青春18きっぷ2020夏 おすすめの行先
今シーズンはコロナで少なめですが、災害から復旧する路線を中心に取り上げました。
8月8日から運転再開 スイッチバックを行く豊肥本線 | |
廃止の布石か? 不気味な増発(7/31まで) | |
昨年の台風で甚大被害 箱根登山鉄道が運転再開 | |
高速バスを上手に活用 | |
外国人のいない観光列車 | |
消えゆく国鉄車両 | |
面白いキャンペーン見つけました! 西日本JRバスの路線バスが割安で利用できる |
豊肥本線(肥後大津〜阿蘇)が運転再開
※ 8月8日から
2016年の熊本地震で大きな被害を受け、4年ぶりに運転を再開します。豊肥本線のみを対象にした割引切符「スイッチオン!豊肥本線フリーパス」(公式サイト参照)もあるようなので、検討してみてはいかがでしょうか? 以下は災害前の画像になります。
参考 九州の路線図・熊本編…この区間の使用車両や車窓を紹介。
芸備線・新見〜東城〜備後落合間の増発
※ 7月31日まで
今まで運転されていなかった午前中に増発されます。新見〜備後落合間の増発列車(新見発7:17 備後落合発9:09)は古くは運転されていましたが、合理化のために運転されくなった列車です。
運転本数が少なくてアクセス困難な布原〜野馳・備後八幡〜道後山間の駅訪問に使えそうです。
最近、この手の増発が目に付きますが、3か月くらい増発しても利用が増えるとは到底思えません。が、JRにとっては「増発したけど、利用は増えなかったでしょ。だから止めます」というロジックで路線廃止を目論んでいるように感じます。とはいえ、18きっぷでもいいので乗ってくださいな。
参考 青春18の旅・広島…この周辺の各路線を紹介。
箱根登山鉄道(箱根湯本〜強羅)が運転再開
※ 7月23日から
JRではないので青春18きっぷでは乗れませんが、有数の観光地へアクセスする路線です。昨年の台風で甚大な被害を受けましたが、7月23日から運転再開ということです。(それまでは代行バスで運転)
箱根登山鉄道は小田原駅(東海道本線)が起点ですが、小田急線のホームから発車し、箱根湯本駅までは小田急の車両で運転されています。箱根湯本からが本番で、80パーミルの急勾配や3か所のスイッチバックなど鉄道を楽しめる路線になっています。観光路線なので、曜日を問わず混雑します。
高速バスを上手に使って…
「ムーンライトながら」の運転もない夏ですが、高速バスが走り始めています。別運賃が必要ですが、コロナ対策で発売座席が少ない(隣がいない可能性が高い)ので、今の時期がおすすめです。
JRの通ってないエリアやJRでのアクセスが困難なエリアにも行くことができるので、行き先によっては活用できるかもしれません。
外国人のいない観光列車
コロナ禍で来日する外国人旅行者はほとんどいない状態です。こんな時期にこそ観光列車はいかがでしょう?
観光列車の情報を記載している当サイト内のページ
7月1日現在運転されていると思われる主な列車を記載しているページです。(運転されていないエリアがあります。運転はされていても、コロナの感染状況や災害などによって運転取り止めになる可能性もあります。)
おいしい列車・北東北… 「SL銀河」「ジパング平泉」
おいしい列車・関東… 「越乃Shu*Kura」
おいしい列車・信州… 「リゾートビューふるさと」「HIGH RAIL 1375」
おいしい列車・北海道… 「くしろ湿原ノロッコ号」
あとわずかになった国鉄車両
分割民営化して30年が過ぎ、国鉄時代の車両はどんどん少なくなっています。ここでは18きっぷ旅行でお世話になったいわゆる「近郊型車両」が走るエリアをご紹介します。その後に多くが転換クロス化や短編成化など大規模な改造を受け、原形を留めていない車両も多いですが・・・。
東日本エリアのキハ40・47など
このエリアでは新型車両(GV-E400など)が導入されたことで引退が続いています。現在は只見線の只見〜小出間、秋田エリアで見ることができます。秋田エリア(五能線など)でも同様の新型車両の投入が予定されていて、今年がラストチャンスかもしれません。
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路線図・新潟エリア…只見線の紹介もあります。
路線図・青森エリア…五能線の紹介もあります。
113系
現在は京都・滋賀エリア(草津線、湖西線)、北近畿エリア(山陰本線や舞鶴線)で活躍中です。外観は緑1色になっています。前者はほとんどが転換クロスシートになっていて、後者はボックスシートのままです。
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路線図・北陸1…湖西線の紹介もあります。
路線図・関西線…草津線の紹介もあります。
117系
現在は京都・滋賀エリア(草津線、湖西線)で活躍中です。
115系
山陽本線の岡山エリア(主に姫路〜三原・赤穂線・伯備線)、同山口エリア(岩国〜下関)で活躍中です。外観は黄1色になっています。3両以上の編成はほとんどが転換クロスシートになっていて、2両編成(山陽本線の岩国〜下関、伯備線の新見以北、山陰本線の伯耆大山〜西出雲)はボックスシートのままです。ボックスシートの車両が来たら落ち込みますが、別な意味で貴重な車両です。
また、新潟エリアでもわずかに残っているようです。主に越後線の柏崎〜吉田間、信越本線(新潟〜直江津間など)の快速で走っているようですが、来たらラッキーだと思います。
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413系
現在は七尾線や北陸本線(小松〜金沢)で見かけますが少数派です。
当サイトの関連ページ
路線図・北陸2…七尾線の紹介もあります。
415系
関門エリア(下関〜門司〜小倉)ではこの車両が主力です。ロングシートが多いですが、ボックスがある車両も結構あります。
その他、九州の福岡エリアや熊本、大分、長崎、鹿児島エリアでラッシュ時を中心に活躍しています。ほとんどがロングシートです。
七尾線や北陸本線(小松〜金沢)で見かけます。こちらの415系は、元々115系だった車両に交流関係の設備を取り付けて交直流用としたものです。こちらも521系に近々変わるそうです。
西日本JRバスの路線バスが割安で利用できる話
2019年に続き、西日本JRバスのJR駅とJR駅を結ぶバス路線を対象に「アオハル!つながるバス旅きっぷ」とかいうキャンペーンが行われるそうです。
対象となるバス路線と対象区間は以下のとおりです。
名金線・金沢駅〜福光駅(城端線)
元々は金沢と名古屋を結ぶバス路線でしたが、現存するのは上記区間のみです。ほとんどが金沢口の区間運転で、金沢〜福光間通しでの運転は4往復のみです。所要時間は1時間くらいです。
他社便では金沢と砺波や高岡を結ぶ便もあり、運転本数も多く(6往復)、運賃も安い(620〜720円)です。
若江線・近江今津駅(湖西線)〜小浜駅(小浜線)
JR鉄道線のみだと大回りとなる区間を走ります。この区間に鉄道を走らせようという構想もあるようです。全便が近江今津〜小浜間の運転で、毎時1本程度運転があり、所要時間は1時間くらいです。
すごく古い話ですが、福井県小浜市出身のアイドル歌手Tさんが、学生時代、このバスと湖西線を乗り継いで週末ごとに京都へ映画を見に来ていたそうです。
園福線・園部駅〜福知山駅
山陰本線は国道27号沿いに走り、綾部を経て福知山に達しますが、こちらは国道9号を走って福知山に達します。
途中で系統分割されていることもあり、全線通しでの運転は福知山行きが2往復、園部行きが4往復になります。所要時間は1時間35分くらい。
ご利用について
青春18きっぷ利用期間内に上記バス路線の記載の区間を乗り通すことを条件に運賃が割安(一律800円)になります。途中のバス停で下車する場合は適用されません。降車時に青春18きっぷを運転士に見せた上で運賃を現金で支払います。乗車記念証をもらえるようです。今夏だけでなく、冬シーズンも実施されるそうです。
詳しくは「西日本JRバス」のホームページでご覧ください。