごろには桃の花を見にたくさんの人がマイカーで訪れるようです。

九頭竜湖駅


九頭竜湖駅

駅前からは周辺の集落へのバスが発着します。かつては岐阜県へのバスもあったそうです。

2020/9/19 更新