山陰本線(浜坂〜鳥取〜米子)・因美線の旅
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山陰本線(浜坂〜鳥取〜米子)
浜坂〜鳥取 32.4km (45分)、1〜2時間に1本程度。キハ47の2両かキハ121の1両で運転されます。後者の場合はかなり混雑します。
鳥取〜米子 92.7km (快速の場合は1時間40分) 、1〜2時間に1本程度。快速「とっとりライナー」(キハ126かキハ121の2両)が中心で、普通列車(キハ126・121・47・40)の場合は倉吉駅で乗り換えになるケースもあり、米子〜倉吉間の列車は1両で運転されることもあります。
車窓
浜坂から鳥取県に入って最初の駅である東浜(ひがしはま)駅付近では、長い海岸線を眺めることもできます。岩美(いわみ)あたりで海に別れを告げ、福部(ふくべ)駅を過ぎるとスイッチバック式の信号場(現在は使われていない)がありますが、このあたりからは右前方の山の間に鳥取の街が見えてきます。ここを目指して列車は走り、高架線になると鳥取(とっとり)市の市街地を見下ろしながら鳥取駅まで走ります。
鳥取を出てしばらくは、高架線から市街地を見下ろしますが、進行方向右側にはもう一本線路があり、複線のような印象です。この線路と並んで千代(せんだい)川を渡ると、もう一本の線路が2本3本と広がり、やがて車庫になり、それに続いて貨物駅があります。それらが終わった直後に最初の駅である湖山(こやま)に到着です。湖山を出ると、左側には湖山池が広がります。その後は住宅地もありますが、田んぼや山が中心の車窓に変わってきます。青谷(あおや)あたりで再び日本海が見え、次の泊(とまり)付近はすぐ近くに海が見えます。泊を過ぎたあたりからは、やや内陸にある倉吉(くらよし)へ向かって海から離れます。海のような眺めもありますが、これは東郷湖という湖で、その湖沿いに「燕趙園」(えんちょうえん)という中国風の大きな施設が見えます。やがて市街地になってくると倉吉に到着します。
倉吉を過ぎ、浦安(うらやす)あたりから海岸線が見えるようになりますが、線路と海岸の間は少し離れていて、畑や民家の向こうに海が広がる、という感じです。このあたりからは、風力発電用の大きな風車が目立つようになります。大山口(だいせんぐち)あたりになると、遠くに島根半島が見えるようになります。(下画像) 夜になると、先端部の美保関灯台の光を見ることができます。(撮影不能なので載せていません) 次の淀江(よどえ)あたりから左手に大山が見えてきます。大山の景色がいちばん素晴らしいのは、次の伯耆大山(ほうきだいせん)に到着する直前です。とはいえ、よほど天気が良くないと頂上まで見えません。(その分、見えたときには感動します。) 伯耆大山駅では、伯備線も合流します。伯耆大山を出ると、7分くらいで米子(よなご)に到着です。
主な駅紹介(一部駅は観光地なども紹介)
諸寄駅
浜坂駅の次の駅です。ホームからは、集落の向こうに日本海が見渡せます。
居組駅
大阪・京都から来た場合、この駅が近畿地方最後の駅となります。古い駅舎が残り、上下線のホームがずらして配置されていて、いかにも昔ながらの駅です。とはいっても、運転本数削減のためか、駅舎寄りのホームしか使ってなく、反対のホームとを結ぶ跨線橋は立ち入り禁止になっています。駅周辺は人気がありませんが、駅前の道を下っていくと居組の集落があり、ここに住む皆様がこの駅のお客様です。
東浜駅
日本海に近い駅で、「トワイライトエクスプレス瑞風」も景色を眺めるために停車するようで、それに併せて駅舎も建て替えられています。
岩美駅
立派な駅舎を持つ、智頭急行線の主要駅です。車庫もあって、普通列車用の車両はここで点検・検査を受けるようです。
伯備線(備中神代〜伯耆大山)
倉敷(岡山)〜伯耆大山間(米子)の路線ですが、本ページでは北半分の備中神代〜伯耆大山を扱います。
備中神代〜伯耆大山 67.6km(1時間45分) 僅少。
この区間は115系のほか、キハ120も使われています。列車番号の末尾がDなので、時刻表を見ればすぐにわかるでしょう。
車窓
備中神代駅を出ると、なおも山深い景色が続きます。次の足立駅近くには、石灰石の採掘場があります。次の新郷(にいざと)駅までが岡山県で、次の上石見(かみいわみ)駅からは鳥取県に入ります。横を流れる川は日本海へ注ぐ日野川に変わり、生山駅の近くでは河原には白い岩が目に付き「石霞渓」という名所にもなっています。
生山(しょうやま)駅を過ぎると、米子へ向かう人たちで車内は賑やかになってきます。根雨(ねう)駅を過ぎると、徐々に視界も開けてきて、日野川の流れも緩やかになってきます。そして、天気が良ければ、進行方向右側に大山が登場します。右側に山陰本線が見えてくると、伯備線の終点である伯耆大山(ほうきだいせん)駅に到着です。列車はこのまま山陰本線に入り、米子、出雲市まで走ります。
主な駅紹介
上石見駅
岡山方面から来た場合、鳥取県の最初の駅です。普通列車は、この駅で長時間停車することが多いです。
生山駅
米子方面へ向かう時は、この駅でたくさんの人が乗ってきます。駅周辺には石霞渓という景勝地があり、車窓から眺めることもできます。
上菅駅
停車時間中に撮影しました。
黒坂駅
米子から伯備線に乗ると、「随分田舎になったな〜」と感じる駅だと思います。
根雨駅
伯備線の鳥取県内の途中駅の中では最も賑やかな町にあります。
江尾駅
大げさな感じの駅舎です。「えび」という読みが面白いです。
境線(米子〜境港)
山陰地方で初めて開業した鉄道で、かつては境港で水揚げされた海産物を運ぶ役割もあったようですが、最近は地元住民の通勤通学路線に変わっています。「ゲゲゲの鬼太郎」の作者である水木しげるさんが境港出身ということで、「ゲゲゲの鬼太郎」のキャラを車両全体にペイントした「鬼太郎列車」が走っています。
米子〜境港 17.9km 45分 毎時1本程度の運転
境線で見かける車両
日中は「ゲゲゲの鬼太郎」のキャラクターのイラストがたくさん入った「鬼太郎列車」「ねこ娘列車」「目玉おやじ列車」「ねずみ男列車」「砂かけばばあ列車」など(キハ40やキハ47)6種類のキャラクター車両が中心で、家族連れに大人気です。ラッシュ時は通常のキハ40、47、121、126などが最大4両で走っています。
車窓
米子駅を出ると、しばらく山陰本線と平行に鳥取方面に進み、本線と別れたと思うとすぐに博労町(ばくろうまち)駅に到着です。三本松口(さんぼんまつぐち)駅で米子の市街地も途切れ始め、駅周辺を除き畑が広がってきます。やがて、進行方向左側に米子空港が見え、離陸を待ってる飛行機が見えたりします。やがて市街地に入ると境港(さかいみなと)駅に到着です。
主な駅紹介
博労町駅
米子駅を発車して最初に停まる駅です。住宅街にあり、駅の周囲には自転車が多数止められています。
富士見町駅
こちらも住宅街にありますが、おそらく米子市の中心部(公会堂など)に一番近い駅です。
後藤駅
境線では、数少ない駅舎のある駅です。交換可能駅で、ほとんどの列車がこの駅で反対方向の列車とすれ違います。
三本松口駅
米子空港駅
駅を出て歩道橋を渡ると2〜3分で米子空港へ行けます。道路の反対側が空港の敷地で、大きな飛行機が離陸を待っていることもあります。
中浜駅
かつては行き違い設備がなかったんですが、米子空港の整備に関連して、従来、大篠津(おおしのづ 現在の米子空港駅)」駅にあった交換設備をこの駅に造りました。周囲は、古くからの住宅地になっています。
余子駅
片面ホームのみですが、駅近くには高校(?)があり、高校生で混み合います。
境港駅
駅舎は灯台の形をしています。駅前から続く道は「水木しげるロード」と呼ばれ、歩道には「ゲゲゲの鬼太郎」のキャラクターのブロンズ像が置かれています。(次項にて)
境港 水木しげるロード
境港市出身の「ゲゲゲの鬼太郎」の作者、水木しげる氏にちなんで整備されました。道路沿いには「ゲゲゲの鬼太郎」に登場する妖怪たちのブロンズ像があるほか、妖怪神社や目玉おやじにちなんだ街灯もあります。
境港駅下車、駅前の道が「水木しげるロード」です。