山陰本線(京都〜福知山〜浜坂)の旅
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山陰本線(京都〜福知山〜浜坂)
京都〜園部 34.2km (40分)、1時間に2本程度で、うち1本は快速です。221系4両編成が主に使われます。
園部〜福知山 54.3km (1時間20分) 、1時間に1本程度。主に223系5500台2両編成です。
福知山〜豊岡 59.9km (1時間20分)、1〜2時間に1本程度。223系5500台、115系の2両編成です。115系は緑1色に塗られた車両です。
豊岡〜城崎温泉〜浜坂 49.5km (1時間20分) 、1〜2時間に1本程度。キハ40・47の2両編成が多いです。福知山発の列車が城崎温泉まで来て、城崎温泉で浜坂行きと接続する場合もあります。
車窓
京都(きょうと)駅を出ると進行方向右側に大きな公園を見ながら進んでいきます。高架になると京都の市街地の中を進みます。高層の建物が目立ち、遠くはなかなか見えません。花園(はなぞの)駅を過ぎると高層の建物は少なくなり民家が中心になり、嵯峨嵐山を過ぎると、かつての保津川沿いに敷かれていた線路を利用した嵯峨野観光鉄道の線路が左に分かれ、こちらはその後に開通した区間をスピードを上げて進みます。トンネルが多く、その間に保津川の流れを眺めることができ、保津川下りの船が見えることもあります。いくつかの長いトンネルを抜けると、山は終わりを告げ、田んぼが広がります。右側から嵯峨野観光鉄道の線路が近付くとトロッコ嵯峨駅を通過し、さらに馬堀(うまほり)、亀岡(かめおか)と列車は走ります。亀岡駅付近は進行方向左側は市街地になってますが、右側は田んぼが広がり、向こうに山が見えるという、なんとものどかな景色です。亀岡を出ても、同じような景色が続きます。次の並河駅前には、新幹線の一部が置いてあります。八木(やぎ)の手前では、大きな川と併走する場面も見られます。市街地になってくると園部(そのべ)に到着です。
園部を出ると再び山に入っていきますが、次の船岡(ふなおか)、殿田(とのだ)、胡麻(ごま)あたりは保津川(桂川)の源流部を行きます。そして、下山(しもやま)に着く直前に日本海へ注ぐ高屋川を渡り、ここから綾部(あやべ)まではこの川が車窓の友です。綾部を出ると複線となり、列車はぐんぐんスピードを上げていきます。のどかな田園風景が続きますが、その中に高津(たかつ)、石原(いさ)といった小さな無人駅があり、市街地に入っていくと左から福知山線が合流し、福知山(ふくちやま)に到着です。
福知山(ふくちやま)を出ると、しばらくは北近畿タンゴ鉄道・宮福線が右側に併走します。再び静かな農村を走るようになります。和田山(わだやま)を出ると、今度は円山川に沿って走るようになります。対岸はのんびりした風景です。豊岡を出ると、城崎温泉(きのさきおんせん)まで円山川に沿って走るようになります。その途中に玄武洞(げんぶどう)という小さな駅がありますが、当の玄武洞は円山川の対岸にあり、駅前から出ている渡し舟でアクセスできます。(詳細不明)
城崎温泉(きのさきおんせん)駅を出るとすぐ、城崎の町並みが一瞬見えます。ここからは非電化区間です。数個の長いトンネルを越え、次の竹野(たけの)駅を過ぎたあたりから海が広がってきますが、地形的に厳しいところで、海が見えたかと思うとすぐにトンネル、というところも少なくありません。春から夏にかけては、夜に通ると沖合いにイカ釣り漁船のいさり火を眺めることができます。(鎧駅の画像を参照)鎧駅を出ると、すぐにトンネルに入ります。2分程度でトンネルを抜けると、山陰本線の前半の車窓のクライマックスの餘部(あまるべ)鉄橋を渡ります。ある乗客は「空飛んでるみたい!」と感動していました。餘部駅を出ると、しばらくは山の中で、浜坂駅に到着です。
主な駅紹介(一部駅は観光地なども紹介)
丹波口駅
高架駅で、高架下に入口があります。駅周辺には京都市中央卸売市場があり、夜中でもにぎやかです。そのためか、夜中でも駅に入ることができ、推奨はしませんが「駅寝」も可能になっています。
円町駅
少し遠いですが、北野天満宮や金閣寺へ徒歩(30〜40分)で行けます。
花園駅
京都市バス乗車中に撮影しました。
太秦駅
「うずまさ」という駅名です。住宅地の中にあり、大きな通りからも離れていてわかりにくい場所にあります。有名な「太秦映画村」へは徒歩15〜20分かかります。
嵯峨嵐山駅
嵯峨野エリアにあり、観光客でいつも賑わっています。15分ほど歩くと渡月橋を経て阪急の嵐山駅に出ます。
亀岡駅
まだ工事中の時に撮影した画像ですが、2008年4月に橋上駅舎としてスタートを切りました。
園部駅
京都からの列車の多くは、この駅止まりです。
和知駅
綾部駅
舞鶴線への乗換駅で、多くのケースで同一ホームで乗り換えできるようになっています。
綾部駅前温泉栄湯
綾部駅前にあり、温泉だけでなく食事もできる施設です。駅前にドカンと建てられていますが、駅とは反対方向に入口があるので多少は歩かなければなりません。
含鉄(2)/ナトリウム/硫酸温泉(中性低張性冷鉱泉)。綾部駅から徒歩3分。石鹸・シャンプーはあり。
石原駅
「いさ」という駅名です。近くに学校があるため学生の利用が多い駅です。
以前はどっしりとした感じの駅でしたが、今は高架駅に変わっています。
上川口駅
福知山を出て最初の駅です。反対方向の列車を待つため、頻繁に止まる印象があります。(2015/9)
上夜久野駅
京都から出発した場合、最後の京都府の駅となります。
和田山駅
かつての給水塔とレンガ造りの機関庫が今も残っており、「鉄道の街」としてPRしているようです。
八鹿駅
山陰本線に並行する国道9号は、この駅のある八鹿町(今は養父市ですが…)で山陰本線と一時別れ、山に入ります。この道を通るとハチ・ハチ北と呼ばれるスキー場や湯村温泉に達しますが、これらとを結ぶバスが駅前から出ています。
江原駅
冬はスキー場として有名な神鍋高原の最寄り駅です。
国府駅
駅近くに団地があり、そこの住人の皆様が主なお客様のようです。
コウノトリの郷公園
コウノトリを自然繁殖させている場所で、コウノトリを心行くまで観察することができます。周辺は、コウノトリが生活しやすいよう、農薬を使わない田んぼが広がっています。
豊岡駅からバスで15分ほど。(1時間に1本ほどの運転)
ここに説明が表示されます。
玄武洞駅
駅名になっている「玄武洞」は円山川の対岸にあり、渡船でアクセスできますが、その渡船が運営されているかどうか不明です。
城崎温泉駅
城崎温泉の外湯
有名な温泉だけあって、共同浴場(外湯)もどこも立派です。駅近くにあり、手軽に楽しめますが、1か所あたり600〜800円と料金は高めです。
ナトリウム・カルシウム−塩化物 高温泉。城崎温泉駅から徒歩5〜15分。(さとの湯は駅のすぐそば。) 石鹸・シャンプーはあり、ロッカーは備え付けのものを使用。
竹野駅
駅からは少し遠い(徒歩20分)ですが、海水浴に最適な竹野海岸があります。
竹野海岸
竹野駅から歩いて20分ほどの海岸です。夏は海水浴で賑わうようですが、冬は打ち寄せる波がすごいです。(下画像) しかしながら、鉄道利用の方には、餘部駅で降りてもらって海をご覧いただいた方が賢明かと思います。
その近くには、「北前館」という北前船に関する資料館があり、その中に日帰り温泉もあります。竹野駅から徒歩20分。またはバスで5分の「竹野」で下車し、さらに徒歩5分。
佐津駅
こちらも冬はカニ料理を求めてやってくる人が多い駅です。
香住駅
スタンプにもあるように、冬はカニ料理を求めて大阪方面からたくさんの人が訪れます。
鎧駅・餘部駅
「鎧駅と餘部駅」で詳しく取り上げています。
浜坂駅
ユートピア浜坂
兵庫県の北の端にある浜坂は、温泉を町内の一般家庭にも供給しているという町なんですが、その温泉を使った施設がここです。でも、入口にある「高齢者いきがい施設」の表示を見て引いてしまう方もいるかもしれませんが、年齢と関係なく誰でも利用できます。浜坂駅で乗り換えになる際にでもいかがでしょう? 敷地内に温泉たまご専用の温泉があり、たまごさえ持参すれば、誰でも温泉たまごを作ることができます。
ナトリウム・カルシウム−塩化物泉。浜坂駅から徒歩10分。
福知山線(大阪〜福知山)
大阪から山陰への路線ですが、和田山以西・以北へ行く場合は姫路まで新快速で行き、播但線でアクセスする方が所要時間が短い場合が多いです。
大阪〜篠山口 34.2km (40分)、この区間は丹波路快速が毎時2本運転され、223系4〜8両編成が主に使われます。新三田までの普通列車や快速列車もあります。
篠山口〜福知山 54.3km (1時間20分) 、1〜2時間に1本程度。主に223系5500台2両編成です。
大阪から篠山口への列車には「快速」「丹波路快速」の両方が存在しますが、223系などクロスシート車両で運転される列車に「丹波路快速」の種別が与えられているようです。
車窓
尼崎(あまがさき)を出ると、高架になり東海道線を超えていきます。その後は市街地を走りますが、進むごとに山が近づいてくるのがわかります。宝塚(たからづか)を出ると山に入り、いくつものトンネルを猛スピードで抜け、三田(さんだ)を過ぎるとのんびりとした田園地帯が続きます。篠山口(ささやま)からは単線となり、山の中に入っていき、川代渓谷など川の流れを眺めながら福知山(ふくちやま)まで走ります。
主な駅紹介(一部駅は観光地なども紹介)
塚口駅
尼崎駅で東海道線と分岐後、最初の駅です。尼崎と塚口の間で大きな事故があった時には、大破した車両がシートを被せられて放置されていました。
猪名寺駅
尼崎市と伊丹市の境界付近にあります。
伊丹駅
駅周辺は、住宅と工場が混在しています。近くには運転免許センターがあり、阪神エリアに住んでいる人は、免許の切り替えなどでお世話になります。
北伊丹駅
近くには怪しげな工場が多いです。
川西池田駅
駅の北側は、阪急の川西能勢口駅へ続く歩道橋があり、その途中には阪急百貨店があって賑わっていますが、南側は古くからの住宅地と畑なども残っています。
宝塚駅
阪急の宝塚駅が向かい側にあります。
西宮名塩駅
山の中にあり、駅の両端がすぐトンネルなんですが、ニュータウンの中にあって利用者は多いです。山の上の家やマンションとを結ぶ斜坑エレベーター(無料)は、周辺の景色を眺めることができ、一度乗ってみる価値はあります。
三田駅
神戸電鉄の三田駅が近くにあり、乗り換えることができます。
新三田駅
ニュータウンへの路線バスが発着します。
古市駅
駅周辺は小さな集落になっています。
篠山口駅
下滝駅
駅周辺は桜の名所でもあります。
谷川駅
柏原駅
当駅の駅舎は大阪花博時に使われた「山の駅」を移築したものです。もう一つ「風車の駅」というものありましたが、こちらは若狭本郷駅で使われています。
播但線
山陽と山陰をつなぐ「陰陽連絡線」の一つで、姫路〜寺前間が電化、寺前〜和田山間が非電化となっています。そのため、その境界に当たる寺前駅で乗換えが必要です。
姫路〜寺前 29.6km (50分)、1時間に1〜2本。103系2両編成が主に使われます。
寺前〜和田山 36.1km (50分) 、1〜2時間に1本程度。キハ41が1両で走りますが、多客期は2両になることもあるようです。
キハ41はキハ47の運転台がない方に強引に運転台を取り付けた車両で、その部分を前から見ると違和感を感じます。
車窓
姫路駅を発車すると左に大きくカーブし、左手には姫路城を眺めることができます。(姫路城は撮影当時は工事中で大きな建屋の中にあり、建屋に姫路城が描かれています。) 高架線が終わると、寺前駅まで田園風景が車窓の中心になり、時折「市川」という大きな川に沿って走ることがあります。
寺前駅を出ると、両側に山が近付いてきて、山奥に入っていきます。線路沿いの川も流れが急になってきます。川を何度も渡って進んでいきますが、このあたりが播但線の車窓の見どころかもしれません。生野(いくの)駅を出ると下り勾配となり、新井(にい)駅あたりからは、日本海へ注ぐ円山川に沿って走るようになります。その後は、川沿いの集落を見ながら走り、右側に山陰本線が現れると終着の和田山駅です。
青春18きっぷで播但線
京阪神から山陰へ向かう際は接続にもよりますが、福知山経由より所要時間が短くなることが多いです。1両で運転されることが多い寺前〜和田山間は18きっぷ利用期間は混雑します。(午前は和田山行き、午後は寺前行きが混むはずです。)
寺前駅では、着いたホームの反対側(姫路方面が2番乗り場、和田山方面が3番乗り場)の列車に乗ることが多く、ホームの移動は必要ないと思います。(例外あり) ただし、下画像ではわかりにくいですが、2番のりばと3番のりばには、段差があるので注意してください。
右側(キハ41が停車中)が3番のりば、左側が2番のりばです。跨線橋を渡った左側のホームが1番のりばです。
和田山駅でも、着いたホーム(1番のりば)の反対側(2番のりば)に山陰本線の列車が到着することが多いです。この場合は2番のりばに両方向の列車がやって来ますので、行先などを確認の上で乗ってください。
主な駅紹介(一部駅は観光地なども紹介)
野里駅
姫路駅から続く高架区間の最後の駅になります。公民館のような役割の「花の北市民広場」が駅前にあります。
仁豊野駅
倫理学などの研究で知られるという和辻哲郎大先生の生家が駅近くにあります。
香呂駅
近くに学校があることから、学生の利用が多い駅です。駅舎の反対側にも簡単な出入り口が設けられています。
溝口駅
香呂駅と同じように駅舎の反対側にも簡単な出入り口があります。当駅も学生の利用が多い駅です。
福崎駅
播但線の途中駅では、最も利用客が多い駅だと思います。
鶴居駅
駅を出て右手にある建物には「つる女房」(「鶴の恩返し」みたいな話)のストーリーが壁いっぱいに描かれています。
寺前駅
この駅から南が電化で、北が非電化になり、普通列車で播但線を行き来する場合は、必ずこの駅で乗り換えになります。
長谷駅
快速列車は通過しますが、行き違いができる駅なので、そのために数分止まる列車があります。
生野駅
東側にある駅舎が元々からあったもので、駅前には古い木造3階建ての旅館だった建物があるなど操業時の生野銀山がしのばれます。近年は西側に新たな駅舎が設けられ、駅舎内には観光案内所や切符売り場があり、バスロータリーからは生野銀山への路線バスも発車しています。
生野銀山
1973年まで操業していたという生野銀山を中心としたテーマパークです。創業時の各作業の様子がマネキンで再現され、勉強になる施設です。2017年には坑内のマネキンを「GINZAN BOYZ」として歌手デビューさせています。
生野駅から神姫グリーンバス喜楽苑行きに乗車、平日は「生野銀山口」下車、7〜8分歩きます。土休日は「生野銀山」で下車。(一応駐車場の端で敷地内に乗り入れ)平日は1〜2時間に1本程度、土休日は非常に少ないです。運賃は片道240円です。
竹田駅
竹田城址の下車駅です。駅周辺は、竹田城の城下町として発展し、今も古い町並みが残っています。(2015/9)
竹田城跡
朝来市にある山城です。石垣しか残っていませんが、日本100名城に選ばれてから人気のスポットになっています。
竹田城跡へのアクセスについて
播但線の竹田駅が最寄り駅です。駅舎の反対側の山の上にあります。最新の情報を確かめてからお出かけください。
歩いて行く場合は、駅の裏側に登山口(ホームから見えていますが、踏切が遠いので駅舎からは歩いて5分くらい)があり、そこから非常に急な坂や階段を登ります。休みながら歩いて30〜40分です。登りも疲れますが、下りも膝に負担がかかって筋肉痛になるかもしれません。(なので、「下りは歩こう」というのはおすすめしない)
又は竹田駅前から天空バス(日中のみ運転。平日は1〜2時間に1本、土休日は1時間に1本程度。)で15分、「竹田城跡」で下車、さらに坂道を歩いて10分くらい。
舞鶴線
綾部と舞鶴をつなぎ、小浜線(北陸編に記載予定)と併せて山陰と北陸をつなぐルートとなっています。また、天橋立へ向かう際は、西舞鶴で京都丹後鉄道に乗り換えるのが最安です。
綾部〜東舞鶴 26.4km (35分)、1〜2時間に1本。115系・223系2両編成が主に使われます。綾部駅が起点ですが、福知山が始終着となる列車も多いです。
主な駅紹介
西舞鶴駅
東舞鶴駅
京都丹後鉄道
西舞鶴〜宮津〜豊岡間の宮津線、福知山〜宮津間の宮福線から成ります。丹後半島や天橋立へのアクセス路線になっています。青春18きっぷでは乗れませんが、時期によっては割引きっぷが発売されるので、チェックしてみてはいかがでしょう?
宮津線・西舞鶴〜豊岡 83.6km (2時間20分)、1〜2時間に1本。主にKTR700・800系が主に使われます。
宮福線・福知山〜宮津 30.4km (1時間)、1〜2時間に1本。MF100・200系が主に使われます。
主な駅紹介
宮津駅
天橋立駅
日本三景、天橋立の下車駅です。駅前には土産屋が並び、歩いて5分ほどで天橋立へ行けます。スタンプは、JR宮津線時代に押したものです。
天橋立
日本三景の一つです。文殊堂は天橋立駅の近くにあり、天橋立へ行く途中にあります。「三人寄れば文殊の知恵」の由来にもなっています。
峰山駅
かつては駅舎があったと思いますが、今は橋上駅舎です。スタンプは、JR宮津線時代に押したものです。